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どんぐりの苗木の植樹セレモニー

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 地域との一斉清掃の際、雲雀丘山手公園では自治会の方のご配慮で3本のドングリ(ミズナラ)の苗木を植えるというセレモニーをしていただくことになりました。
 1本は東大で種から育てたもの、2本目は京大そして3本目はICU国際基督教大学のキャンパスで種から育てた苗木を学園の生徒3人(野球部キャプテン・生徒会長・中学生1名)の手で公園の南側の花壇に植えさせていただきました。
 この素晴らしいセレモニーを企画していただいたのは、雲雀丘山手自治会の会長で嶋津クリニックの嶋津良一さん、YAMATE倶楽部会長で公園の管理をされている佐野行俊さん、雲雀丘山手緑化推進委員会の委員長篠原悌三さんです。
 佐野さんのご家族は80年以上雲雀丘に居住されていますが、当時160世帯しかなかった住宅が今では1000世帯に増えて緑が減っていく姿に危惧され、阪神大震災の後宝塚市に働きかけられた結果、この公園が出来たようです。当初、市が考えていたのは樹木を伐採し砂場・ブランコ・滑り台を設置するという児童公園程度の小規模なもの出会ったため、地元の有志で約3800万円ものお金を集め市に寄付し、やっと完成したそうです。最初からあったくすのき・もちの木・さくらなどは切らずに残しメタセコイヤを8本植えられましたが、このメタセコイヤは東洋製罐㈱・東洋食品工業短期大学を創設され経済企画庁長官や通産大臣を歴任された高崎達之助氏が輸入した親木から苗木をつくり植樹されたものだそうです。そのほか公園には災害に備えて井戸も設置されており、実にきめ細かい心遣いと創意工夫が取り入れられています。
 また、篠原さんはNPO法人グリーンソリューションの理事長をつとめておられ、東南アジア諸国への海外植林支援を積極的に推進され、東大生を連れて年間60万本ものドングリの植樹を行っておられます。また、東南アジアの小学校校舎100棟寄贈(現在4校目寄贈)などのグローバルなボランティア活動にも取り組んでおられます。お聞きしたところ、奥様もご子息様も雲雀丘学園の卒業生だそうです。皆さんが東大・京大・ICUを受験するときは是非この木の葉に手を触れるときっと効果が現れるでしょうと熱っぽく語っていただきました。皆様のご厚情に心よりお礼申し上げます。