2018年08月23日

実力テストや模試を受ける意義について

 本日8月23日(木)は、中学生は、全学年実力テストで、高校生は、全学年模擬試験でした。特に高校生は、普段より試験時間も長く、ハードだと感じる人が多いと推察しますが、実際自分で満足できるように取り組めたでしょうか?実力テストや模試の結果(個人成績表)を受け取ったとき、偏差値や全国順位、校内順位を見て、一喜一憂するだけで終わっている人が少なくないように思います。そのような数値はあくまで実力テスト、模試を受けた時点での途中経過に過ぎません。あまり楽観的にも悲観的にもならないようにしましょう。大切なことは、実力テスト、模試を受けっぱなしにすることなく、しっかりと復習することです。また、普段の学習方法や教科別の時間配分も適切であるか否かも考えてみる良い機会です。 不得意教科は、学年が上がるにつれて、回復がより難しく、ダメージもより大きくなります。そういう意味で一番大切なことは極端な不得意教科を作らないことです。「苦手→勉強しない→さらに不得意になる」という悪循環からは抜け出しておこう。正面からぶつかろう!

参考までに模試の主な活用方法を記しておきます。
  ・苦手分野・教科を洗い出し、その分野・教科を補強する。
  ・復習は模試当日に1回、成績返却時に1回。
  ・専用のノートを作って、間違った問題をテストを受ける度に、
   まとめていくと自分の弱点をまとめたノートができる。

2018年07月27日

脳科学から見た英語上達法

英語の学習方法について、脳科学者の茂木健一郎氏が大変興味深く、説得力に溢れるエッセイを書かれています。きっと、今後の皆さんの英語学習の参考になると思いますので、以下に紹介します。
「脳科学から見た英語上達法」     茂木健一郎
 日本人は英語ができない、ということが問題にされて久しい。学生時代、それなりに時間をかけて学習しているのに、いざとなると使えない。自分を英語でうまく表現することができない。どうすれば、日本人の英語が上手になるか。
 脳科学の視点からすれば、処方箋は一つしかない。すなわち、できるだけ多くの英語の文章を読み、会話を聞くことである。「そんなこと、当たり前ではないか」と思われるかもしれないが、その理由をきちんと説明すると、次のようになる。
 私たちの脳の中では、海馬の助けを借りて、大脳皮質の側頭葉に長期記憶が蓄えられる。長期記憶は、まずは、「あのときに、このようなことがあった」という「エピソード記憶」として貯蔵される。さまざまなエピソード記憶が蓄積されてくると、それは次第に脳の中で編集されて、「意味記憶」が立ち上がってくる。蓄積されるエピソード記憶が質量ともに充実すればするほど、そこから編集される意味も豊かなものになる。
 私たちの脳は、多くの場合、直接、意味を記憶するのではなく、エピソードから意味を編集し、類推している。私たちにとっての母国語である日本語の言葉の意味を、どのように理解してきたかを思い起こしてみよう。辞書を引いたり、誰かに直接聞いたりして言葉の意味を理解することは、むしろ少ない。言葉の意味は、さまざまなエピソード記憶の中から抽象化されて、理解されていくのである。
 たとえば、「やさしい」という言葉の意味は、「君のお母さんはやさしいね」「こんなのやさしい問題だよ」「もっとやさしくしてほしい」などといった具体的な使い方に触れる中で、理解されていく。私たちが日本語を柔軟に使うことができるのも、一つ一つの言葉の背後に、豊かなエピソード記憶の蓄積があるからなのである。
 英語の習得も同じことだ。単語の意味を機械的に覚えるのでは、英語を柔軟に使いこなすことができない。ネイティブ・スピーカー並み、とまではいかなくても、それなりのエピソード記憶の積み重ねがあって、初めて英語を自由に使うことができるのである。
 単語の意味を、辞書のように覚えることには弊害が多い。言葉のニュアンスは、そう単純に提起できるものではないからである。多くの用例に接しなければ、その単語のもっている生命力のようなものが掴めない。場数を踏んで、はじめて言葉の生き生きとした意味が掴めるのである。
 戦前の旧制高校では、原書を読んで外国語を習得したと聞く。現在の教育生徒との単純な比較はできないが、エピソード記憶を積み重ねる、という意味で、「合脳的」な方法であったことは確かである。
 現行の指導要領のように、中学校で覚える英単語はこれだけ、と区切ってしまうことは、エピソード記憶の蓄積という観点からみれば大いに疑問がある。子供が耳にする大人たちの会話には、単語の種類の制限などない。だからこそ、母国語の理解は深く、また豊かなのである。
 すぐにわかるかどうかにかかわらず、大量の英語体験にさらされること以外に、脳の中に生きた英語を根付かせる方法はない。日本の英語教育を脳のメカニズムに即したものに変えていく時期に来ているのではないか。

2018年07月15日

合格体験談 第8弾 苦手な英語でも克服できる!

 苦手な英語を克服していった過程が克明に述べられています。
 苦手な人必読!
   同志社大学 神学部 神学科    特進 私文 高入生 男子

 私は元々勉強が非常に苦手でした。特に、英語は、高3になった時点で三単現のsから始めなければならないほどでした。そのような状況だったので受験勉強を始めるにあたり何をするべきなのか皆目見当がつきませんでした。とは言え、大学受験において英語はほぼ必須ですし、まして私立の文系を志望していたので英語は勉強せざるを得ませんでした。それでこれまでやったこともない、やり方もわからない英単語を覚えるという作業から始めることにしました。
最初は、そもそも発音が綴りと一致しているとは言い難いものは、覚えられるはずがないと思い、非常に苦戦しましたが、基本的な単語がわからなければその後の学習もしようがないので、漫然と暗記する作業を続けました。あまりにダラダラしていたので、システム英単語の3章までを終えたのは10月末だったほどです。そんな学習で英語がわかるようになるはずもなく、7月になろうという頃、先生に薦めていただき、基礎中の基礎の文法の参考書を読み始め、やっと文法というものに注意を払うようになりました。そのように非常に遅々とした勉強だったため8月に行われたセンター形式の模試では半分も点を取ることが出来ませんでした。しかしその時、得点以上に危機感を覚えたことは、長文が全く読めず、話題すら理解できないということでした。 それでも、これまでろくに勉強したことがなかったため、ただ学校で講習を受けて帰宅すれば暗くなるまで昼寝をし、起きてきてノルマとして自分に課したページ数の単語帳と参考書を眺め、飽きてきたら世界史のノートとプリントを眺め、寝て起きて次の日同じことを繰り返すという夏休みを送っていました。
そして迎えた夏休み最後の英語のBTで先生が薦めて下さったセンターレベルよりも少し易しい長文が30題程載っている問題集を一日一題取り組むことにしました。最初は全く読むことが出来ず、目標回答時間15分の問題に1時間半以上かけてなんとか解答し、そこからまた1時間半以上かけて日本語訳と照らし合わせて英語のどの部分が日本語訳のどこにあたるのか、またその意味を成しているのは単語によるものなのか文法によるものなのか、そしてそれは何なのかを分解して覚える作業を合間で何度も眠りこけたりしながらも毎日続けるうち少しずつですが、英文が読めるようになっていきました。そして10月に受験した模試ではついに100点を超えることができました。
志望校である同志社大学の学力水準にはまだまだ遠いものではありますが、自分の中では大きな進歩でした。しかし、良いことばかりではなく、それまで得意科目だと思い込んでいた世界史の点数が大幅に低下し始めました。一度失敗するとその後にも響いていくもので、その時期連続していた模試の度に自分の判断や考え方、知識にどんどん自信が持てなくなっていき、一度書いた答案を訂正し、余計に誤答するということが頻発しました。そしてそんな状況をどうにかしようと勉強するごとに知らなかったことや誤っていたこと、覚えている気になっていたこと、忘れていたことが噴出して果てがないような気がして、苦しんだことを覚えています。
そんなスランプのようなものは3か月以上も続いたのですが、不思議と「諦める」や「心が折れる」といったことはありませんでした。恐らく明確な目標や夢が無い上に努力というものが嫌いなので自分で「頑張っている」といった感覚が無かったせいでしょう。それで、日々の勉強を放り出してしまうこともなく、これまた漫然と続けるうちセンター本番の頃には調子を取り戻すことができました。その頃になると古文を取り上げて勉強したことがないことに気が付くのですが、それでも特筆してわからないということもありませんでした。授業や講習で触れているだけでも漠然と読むことはできるようなりますし、少なくとも記述問題のほとんど無い出題形式の同志社大学の入試問題ではそれで十分でした。今でも苦手な英語も11月頃から過去の入試問題(以下過去問)に取り組み始め、だんだんと制限時間内に解くことができるようになっていきました。
ある程度基本ができてからならば過去問で量をこなすことで出題傾向がわかってきたり、時間配分が掴めるのでとても有効だと思います。それは過去問に対する慣れに過ぎず、真の学力では無いかもしれませんが英語を使いこなすことではなく大学に進学することを目的にするならばそれで十分だと思います。
そうして大学受験を終え、第一志望の大学に合格して思うことは、勉強法というものは本当に人それぞれだということです。私は集中することや、勉強したものを一度で覚えるということが苦手なので、1日中勉強と休憩の境界線がほとんど無いような状態でダラダラと何時間も座り続けて時に床に散らばった教材を枕にすることもしばしばある代わり、毎日欠かさず勉強していました。無理に効率化を図ることはせず、自分に可能なペースでやっていくことも一つの手ではないかと思います。効率化を図ることも受験勉強とは別の努力を必要とするからです。効率が良かろうと悪かろうと、大学受験に関しては合格点が取れればいいのですから決して無限を相手にする訳ではありません。効率とは速さのことなのでたとえ身につくのが遅くとも時間をかければ必ず同じものを得ることができるはずです。だから、効率良く勉強できる人はそれを活かして余裕を持って勉強したり、もっと多くを学ぶことを目指したり、そうでない人は早くから始めたり、勉強時間を延ばしたり、覚える作業を減らし問題演習に時間を割いたりその逆だったり、時間の使い方を工夫するなど人それぞれの勉強の仕方があります。合否を分けるのは正しい勉強法などではなく自分という人間、そして目標とする進路に向けて必要なもの(取らなければならない点数やその点数を取るために覚えること等)を正しく理解することなのだと強く感じました。

2018年07月11日

合格体験談 第7弾 頑張っていたのに失敗することはある。それを乗り越えたのは・・・

★ センター失敗経験から見えて来たもの

   大阪大学 理学部 生物科    一貫 理系 中入生 女子
 私はセンター試験の過去問を十年間分解いた。しかし、本番の点数はその十年間分の中で最低のものだった。センター後一週間、何にも手をつけられず、本気でどこに出願するか悩んだ。第一志望の医学部は受けられる状況ではなく、第二志望校は親の反対にあい、第三志望の阪大理学部も危うい状況だった。だが、二次試験までの約一か月間必死で勉強し、阪大に合格することができた。そんな私の経験をここに記したいと思う。
 <センターで失敗した理由>
・ 国公立受験を考えていたので二次試験に重点を置きすぎてしまっていた。そのため、センターの過去問に取りかかるのが遅かった。
・ 過去問を解くことにばかりとらわれて、予想問題を解いていなかった。
・ 旧課程から新課程への移行で新たに範囲に入ってきた分野の学習がおろそかになってしまった。
・ 自分で自分に“センターで失敗したら終わり”と必要以上にプレッシャーをかけてしまい、そのプレッシャーに負けた(モチベーションをうまくコントロールできなかった)
 <第一志望をあきらめた理由と心情>
・ 医学部にはいきたいが、浪人したからといって絶対に合格できるわけではない→できるだけ早くやりたい研究を行うためには理学部に今年中に入ったほうがいい。
・ 阪大理学部は医学部と連携しているので研究室によっては医学部の学生さんたちとともに研究を行える→行きたい研究室に行けるように優秀な成績を取ろう。
 <センターを受けて私が学んだこと・アドバイス>
・ センターの国語と社会はなるべく早くから取り組まないと実力はつかない。(結果がなかなか出ない)
・ 過去問ももちろん大事だが予想問題を解くことも大事。
・“自分はこれだけやったんだから大丈夫”と思えるだけ勉強して、必要以上にプレッシャーをかけないようにする。
 <二次試験で成功できた理由>
・ 自分に自信が持てるまで勉強した→ズボンのお尻の生地がすり減って破れるまで椅子に座り続けた。
・ 過去問だけでなく予想問題にも取り組んだ。
・ 友達と“絶対に合格して将来自分たちの研究や職業について語り合おう”と約束することでモチベーションを高く維持することができた。
 <受験を通じてのアドバイス>
・ 十二月までは“ここまでやってきたんだから絶対大丈夫”と思えるまで勉強する。
・ 一月からは健康管理に気をつけて疲れたら寝る。
・ 大学に入れば同じ志を持つ人が全国から集ってくるので、今よりももっと楽しくて充実した生活が送れるようになる。
・ 受験生は高校生であるということを忘れずに、謙虚な態度を持つことが大事。

2018年06月25日

One Day Collge が開催されました。

6月23日(土) 恒例の「One Day College」が開催されました。

50分×2コマの講義が15本、及び100分の講義が11本、合計

26講座が大学、大学院、研究機関などの先生方のお力添えに

より開講され、高校1年生から3年生までの約900人が、各自の

興味関心のある分野の講義を選択し、受講しました。普段の授業

とは違った、専門的多角的な講義に興味関心を強く刺激されて

いる様子が伺えました。


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2018年06月23日

2018「Academic Summer(理系)」 のご案内

2018「Academic Summer(理系)」「サントリー研究者体験」

現在、下記のテーマ参加希望者募集中です。各テーマ人数

制限があります。締切は、6月30日(土)です。申し込みたい人、

詳細についての質問等あれば、職員室の進路指導部の先生

まで申込用紙を取りに来て下さい。第一志望から第五志望まで

希望することができます。

●鳥取大学 湖山キャンパス(工学部・農学部) 8月1日~3日
「空へ、宇宙へ、そして未来へ」           
「風車工学入門」               
「自分の行動を調べてみよう-位置情報とその分析の体験-」    
「キチンナノファイバーの製造と補強材としての利用」     
「微生物の世界に触れる」      
「海の自然災害を知る!-海の波と流れを理解する-」     
「微細藻類による有用物質生産」  
「血液を調べる」         
「毛髪と食品の水銀分析」      
●鳥取大学 米子キャンパス(生命科学科)  8月1日~3日
「染色体って何?」  
「脳の細胞を見てみよう」  
「癌を見てみよう」
「外敵と闘う細胞の戦略とそのメカニズムの研究」     
「癌や難病治療を目指した抗体医薬、細胞医薬の最前線」
◎京都大学 ウイルス再生医科学研究所 8月7日~9日
免疫・感染症領域に関する研究               
◎徳島大学 蔵本キャンパス(医学部) 7月30日・31日
医師を志す者へ 4名
●大阪工業大学 梅田キャンパス    8月1日・2日  
工学系のテーマに関する研究
●森ノ宮医療大学 南港キャンパス    8月中旬   
基礎医学系のテーマに関する研究           
○サントリー生物有機科学研究所    7月31日~8月3日
研究者体験  

【対象学年】
●の講座:中学3年~高校3年  ◎の講座:高校生のみ 
○の講座:高校2年,3年のみ

2018年06月12日

大阪府立大学高大連携講座のご案内

下記講座の参加者を募集中です。丸3日間とハードで
はありますが、夏休み中でもあるので、参加しやすい
と思います。また、得るものもたくさんあると思います。
工学に興味のある人は、思い切って参加してみては
どうですか?

  テーマ 「工学研究の最先端」

  日時:8月8日(水)~8月10日(金)
      9:00~17:45
      全15講座受講

  場所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス

  校内締切:6月22日(金)

  進路指導部 井上先生まで申し込むこと

2018年05月30日

合格体験談 第六弾 焦ってきたら、この先輩のまねをしよう!

 今回、体験談を頂いた先輩(選抜特進・高入)は、多くの受験生と同じように不得意教科を抱え、3年間部活動を続けたこともあって、受験の準備のスタートが遅くなってしまった状況で、いかにして合格までたどり着いたかを報告してくれています。特に不得意教科の数学について、焦る気持ちを抑えて、背伸びをすることなく、基礎固めから着実に実践した姿勢が素晴らしく、勝因だと思われます。受験準備には、焦りがつきものです。焦りを感じたときは、この体験談を思い出して下さい。

第一志望は譲るな   神戸大学国際人間科学部グローバル文化学科合格
僕は、高校3年間部活をしていたので本格的に受験勉強を始めたのは、部活を引退した7月頃でした。そのため、高2や高3の始めからしっかりと受験勉強をしていた周りの人達に比べると勉強量に関しては明らかに劣っていた上に、高3の1学期の模試の判定はDやEが並んでいました。そんな状態から僕が現役で合格できたのには、自分なりのポイントや受験期を通して気づいたことが2点あります。
 1つ目は、「背伸びをしようとせず自分の実力にあったレベルからきちんと固めていく」ということです。僕は高3の初めの時点では数学がとても苦手で模試の偏差値なども悲惨でした。それにもかかわらず、夏休みの初め、部活での遅れを取り戻さなければいけないという焦りから僕は基礎も身についていないのにいきなり『1対1対応の演習』という少しハイレベルな参考書に取り掛かってしまいました。もちろん基礎がないのでその参考書をしたからといって数学ができるようになるはずもなく途中で挫折しました。その時に、やはり基礎から見直さなければならないと気づきました。そこで、僕は青チャートの星2から星4を何度もやりこみ、その後仕上げに星5をやることで夏休み終わりの9月の全統模試や駿台模試では苦手な数学の偏差値が一気に60を超えてきました。このことから、苦手な教科はきちんと基礎(数学なら青チャートレベル、英語ならシス単・文法、古文なら古単・古典文法など)から見直す方が最終的には早く仕上がると思います。また、たまに参考書をいっぱい買って手当たり次第にやって行く人がいますが、僕は何か1冊を決めてそれを完璧にするのがベストだと思います。
 2つ目に僕が受験期を通じて感じたことは「志望校を貫く」ということです。僕の場合、はじめの志望校が大阪大学経済学部でした。もちろん夏休み、2学期とそこを目標にして勉強をし、模試の判定も不可能ではないラインまできていたので年末の懇談でも阪大を第一志望に決定しました。しかし、センター試験が思うように取れず阪大経済の例年のボーダーに3%ほど届きませんでした。僕は2次の記述型の方が得意だったため先生にはこのまま阪大に出願できると言われましたが、僕は悩んだ挙句自分のセンター得点でボーダーを突破している神戸大学経営学部に受験校を変更しました。しかし、受験校を下げたのだからなんとかなるとどこか自分の中で思っていたためか、前期試験は神大にも落ちてしまいました。そこでは本当に悔しい思いをし、もう一度後期試験で神大を受験し合格することができました。しかし、やはりあの時に阪大に出してたら・・(因みに僕とセンター得点が同じだった友達は阪大経済に出願して合格してました)と思うことはあります。なので、成績が伸び悩み模試でE判定がでたり、センター試験が思うように取れなかったり、など受験期に何度も諦めたくなったり逃げたくなったりすることがあると思いますが、受験は本当に何が起こるかわからないので最後の最後まで自分の志望校を曲げずに必死に追い求めることが何より大切だと思います。    

2018年05月21日

合格体験記 第五弾  苦手科目を乗り越えて!

今回は、苦手教科(数学)を抱えながら、決してあきらめることなく正面から向き合い、見事克服し、志望校に合格された先輩からの報告です。
全教科得意な人はいません。だれでも、程度の差こそあれ、苦手科目はあるものです。不得意教科は、手をつけるのが、ついつい後回しになり、
ますます手をつけにくくなりがちです。自分のやりやすい方法で「とりあえず始める」ことが大切です。なぜなら、私たち人間には、何かを始めると、その後からやる気が出てくるという心理があるそうです。心理学の専門用語で「作業興奮」というそうです。下記の先輩(一貫・文系・中入)の報告も参考にしながら、不得意教科に向き合ってみましょう。

切磋琢磨
                  神戸大学経営学部経営学科合格
高一の頃から大学受験を意識するようになり、友達と説明会にいったりして志望校を決めていきました。高二になってからは、長年苦手としていた数学の克服を目標として、数学の得意な友達に質問したり、先生の作る自主課題を友達と競争するように間違えながら何度も解きました。定期テストは毎回必死に勉強しました。夏休みは、遊びつつも最低限シス単1日100ページとチャート1日5ページなど自分で決めて、朝早起きしてこなしました。本格的に勉強を始めたのは高二の冬休みで、友達とほぼ毎日図書館に通い6時間ほど勉強しました。この時は主に学校で配られた教材を繰り返し解くようにしました。春休みには、三学期に受けた模試の結果を参考に、勉強しました。倫理の資料集をとことん読みこみました。(倫理の資料集オススメです!)受験で有利になる検定も受けました。高三の一学期は行事もあり、部活も忙しく、勉強する時間を取ることが難しかったのですが、その分朝早く起きて効率よく勉強する習慣を身につけることができました。(睡眠時間は削らないほうがいいです!)私は、英語のエッセイが入試にある国際教養大学を併願校にしたので、英語の語彙力を養うべく、センターの社会や理科基礎を英語で覚えるよう心がけました。夏休みは、私は塾に行っていなかったので、毎日カフェで友達と勉強しました。苦手だった世界史に重点をおきました。間違えたものはノートにメモし、昼休みにちょこちょこ見直しました。自習は全てセンターに向け、学校の講習で二次試験対策をしていました。私は部活を兼部しており、どちらも文化祭まで続いたのですが、部活終わりに学校で毎日勉強することで周囲に遅れることなく成績をあげることが出来ました。(両立はできます!)冬休みは、板倉先生の講習で政経を特訓し、全体的な復習をして、一月から本格的にセンター過去問を解き始めました。センターは思うように点数は取れませんでしたが、切り替えて二次対策を始めました。学校の講習を必要なものは全て受け、予習復習を行いました。二月に入ると、私立を受けなかった私はかなり辛い思いをしました。幸い、併願校に合格し、心をまた持ち直しました。(私立を受けないのはオススメしません!)過去問は一週間前にやっと本格的に始めました。先生方が大変丁寧に添削してくれました。本当に感謝しています。受験生は本当に心が廃れます。でも、そんな時こそ友達と助け合うことが大事だと思います。皆さんも友達と受験の文句を言いながら、励ましあいながら、頑張ってください。応援しています!

2018年05月10日

合格体験談 第四弾 国公立大学外国語学部編

本校の文系では、得意科目である英語を活かそうと、外国語学部を目標にし
ている生徒が比較的多いように思われます。今回は、神戸市立外国語大学に
合格された先輩(一貫・文系・中入)から、後輩の皆さんに、心のこもった熱いメッセージを紹介します。

 学校の勉強を大切に

私は部活動や学校行事に最後まで全力で取り組みながらも、志望校であった神戸市外国語大学に合格することができた。要因は主に二つあると私は考えている。
 一つ目の要因は三年間ずっと普段の授業をまじめに受け、講習の機会を最大限利用するなどして学校の勉強に取り組み続けたことだ。学校での一日の授業、あるいは一時間の授業で学べることは非常に少ないように思われる。しかし実際に大学の入学試験に出た内容というのは学校の先生方が授業や講習で重要だとおっしゃったポイントや授業で扱った内容ばかりだった。だから学校の授業をまじめに受けることが確実に力をつける秘訣であり、重要であると私は考えている。
 二つ目の要因は最後まであきらめずに勉強を続けたことだ。私は八月のセンター模試から十二月の最後のセンター模試まで全く成績が伸びなかった。約四か月間必死に勉強したことが全く結果に表れず、心が折れそうになった。しかし最後まであきらめずに学校の冬休みの早朝講習にも行き続けるなどして必死に勉強した。そしてセンター試験本番では過去最高点(最後の一か月で50点以上UP)をとることができ、志望校を受験することができた。また前期試験の結果がわからないまま後期試験の勉強を続けなければならないという難しい環境に置かれたが、毎日学校へ行って後期試験の勉強を続けた。前期試験が不合格だった時は非常に落ち込んだが、切り替えて最後まで勉強を続けて後期試験に合格し、志望大学に入学することができた。
 私が皆さんに伝えられるアドバイスは、とにかく学校での勉強を大切にしてほしいということだけだ。学校の勉強の重要性はこれまで述べた私の経験に示したつもりだ。具体的には日頃の授業、講習、小テストなどすべてに全力で取り組んでほしい。たとえ受験に使わない教科の授業だとしても、まじめに授業に取り組むべきだ。受験に使わない教科の知識が試験を解く手助けになることが非常に多い。
 また何か勉強や進路などで困ったことがあれば先生に相談するのがよい。雲雀のどの先生方も私たちの受験を応援して、私たちの受験をサポートしてくださる(私も添削や進路の相談で大変お世話になった)。
 最後に、雲雀の皆さんが希望の進路を実現できることを切に願っている。受験は非常に苦しいが、受験を経ることで得るものも大きい。ぜひ最後の最後まであきらめずに頑張ってほしい。

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