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2007年04月28日

卒業生のアンケート結果 6

 さー、いよいよこれも最後を迎えました。この6回目で、終わろうと思います。

 まずは、問12、問13で、苦手科目について、問14、問15で、得意科目(自信を持っていた科目)について、きいてみました。
 苦手科目については、理系では、英語が1位、国語(現代文・古文)が2位、数学が3位、物理と続きます。文系では、英語が1位で、国語(現代文・古文)が2位、数学が3位、社会(世界史・日本史)と続きます。ともに英語が1位で、英語は文理共通で必要科目、だけど苦手という生徒が多いようです。そして、2位がともに国語、元々苦手だった生徒も多く、本などを読まなかったため苦手になった生徒も多いようです。
 得意科目については、理系では、理科が1位、数学が2位で、この2教科でほとんどをしめています。文系では、国語(現代文・古文)が1位、社会が2位(日本史・世界史・政経)が2位、英語が3位で、この3教科でほとんどをしめています。やはり、理系が数理、文系が国社で勝負をかけるので得意としている生徒が多いようです。その理由としては、元々得意だった、成績が順当に上がっていった、興味があった、いつも点数がとれた、などがあげられます。

 最後に、問16、問17で、部活と勉強の両立についてききました。
部活をやっていない者も多いため、白紙も多かったのですが、部活をやっている生徒からは、とにかくメリハリをつけるが多かったです。ダラダラどっちもやるというのが一番だめみたいですね。部活の時は部活、勉強の時は勉強というのが理想です。あと、授業をきちんと受け、授業時間で基礎的なことを理解してしまうという意見もありました。気持ちの切り替えが大切だと思いますよ。
 
 ここまで、長々とアンケート結果を送ってきましたが、細かいところは、進路からの広報誌5月号で、送る予定です。これらを参考にして自分の受験勉強を作っていきましょう。

2007年04月27日

卒業生のアンケート結果 5

 今日も昨日に続きます。

問9と問10で、高2の夏休みと高3の夏休みの過ごし方についてきき、比較してみました。
高2の夏休みでは、③クラブだけで過ごした。宿題はした。 が1位で32.7%、①予備校などの夏期講習を受け、その予習・復習をした。 が2位で24.5%、②学校の講習を受け、その予習・復習をした。 が3位で22.4%、④宿題以外何もしなかった。 が18.4%と続きます。
高3の夏休みになると、①予備校などの夏期講習を受け、その予習・復習をした。 が1位で55.1%、③クラブだけで過ごした。宿題はした。 が2位で32.7%、②学校の講習を受け、その予習・復習をした。 が3位で10.2%と続きます。
高3の夏休みまであるクラブでは、まだクラブ活動優先ですが、夏までに引退するクラブでは、やはり予備校などの夏期講習を受け、受験態勢に入っているといえるでしょう。

次に、問11で、受験勉強している間に、次のようなことを感じませんでしたか。該当するものを選んでください。 という問いに対しては、
①このままの調子ではどう考えても受験までの時間が足りないのではないか。
②一体これから何を勉強したらいいのだろうか。
③勉強に集中できない。
④意欲がなくなった。
⑤何のために勉強しているのだろうか。
⑥ひょっとして自分だけ伸びていないのでは?
⑦時間をかけてやっているのに、もうひとつ成績が伸びない。
から、複数回答可で答えてもらいました。
 その結果、国公立大進学者では、⑦が1位で66.7%、①、②、③、④が2位で41.7%となります。また、私立大進学者では、①が1位で81.1%、③が2位で59.5%、⑦が3位で40.5%、以下②、⑥と続きます。全体では、①が1位で71.4%、③が2位で55.1%、⑦が3位で46.9%、以下②、④、⑥と続きます。予想以上に、7つ全ての項目に回答が分かれてしまいました。不安は誰でも感じているものですね。その不安と戦いながらみんな受験勉強をしているのです。自分だけと思わず、全ての受験生が伸び悩み・時間・不安と向き合っていることを知っておきましょう。

2007年04月26日

卒業生のアンケート結果 4

 またまた、昨日の続きです。

 まず、問7です。次の各時期の平日(土日以外の日)、どれくらい勉強していましたか。 という問いに対しては、
①高2の3月以前  は、国公立大進学者は平均2.3時間、私立大進学者は平均1.5時間、全体では平均1.7時間です。
②高3の4月~夏休みまで  は、国公立大進学者は平均3.5時間、私立大進学者は平均2.9時間、全体では平均3.1時間です。
③高3の夏休み  は、国公立大進学者は平均7.5時間、私立大進学者は平均7.2時間、全体では平均7.3時間です。
④高3の9月以降  は、国公立大進学者は平均5時間、私立大進学者は平均5.4時間、全体では平均5.3時間です。
高2までは2時間前後だった勉強時間が、高3になると学校に登校する日は3時間前後、学校に登校しない日(夏休みなど)は7時間超位、9月以降は最後の追い込みで、5時間超位になっています。人によっては、夏休みや1月以降には10時間を超えるくらい勉強している人もいました。学校に登校しているときは3~4時間、休みの日は7~8時間くらい勉強しないと合格は勝ち取れないものです。

 次に、問8で問7の①~④の各時期について、休みの日(土日)はどのように過ごしていたか。 を次のA~Gの中から選択するようにききました。
A 土日にやるべき計画があり、だいたいその通り実行していた。
B 予備校・塾に行っていた。
C 平日と変わらない。
D 勉強も普段と同じぐらいしていたが、たいてい友人と遊んでいた。
E 部活をしていた。勉強は平日と同じぐらい。
F 部活があればそれだけで過ごし、後は何もせずただぼーっとしていた。
G 休息日と決めて全く何もせず、ただぼーっと音楽を聴いたりTVを見たりしていた。

①高2の3月以前 では、Gが1位で28.6%、Fが2位で18.4%、Aが3位で16.3%、以下BとCが続きます。まだ、勉強モードになっておらず、部活あるいは趣味の世界に入っていますね。
②高3の4月~夏休みまで では、Aが1位で28.6%、Bが2位で26.5%、Cが3位で22.4%となります。Aの意味が①とは違いそうで、計画も「勉強計画」になっているのではないでしょうか。
③高3の夏休み では、Bが1位で46.9%、Aが2位で28.6%、Cが3位で20.4%となります。いよいよ受験モードに入り、予備校・塾に通う者が半数近くになってきました。
④高3の9月以降  では、Aが1位で41.7%、Bが2位で39.6%、Cが3位で14.6%となります。この頃には自分の志望大学も決まり、それに対する対策の勉強がAに入っているのではないでしょうか。③と④では、部活は引退しているので、EとFを選んだ者はいませんが、そうすると、A、B、Cの3つで、合計が100%にならないことに気づきましたか。そうです、③と④で、DとGを選んだ者が若干名いたのです。ちなみに最後までDやGを答えた者が、なぜ合格できたのかは七不思議の1つです。もしかしたらとんでもない実力の持ち主かもね。
 それはさておき、さーこれを見て今のままでいいですか。そろそろ受験も意識して生活を変えることも考えていきましょう。やはり、志望大学に合格するためには十分な準備が必要ですよ。今からでもいいです。しっかり考えて頑張りましょう。  

2007年04月25日

卒業生のアンケート結果 3

 今日も昨日に引き続きアンケート結果を送ります。

 まず、問3です。いつから受験勉強を始めましたか。 という問いに対しては、
国公立大進学者は、「高3の4月から」が41.7%、「高3の夏休み前から」が33.3%です。
私立大進学者は、「高3の夏休み前から」が48.6%、「高3の4月から」が27%です。
全体で、「高3の夏休み前から」が44.9%、「高3の4月から」が30.6%で、4分の3がこの2つになっています。高3まではクラブを続けているので、クラブを引退してから勉強を始めるのが多数だと思います。

 しかし、問4で、いつから受験勉強を始めるべきだと思いますか。 という問いに対しては、
全体で、「高2の冬から春」が24.5%、「高2の夏休み前」と「高3の夏休み前」が16.3%、あと、「高1の夏休み前」、「高2の9月」と続きます。やはり、もう少し早く始めるべきだったという自分の反省から、理想は高2から始めるべきになると思われます。

 次に、問5で、なぜ合格できたと思いますか。 という問いに対しては、
①受験準備が早かった。
②計画的に学習ができた。
③集中力があった。
④他人に振り回されずマイペースで勉強ができた。
⑤努力の積み重ねである。
⑥最後まであきらめなかった。
⑦得意科目で得点できた。
⑧不得意科目がなかった。
⑨「運」があった。
⑩いろいろ気を遣ってくれた家族や周りの人たちのおかげ。
の中から、複数回答可で、答えてもらいました。
 その結果、国公立大進学者は、⑤が1位で91.7%(ダントツ)、⑩が2位で66.7%、以下、⑥、⑨と続きます。
私立大進学者は、④と⑨が1位で51.4%、⑤と⑥と⑩が2位で45.9%、以下、②、③、⑦と続きます。
全体では、⑤が57.1%、⑩が51%、⑨が49%、④と⑥が46.9%となります。従って、努力を積み重ね、周りの人たちのおかげで、運も味方にした者が合格を勝ち得たといえるのではないでしょうか。(運だけでは合格しませんよ。努力しないとね。合格を勝ち得たときには周りの人への感謝も忘れずにね。)

 次に、問6で、惜しくも不合格になった大学があった場合、その原因はなんだと思いますか。 という問いに対しては、
全体で、「不得意科目を最後まで引きずってしまった」が40.8%、「受験するにふさわしい学力が全く備わっていなかった」が26.5%、「受験を決めた時期が遅く、対策が不十分だった」が22.4%でした。
不得意科目の攻略が合格を勝ち取る手段といえます。今からならまだまだ間に合いますよ。しっかり頑張りましょう。

2007年04月24日

卒業生のアンケート結果 2

 今日は、昨日に引き続き実際にアンケート結果を書いていきます。

 まず、問1です。志望校はいつ頃決めましたか。 という問いに対しては、
①高2の3月以前 と答えた者が、
  国公立大進学者は58.3%、私立大進学者は45.9%、全体で49.0%。
②高3の4月頃 と答えた者が、
  国公立大進学者は0%、私立大進学者は13.5%、全体で10.2%。
③高3の夏休み前 と答えた者が、
  国公立大進学者は8.3%、私立大進学者は18.9%、全体で16.3%。
④高3の夏から秋頃 と答えた者が、
  国公立大進学者は16.7%、私立大進学者は13.5%、全体で14.3%。
⑤入試直前 と答えた者が、
  国公立大進学者は16.7%、私立大進学者は8.1%、全体で10.2%。
やはり、半数近くが高2から志望校を決めており、それに向かって高3で勉強するというのが、合格を勝ち取る秘訣ではないでしょうか。

 次に、問2です。志望校を決めた基準は何ですか。 という問いに対しては、
①その学部には他の大学にない特色があった。
②大学のイメージが良かった。
③家から通えるから。
④家から離れて一人暮らしがしたかった。
⑤就職がよい。
⑥知名度があった(有名大学だ)から。
⑦偏差値から。
⑧入試科目が合っていた。
⑨学費が安いので。
⑩設備が整っているから。
⑪大学周辺・キャンパス内の環境が良かった。
  の12項目から複数回答可で、答えてもらいました。
その結果、国公立大進学者は、③と⑦と⑨が33.3%で1位、①と②と⑥が25%で2位、⑪が16.7%で3位という結果になりました。つまり、家から通えて、自分の力に合っていて、学費が安いのがよいということになります。
また、私立大進学者は、③が51.4%で1位、②と⑥が48.6%で2位、⑪が37.8%で3位、以下⑦、⑤、①と続きます。やはり、家から通える知名度の高い(関関同立など)大学を選ぶ傾向にあります。
全体では、③が46.9%で1位、②と⑥が42.9%で2位、⑦と⑪が32.7%で3位、以下①、⑤と続きます。ほとんどいなかったのが、④で、一人暮らしよりまだ親元で家から通う方がいいという結果になりました。

2007年04月23日

卒業生のアンケート結果 1

 今年3月卒業した卒業生249名のうち、国公立大学進学者および有名私立大学一般入試による進学者の中から50名を抽出し,高校時代の勉強の方法などをアンケート(郵送)しました。その結果、49名から返信がありました。(1名だけ返ってこなかったのですが、過去の場合では、もっと返ってこないので非常に真面目な今春卒業生です。)アンケートに応えた者の進学先は,国公立大学では、大阪大学、岡山大学、鳥取大学、兵庫県立大学(2名)、大阪市立大学、奈良教育大学、東京芸術大学、京都工芸繊維大学(2名)、大阪外国語大学(2名)の12名です。私立大学では、関西大学(10名)、関西学院大学(11名)、立命館大学(3名)、同志社大学、福岡大学(医学部)、兵庫医科大学、京都薬科大学、大阪薬科大学、神戸薬科大学(2名)、武庫川女子大学(薬学部)、慶應義塾大学、中央大学、上智大学、京都女子大学(2名)の37名です。予想以上にたくさんの資料が集まったので、その結果を今週1週間順に紹介していきたいと思います。現在高校3年生の諸君、先輩たちの結果を参考にして、勉強に励んでほしいと思います。明日からを楽しみにしておいてください。ちなみに、この結果はいずれ進路からの広報誌でも紹介しますので、よろしくお願いします。

2007年04月21日

受験は自分との闘い…

    

受験は自分との闘い、勝つことに意味がある

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内藤裕紀氏……1978年東京生まれ。大学在学中に学生ビジネス団体「ドリコム」を立ち上げ、学生ビジネスコンテストで優勝。さまざまなブログサービスを開発し、現在、株式会社ドリコム代表取締役として活躍中。かれが語る自身の受験時代。

高校に入学してしばらくすると、勉強が面白くなくなってきて、成績は急降下。そのままだらだらと大学もすべて落ちてしまいました。ゼロからのスタートとなった僕は、志は高く持とうと、予備校の京大コースに通いました。ところが、今度は仲間との遊びが楽しくなってしまい、数ヶ月過ぎて、ちょっとヤバイカナと思って夏期講座に参加すると授業がさっぱりわからない。そこで、一念発起、生活をパタッと方向転換して受験モードに切り替えたんです。  受験勉強で一番大切なのは、基礎をしっかりと身につけることと、自分が立てた計画は絶対にやり遂げるという強い意志だと思うんです。たとえば僕は、月曜の10時から12時までは数学の参考書の何ページまで、12時から15時までは英語を何ページまで…と朝から夜までびっしり詰まった詳細なスケジュールを立てました。そして終了しなければ、睡眠時間を削るというルールを自分の中で決めたんです。これを一度破ってしまうと,翌日からはもっと自分に甘えてしまう。マンガみたいですけど、眠くて仕方がないときは、目の下にメントール系の軟膏を塗って眠気を覚ましていました。それまで甘えてラクをしてきた自分に活を入れるためには、精神的に極限まで追い込まなければいけないと思ったんです。 計画をクリアできたおかげで精神的にもずいぶん鍛えられましたし、頑張ればできるんだという大きな自信が持てました。でも、考えてみると、予備校で頑張っている仲間が周囲にいたから、遅れている自分に気づく事もできたし、やる気も起きたんだと思います。人間は何をするにも環境ってすごく大事だと思います。おかげで希望の大学に合格することが出来ました。

起業を目指していた僕は、大学3年生のときに、学生ビジネス団体を立ち上げ、翌年に法人化。昨年には上場することもできました。振りかえれば、受験から始まって、ずっと無謀なチャレンジをしてきたかもしれません。でも、普通で考えると手が届かないような夢だからこそモチベーションも上がるし、頑張れるんじゃないかな。多くの人は偏差値を見て合格ラインにある学校を目指すと思うんですが、現時点の力はどうでもいいんです。どの学校に行きたいのか。また就職にしても、どんな仕事をしたいのか、常に自分の気持ちを最優先することが大切なのではないでしょうか。無理だよと言われたら、その目標に到達するために、いますべきことは何なのかを突き詰めて、頑張ることが大事です。僕自身、あの苦しい受験との闘いに勝てたからこそ、いまがある。受験をクリアできたことで、人生の土台を築けたんだと思っています。これからもどんどん無謀なチャレンジを続けるつもりです.

2007年04月20日

好きこそものの…(4)

今春、めでたく慶應義塾大学生となった卒業生を紹介します。
彼は大の「車好き」です。次の文章は、彼が総合政策学部のAO入試を受験するに際して、「自動車との出会い」をまとめた文章からの抜粋です。

私が電気自動車と初めて出会ったのは小学校の時だった。学校の校庭に電気自動車が来て私たちを乗せてその静かさをアピールしていた。その時は電気自動車の素晴らしさやこれから車が社会にどのような影響をもたらすかなど、わかっていなかったと思う。その後、今住んでいる芦屋に引っ越したときに変化は訪れた。フェラーリーなどの非日常的な車があふれていて、瞬く間に車に惹かれた。「車好き」はどんどん加速し、カートに乗り、F1も見に行き「車」を五感で楽しんだ。とはいっても、電気自動車に対する興味はまださほどなかった。友人の電動スクーターに乗せてもらったとき、そのスムーズさに感動し、その友人から電気自動車の存在を教えてもらった。しばらくして、慶應義塾大学の清水教授が製作した「エーリカ」についてのテレビ番組を拝見し、電気自動車に対する本格的な興味を持った。車に関する書物もたくさん読んだ。そして、慶應義塾大学と雲雀丘学園高校との高大連携講座を通し、今自分が車に対して持っている漠然とした思いをはっきりさせる事ができた。「私には車しかない。」そう、私が将来社会のために何かしようと思ったとき、社会をよい方向に変えようと思ったときに使う事のできる最高のツールは自動車だったのだ。


彼の将来の構想は「環境に優しい小型電気自動車を研究し、世界中の車製作のプロと車好きの人が集って、新しいオープンな企業を経営する」ということでした。

本校で、慶應義塾大学と雲雀丘学園高校との高大連携講座が取り組まれていると知ったとき、かれは「やった。チャンスだ。」と思ったそうです。AO入試とは、まさに彼のような「自分のやりたいこと」がより明確化している生徒に開かれている道ともいえます。
大学生となってさらに磨きがかかり、将来きっと活躍してくれることでしょう。

2007年04月19日

高大連携講座

高校生が「大学での学び」に直接触れることができるプログラムとして、大学教授による出張講義や、キャンパスで開講されている講義を大学生と共に受講する……「高大連携講座」が、近年、大学の方で積極的に取り組まれています。いずれも、高校生にとっては未知の世界で、将来の進路を考える契機として、大変重要なプログラムとなっています。
 この「進路のへや」でもその折々に紹介してきましたが、本校では「慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部」と連携し、2004年度から公開講座を開設しています。(両学部とこのような公開講座を行っているのは全国で本校のみです。)
また、大阪外国語大学とは2005年度から、関西学院大学とは2006年度からそれぞれ協定を結び、大学の講義を受講しています。公開の講座としては、2006年度関西大学の「KanDai 15セミナー」を受講しました。
 受講生たちは、週1回とはいうものの高校の授業が終了してから、大学で学ぶわけです。「続くかなあ」という私たちの心配は杞憂に終わりました。【かれらはやはり若い!】とてもエネルギッシュに行動し、大学生からいろんな情報をちゃっかり得てもいたようです。大阪外国語大学・関西学院大学・関西大学いずれの大学も受講生全員が修了証をいただきました。
DSCF0083.JPG 2007年度 新たに大手前大学と高大連携講座をスタートさせます。開講授業科目は「キャリアデザインの基礎」「建築・インテリアの基礎」「考古学の基礎」「異文化理解の基礎」「心理学の基礎」「情報の基礎」です。いままでの3大学では、1回生の授業を受講するもので、「入門編」が多かったのですが、今回は専門分野の講義を高校2・3年生向きにアレンジして実施されるようです。講座内容も豊富です。期間は5月中旬から9月中旬まで。もちろん無料。興味を持った生徒は、ぜひ1歩を踏み出して欲しいものです。

2007年04月18日

進路のへや

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「進路のへや」を紹介します。上の図は部屋の見取り図です。2005年4月、手作りで新装したこの部屋も、まる2年経ち、それぞれの資料も充実してきました。

手前の書架には現在2007年度の赤本が並んでいます。国公立大は…東大・京大・阪大・神大・大市大・大府大・京府大・大外大・大教大・兵県大などなど。私立大は…同志社・立命・関学・関大・甲南・近畿・京産・龍谷などなど。合計約60大学の赤本です。2001~2006年度の赤本もほぼ同じ冊数あります。現在、2007年度版はまだ貸し出し禁止ですが、夏が過ぎ、2008年度版が入荷してくると、貸し出します。もちろん、2001~2006年度版はいつでも貸し出し可です。

ファイルボックスに入っている全国の大学案内は2007年度のものです。新年度版が届いたらその都度入れ替えていきます。

廊下に置いてあるものはすべてタダです。今、置いているのはチラシ類わずかですが、そのうち大学の資料請求用紙、古い赤本、大学案内、募集要項(いわゆる願書)などなど、どんどん積まれていきます。進路に向けて大切なのは、積極的に情報を収集しようとする姿勢です。待っていたらだれかが教えてくれるだろうというのはダメです。宝探しに来てください。

最後に、癒しのコーナーです。ソファー以外にもあります。「金魚」です。置物ではありません。正真正銘の生きている金魚が5尾います。金魚の養殖日本一を誇る大和郡山の「由緒正しき金魚たち」です。水の音を聞きながら金魚を眺めていると心が和みますよ。


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2007年04月17日

ようこそ 進路のへやに

昨年の8月31日からスタートしたこの「進路のへや」の訪問者は、今日で22,111人になりました。平均すると、毎日およそ143人の方々が、訪問してくださっている事になります。ありがとうございます。
この記事は 進路指導部のスタッフが交代で書いているのですが、毎日100人以上の方が読んでくださっているのかと思うと、嬉しくもあり、責任も感じます。
 さて、その中の雲雀丘学園中高生のみなさん、どうか実際の「進路のへや」にも、ぜひいらっしゃってください。
「進路指導室」と聞くと、「○○指導室」という響きに、何だか堅苦しい感じを覚える人もいるのでしょうが、けっしてそんなことはありません。ここは、クリックでつながる画面上の「進路のへや」よりもっともっと充実したリアルな空間です。ゆったりしたソファーで、休み時間たっぷりくつろいでいってください。
 どうしても高校3年生が中心となってしまいがちですが、中学生向きの「なるにはシリーズ」の蔵書もあります。(えっ・・「なるには」って? それは実際に来て探してみてね。)

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2007年04月16日

進路指導室 開室

高校3年生の係の生徒も決まり、本日から進路指導室、開室です。本年度から中学3年生と高校生の授業時数が増えたので、開室の時間も少し変わりました。
昼休みは例年とかわらず12:50~1:10です。 放課後は月曜日 4:30~5:30、 火・木・金曜日は3:30~4:30です。
上記以外でも進路指導の先生に連絡すれば、利用できます。

2001年度~2006年度版の赤本・青本、過去の模擬試験、大学のDVD・ビデオなど、いつでも貸し出し可です。貸出期間は1週間です。

今日は係の生徒に、寄贈の「赤本」整理と掲示物の張り替えをしてもらいました。この3月に卒業した49期生に、不要になった赤本の寄贈を呼びかけたところ、約40冊も集まりました。ありがたいことです。
資料の閲覧・自習など、幅広く進路指導室を利用してください。
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2007年04月15日

2007年度入試結果(3)

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 今回は関西の私立大です。大学数が多いので,主要な大学に絞りました。(詳細は職員室東側に掲示してあります)
 全体的な動向としては以下の4点に収束します。
①女子においては,文系-幼児・初等教育,理系-看護,男子においては,文系-経済・経営・商学系,理系-工学系に人気があった。
②「産近甲龍より関関同立」「関関同立か同女・京女」傾向が非常に強い。代わって,近大・甲南の受験者減少。
「結果より納得」。妥協せず,先を見越しての難関大志向。
③関関同立の中でも,関大・同志社に人気集中。
④依然,理工系は低倍率。薬学も昨年に比べかなりダウン。看護が意外に厳しい。
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2007年04月14日

2007年度入試結果(2)

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今回は首都圏および北海道・中四国・九州私立大学編です。
 私達は,平素,「颯」(進路だより)に全国の大学紹介を掲載したり,首都圏大学を含めた「1 Day College」や「21大学・大学校入試説明会」を開く等,関西圏に限定せず,首都圏を含めた幅広い視野で大学を選択するように呼びかけてきました。その甲斐あって,05年以降,慶応義塾大学との連携講座をきっかけに,首都圏私立大合格者数が伸び,本年度は50名を超えるほどに増加しました。しかも,難関私立大として知られる早慶上智・明治・青山・立教・中央・法政(MARCH)大学すべてに合格者が出,質・量共に大きく飛躍したと言えるでしょう。

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2007年04月13日

2007年度入試結果

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2007年度大学入試結果がまとまりました。今回は国公立大・大学校のみ掲載します。
 下のグラフが示すとおり,合格者総数は一昨年度(06年度)とほぼ同数となっていますが,内訳を見ると現役数が大きく伸び,全体に占める現役の割合が回復しました。また,質的にも,阪大2,大阪外大4,東京芸術大,電通大など,近年にない充実した内容となっています。

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2007年04月12日

新高1の諸君へ

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 昨日の朝日新聞・夕刊に,「大気汚染 北京は東京の3倍」の記事。車の排ガスなどに含まれるすすの濃度が北京は東京の約3倍に達することがわかったという。元々石炭消費の多い国だけに,さもありなんと思う。その上,来年はオリンピック開催の年である。その準備のために,これから益々エネルギー消費が増えていくだろう。

 早いもので,2001年7月13日開催決定から5年と9ヶ月,日数にしてちょうど2100日が経った。その間,そして,2008年8月8日の日に向け,中国は,競技場の建設や道路の整備等,社会インフラ以外に,マナーや衛生面の向上にまで躍起になって取り組んでいる。重要な国威発揚の場であるが故に,失敗は絶対に許されないからだ。当初の計画には多分織り込まれていなかっただろうと思うが,環境汚染に対して真剣に取り組み始めたのも,すべてはそこに帰結する。

 さて,「1050」。2007年4月8日に入学してから2010年2月20日卒業するまでの3年間の日数である。奇しくも,2100日の半分に当たる。この間,諸君達は大人へと大きく成長していくはずだ。1050日。多いように思えるが,オリンピック開催準備計画でもそうであったように,実際に使える日数は,意外に少ない。「有意義に日々を過ごして欲しい」と願うのはそれを知る者の切なる思いである。

 そして,最後に訪れる1050日目,諸君達は何を創りあげているだろうか。そのことを,ぜひ,いま,考えておいて欲しいと思う。我々もまた,1050日目の諸君達に期待し創り上げていきたいと思っている。1050日間,宜しく。

進路指導部一同

2007年04月11日

新中1の皆さんへ

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 今春大リーグ・レッドソックスに移籍した松坂大輔投手の注目度は相当なものらしい。地元新聞の「ボストン・グローブ」電子版では,「「1969年のアームストロングの人類初の月面着陸以上のインパクト」と報じている。まして松井秀喜と対戦する際には,「国際的には69年にアームストロングが人類史上初めて月面を歩いた瞬間よりも更に大々的に報道されるであろう」と伝えている。少々大袈裟に過ぎるように思うが,とにかく,歴史的大事件に匹敵するほど,地元では関心が高いことを言いたかったのだろう。

20070411.jpg 確かに,あのとき,世界の人々はじっと待っていた。今から38年前,1969年7月21日(月)午前5時17分39秒(日本時間),モノクロの薄暗い画面の中,タラップをゆっくり降りていった足が,止まった。人類が初めて地球外の大地に立った瞬間だった。しかし,それは,見ていて,あっけないほどに自然に通り過ぎたように思う。アームストロングは,このとき,有名な言葉を残したが,その後,感傷に浸ることなく淡々と任務をこなした。なぜか今でも,その姿が妙に記憶に残っている。あれだけの偉業を果たしたにもかかわらず,なぜ・・・・・。

 「はじめの一歩」。――― 誰も経験したことのない世界に,ひとり先頭に立って踏み込む瞬間(とき),アームストロングは,どんなに不安を憶えたか,想像に難くありません。でも,マイクを通して聞く彼の声は冷静でした。あの瞬間,彼は気持ちを決め,任務を遂行することだけを考えたのでしょう。
 だから,消えるまでに100万年はかかるだろうと言われるあの足跡は,「勇気」の象徴だと私は思っています。「はじめの一歩」は,心が身体を動かしているんですね。

2007年04月06日

大阪外大キャンパスにて

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春爛漫。光はまぶしく水面を照らしています。昨日は冷たかった日陰も陽気立ち,開けた窓からの風が心地よく感じられました。沿道の桜も,間谷の山の外大キャンパスも桜満開でした。

20070406.jpg さて,今日は,来週から始まる授業に先立ち,大阪外大「高校生向け公開講座」のオリエンテーションに行ってきました。2年前に初めて参加して以来今回で3回目。本年度は,うちの他,箕面高校・北千里高校・千里学園高校・千里高校・摂陵高校を合わせ総勢56名が集まりました。
 南田副学長の説明によれば,昨年度までで約250名の生徒が受講し,そのうち25名の生徒が実際に外大に入学しているそうです。この数字,一見小さく見えますが,実は大変大きな数字で,それだけこの講座を機に意志を固めた生徒が多かったと言えます。本学園に限ってみても,今春,大阪外大に入学した4名(このことだけでも過去にはなかったことですが)のうち,2名は,2年前の初回の連携講座を受講した人達です。

 本年度も本学園から18名の高2生徒が自ら望んで受講します。なに週一回だけのことだからと片付けられてしまいそうですが,7月末までの約3ヶ月間,毎週,授業を終えた後に通おうと思った,彼等彼女達の心意気に大いに期待したいと思っています。