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2007年03月26日

連携講座修了証授与式

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23日,修了式後の慌ただしい中,関西学院大連携講座の受講を終えた7名に,修了証を授与しました。
 関西学院大学高大連携講座は,県立高校との間に結ばれた包括的な協定に基づき開かれたものですが,個別協定を交わしたのは本学園が初めてです。いわば,7名の受講者はその先駆者だと言えるでしょう。
 彼等は秋学期の半年間(実際は1月末までの5ヶ月),ほとんど休まず上ヶ原キャンパスに通い,大学生と同じように授業を受けてきました。また,1月には大学の後期試験も受け,成績も大学生と同じ視点でつけてもらい,意外に嬉しそうでした。
 受講した彼等は,短い間でしたが外からとは違った思いで大学生活を垣間見たと想像します。そしてその経験が各々の進路・進学に薬味として効いていくのではないかと信じています。

20070326_2.jpg 短い間でしたが、関学の人たちと勉強して、大学の魅力に惹かれました。この講座を通じて、多少ですが自分が大きくなれたような気がします。関学に行ったことで、大学の楽しさや大変さがわかりました。この経験を、これからの学校生活に活かしたいと思います。(Aさん)


 法学部の授業に参加させて頂きました。授業の内容は難しくて大変でしたが、実際に通ったことで様子がわかり、受験勉強へのやる気も高まったように思います。高校生のうちに貴重な体験ができて、本当によかったです。ありがとうございました。(Tさん)

 この高大連携講座を受けて、大学見学などでは知ることのできない関学生の素顔や先生方の教え方などを経験することができ、高大連携を受けた人間しか感じられないものを感じることができました。授業は難しいところも多々あったけれど、それでも関学の授業は興味深く楽しいものでした。(Sさん)

 憧れの関学で講義を受けることになり、期待と緊張をもって一回目の講義を受けました。教授もアシスタントの先生もたいへん親切に優しく教えて頂き、楽しく興味深い講義でした。最後まで素晴らしい授業を受けることができ、大学に対する前向きな気持ちを一段と強く持つことができ感謝の気持ちでいっぱいです。(Mさん)

2007年03月23日

中高 終了式

 年度最後の終了式。整列している生徒の嵩がこぢんまりと感じました。高3と中3が卒業し、2学年少ないというのはこんなにも違うものかと思います。
 高3の受験ムードも一旦段落をつけ、新たにスタートを切ることになります。合格者総数も年々増え、着実に実績を上げています。今年度残念な結果だった人は、来年度に向けて仕切り直しです。今目指している内容が本当に自分に向いているのか、今の学習方法で良いのかをよく見直し、全力で取り組めることを願っています。
 

2007年03月21日

難関私立大でも

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今春の入試では,昨年度に比べ現役比率が非常に高くなっているのが大きな特徴です。例えば,難関私立大(早慶上智・明治・青山・立教・中央・法政・同志社・立命・関学・関大)合格者総数に占める現役合格者数の割合は 84.4%と昨年より0.3ポイント下がっていますが,在籍者数に対する割合で見てみると,逆に71.9%,3.5ポイント高くなっています。そもそも,浪人生の数自体が減ってきていますので,浪人生による合格者数そのものが小さくなりつつあります。今回は,その減少分を現役生で補い上乗せした成果だと言えるでしょう。
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2007年03月20日

元気が一番♪

 雲雀丘学園中学校3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。「旅立ちの日に」立派に演奏できて大変嬉しかったです。中学卒業式で卒業に因んだ歌を歌い始めたのは、12年前に「若い翼は」を歌って以来続いています。(私が本校に就職してからのことです。それ以前に何か演奏していたかどうかは知りません・・・。)「旅立ちの日に」は、かれこれ10年くらい歌っているような気がします。
 10年といえば、私の長女から次女まで通った保育園とも今年でお別れなんです。次女が来年度小学1年生になります!毎朝ドタバタ、ギャーギャー言いながら子どもたちを起こし、怒りっ通して出勤し、夕方遅くに家に帰ってからも、「あれはしたのか、これはまだか?」とガミガミ言う生活です。しかし、本当は、元気に学校(保育園)に行って、お友達といっぱい遊んで、けんかして、「今日ね、いっぱい泣いたの」「何したの?」「何々ちゃんも泣いたの」「ごめんねって言った?」「うん、でも、いややって言って許してくれなかった」「・・・」何て喋っている時が一番幸せです。こんなにのんきなことを言っていられるのは後どれくらいでしょう。中学、高校になれば進学のことが一番になり、私も子どもに勉強、勉強と言うようになるのでしょうか。「元気でいてくれたらそれでいい」という今の気持ちを、できる限り忘れないように子育てしたいと思っている、今日この頃です。

2007年03月17日

過去6年間の推移

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難関私大,早稲田大・慶応大・上智大,明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大,同志社大・立命館大・関西学院大・関西大をピックアップ,過去6年間の合格者数を比較しました。表からわかるとおり,初の200台です。また,グラフから,昨年に比して大きく伸びたことがわかります。
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(上記人数は2007年3月15日現在のものです。確定したものではありません。)

2007年03月16日

2007年度入試 近畿・中国・九州編

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 昨日に引き続き,今日は2007年度入試 その2 近畿・中国・九州編です。
 卒業した高3諸君達は,”大学全入時代”であろうが,センター試験の平均点が下がろうが,自身の希望を捨てずより難関大の方に果敢に挑戦しました。日程が重なった時でも,近畿大・甲南大より関大・関学へと足を向けたようです(事実,近畿大・甲南大の受験者が例年の70%しかありませんでした)。
 目先の利害や恰好だけにとらわれ,易きに流れる風潮の中,あくまでも自身の希望を貫き通した諸君の,その心意気を讃えたいと思います。
 また,理系諸君の華々しい成果も目を引きます。兵庫医大・福岡大医学部・川崎医大を始め,神戸薬科大4,武庫川女子大薬学部4等,近年にない多くの合格者が出ています。
 一方,女子大の人気もここ最近復活してきています。特に京都女子大・同志社女子大・神戸女学院大は憧れる女生徒も多く,人気が集中しました。
 最後に,私立大合格者総数は現在,530名に上っています。これは,2年前,平成17年度の593名に次ぐ大記録です。如何に高3・浪人諸君が健闘したかがよく表れていると思います。
(明日は,最近5カ年間の難関大合格者数の推移について。)
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(上記人数は2007年3月15日現在のものです。確定したものではありません。)

2007年03月15日

2007年度入試

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予想されていたように,新課程2年目センター試験が昨年より難しくなり,900点満点換算で,約35点下がりました。そのため,受験者の動きもこれまた予想通り安全志向へと向かい,難関~中堅私立大の受験者が増えて集中的な激戦となりました。
 そんな中,卒業した高3諸君,浪人している諸君達は大変奮闘してくれました。国公立大において,東京芸大1,大阪大2,大阪外大2を始め見事な成果だと思います。また,首都圏私立大でも,慶応3,早稲田3,上智大1,明治大2,青山学院大2,立教大3,中央大2,法政大2等,いわゆる早慶上智・MARCHを完全制覇し,これからの飛躍のプロローグとなりました。

 入試はまだ終わっていません。来週,国公立後期・私立大後期の発表がありますし,まだ後期入試は続いています。合格者はまだまだ出る予定です。(明日は関西編です)
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(上記人数は2007年3月15日現在のものです。確定したものではありません。)

2007年03月09日

国公立大前期試験 合格発表

2月25・26日に実施された前期試験の合格発表は、3月1日から順次行われています。京阪神の国公立大学の合格発表は、京都大学を残し、今日ですべて終了しました。明日3月10日は東京大学・京都大学を含む7大学の発表があり、最終の13日の東京芸術大学で、約160校の国公立大学の前期合格発表が終了します。
 合格発表というと、大学本学での掲示発表が一昔前の光景でしたが、もちろんそれも従来通り行われていますが、現在では私立大学をはじめ、各大学のホームページに合格者の受験番号が掲示されています。アクセスが殺到するために、なかなか確認できないこともあります。受験生は近くの大学であれば、ホームペ-ジ上で合格を確かめてから、掲示を見に行ったりしているようです。
 新課程2年目の今年は、平均点も下がり、京都大学が後期募集を停止したこともあって、動向のつかみにくい前期出願でした。センター試験後、自己採点したものを予備校などが集計し、合格可能性がはじきだされ、それを参考にしながら各自が志望校へ出願しました。しかし、なかなか読めません。30年前、私が教職に就いたとき、先輩の先生が「試験は水物なのよ」といわれましたが、まさに実感です。D判定で見事ひっくり返した生徒もいますし、B判定で涙をのんだ生徒もいます。合格不合格悲喜こもごもです。
 前期試験、残念だった皆さん、まだ終わってはいません。ここで弱気になってはいけません。後期試験に向けて気持ちを切り換えましょう。3月12日の試験まであと2日です。国公立大学をめざして、「5教科7科目」でせっかく積み上げてきたのですから、もうひと踏ん張りがんばってください。

2007年03月08日

春のオープンキャンパス~東京編~

今春の卒業生は、東京の大学にもチャレンジしています。慶応義塾大・早稲田大・上智大・青山学院大・北里大・法政大・明治大・立教大他…合格の一報が届いています。関西に暮らす私たちは、ともすれば「アンチ東京」の意識を持つことが多いですが、相手(?)を知って初めて「アンチ」も有効になります。中学・高校は自分の生活圏から抜け出すことは困難ですが、大学は違います。全国を視野に入れて、4年間の自分の学生生活を考えてみましょう。
春休みや夏休みは、関西以外の大学を訪問するとってもよい機会です。オープンキャンパスを予定している大学はそう多くありませんが、大学を訪問することはできます。東京ディズニーランドに行く計画があるなら、ぜひ大学訪問も加えてくださいね。
東京工科大 3月21日
玉川大    3月25日
法政大    3月27日
東京女子大 3月30日
武蔵野大   4月1日

2007年03月07日

春のオープンキャンパス

大学のオープンキャンパスといえば、「夏休み中」が定番でしたが、「大学全入時代」に入り、どんどんとイベントの時期が早くなってきました。但し、各大学とも2008年度については、募集学部や人数など未定です。この春休みのオープンキャンパスに参加して「資料請求」を予約しておけば、決定した「2008年度募集要項」を、夏に自宅へ郵送してくれる大学もあります。大学の下見をしないまま受験して失敗した生徒は、一様に「大学を見ておくべきだった・無謀だった」と言います。もちろん不合格理由の一因に過ぎませんが、自分がこれからの4年間を過ごす場所を見もしないというのはいかがなものでしょう。 在校生のみなさん、ぜひこの春のオープンキャンパスに参加しましょう。

京都女子大 3月25日  9:30~17:00   本学
京都橘大  3月25日  10:30~16:00  本学
龍谷大    3月25日 12:00~16:00  深草キャンパス
同志社大  3月24日  13:00~16:00  今出川キャンパス
関西大    3月24日  10:00~16:00  千里山キャンパス
近畿大    3月24日  10:00~17:00  東大阪キャンパス
甲南大    4月7日  13:00~16:00  本学
神戸女学院 3月21日  13:00~17:00  本学

予約不要ですが、内容は各大学に問い合わせましょう。hpで内容や時間割を掲載している大学もあります。    

2007年03月06日

好きこそものの・・・(3)

川嶋あいという21歳のミュージシャンをご存じですか。 以前、たまたま平日、自宅にいたときに見た、テレビ番組『徹子の部屋』で紹介されていました。少し脱線しますが、この『徹子の部屋』という長寿番組を見るたびに(と言ってもほとんど見られないのですが)、黒柳徹子女史の話術の巧みさに感心します。もちろん番組ですから、あらかじめ何らかの原稿はあるのでしょうが、どうして、あんなにうまくゲストの心の中にすっと入って、その人の素顔や生き方を浮かび上がらせられるんだろうと思ってしまいます。あのようなスキルが生徒との面談にも大事なんだろうなと思います。 さて、本題に戻って……

川嶋あい プロフィール かわしま・あい 1986年2月21日、福岡県生まれ。15才のときに上京し、路上ライブを始める。2003年2月14日にI WiSHとして発売した『明日への扉』が90万枚を超えるヒットとなる。2003年8月にソロとしてのファーストシングル『天使たちのメロディー/旅立ちの朝』を発売。2005年3月30日に路上ライブ1000回目を達成した。

この『路上ライブ1000回』が、前述の『徹子の部屋』でも紹介されていました。中学を卒業して歌手を志し上京したものの、1年もしないうちに音楽事務所から解雇されてしまいます。そのときの気持ちをこう語っています。

……たった一人、東京の街にほうり出された気がして、すごく辛かったですね。絶望の縁に立たされ、途方に暮れながら、ただ歩いていた時でした。ふと路上で歌っている人を目にしたんです。こんなメッセージの発信の仕方があるんだ、これなら私にもできるかもしれない!……

でも15歳の女の子が一人、人前で歌うことは想像していたよりもとてつもなく勇気が必要でした。2002年2月19日四ツ谷の駅前で震えながらラジカセマイクの前で1曲、か細い声で歌い、歌い終わるとその場から逃げ出すように走り去ったのが1回目。

……ところが、いざ路上に立つと怖くてたまらない。誰も立ち止まってくれないし、何もかも放り投げて故郷に帰りたい気持ちでいっぱいでした。でも、福岡で応援してくれている母のことを思うと帰るわけにはいきません。絶対にあきらめない!……

そして、とにかく路上ライブを1000回やろうと決心し、2002年の6月から渋谷を中心に夏の暑い日も、体調が優れない日も彼女は休む事なく歌い続けます。そんなある日、大学のビジネスサークルの人たちに声をかけられ、音楽界とはまったく無関係の彼らの熱意と協力でオリジナル曲を作り、CDにして・・と夢に向かっていきます。彼らとの出会いから5年。みんなの目標だったレコード会社を立ち上げます。

……今も、まだまだ夢の途中。一つの夢を達成すると、新たな夢が生まれ、その繰り返しで夢がどんどん大きくなっていく感じですね。挫折や絶望を経験したからこそ強くなれた気がしますし、いまこの瞬間を心から幸せだと感じることができるんだと思います。それに何よりも私にとって、スタッフとの出会いは人生最高の出来事。絶望のなかで最大の勇気を振り絞って、路上ライブを始めたからこそ、出会えたんですよね。一歩を踏み出すこと、勇気を持つことの大切さを実感しています。……

3月の学年末考査を終え、4月新しい学年を迎えます。「自分の夢は」「そのためにどんな目標を」と考えてみてください。川嶋さんが「路上ライブ」を始めたのは、前述のように「お母さんとの約束を果たしたい」という思いからでした。自分のためでも、誰かのためでもいいのです。1歩踏み出してみてください。

2007年03月02日

数と雑学 8

 大学生の年度の数え方が2つあるのを知っていますか。一般に、関東の大学生は1年生、2年生と呼ぶのに対して、関西の大学生は1回生、2回生と呼びます。なぜ、関西と関東で違うかというと、京都大学と東京大学の履修制度の違いによるそうです。
 1897年創立の京都大学では、ドイツの大学をモデルにして、各学年で履修するカリキュラムがある程度自由な「科目制」を採用した。そのため、学年という意識が薄く、在籍した年数によって1回生、2回生、最長で8回生という呼び方がされるようになった。ただし、この回生という呼び方は俗称であるため、大学は4年生大学として認められたため、学年はあくまで4年であり、公式な書類には、「年次」で記録されている。
 それに対して、1877年創立の東京大学は、1学年ごとに履修するカリキュラムがきちんと決められた「学年制」を採用した。単位を取らないと上の学年にあがれないため、学年という意識が強くなった。もし、2年で単位を落とせば、次の1年は京都大学では3回生だが、東京大学ではもう一度2年生になる。こうした違いから生まれた呼び名だが、一般にそれが関東、関西地域の他の大学にも広がったと思われる。ちなみに北海道大学は「年目」を使い、京都大学に似ているそうである。

2007年03月01日

数と雑学 7

 今日は、トランプについて考えてみよう。トランプのマークは、武士が手にする剣に由来するスペード、農民が手にする棍棒を意味するクラブ、承認のお宝である貨幣が変形したダイヤ、キリスト教の聖杯の形から転じて心臓のことを指すハートから成り立っており、これは中世の身分制度を象徴するものである。それぞれ13枚ずつありますが、これは、4つのマークが春夏秋冬、13枚は四季がそれぞれ13週あることを意味している。したがって、この52は1年分の週の数、ジョーカーはうるう年の1日を表している。また、各マークの1から13までをすべて合計すると91になり、マークは4つなので、4倍すると364になり、これにジョーカーの1を足すと365となり、1年の日数と一致する。ところで、トランプの52枚のうち、スペードのエース(A)だけが大きく印刷されているが、これには訳がある。18世紀イギリスでトランプが流行したとき、政府は製造業者からトランプ税を徴収するため、スペードのエースのカードだけを政府が印刷して業者に高く売りつける仕組みを取っていた。そこで、偽造カードが見つかったため、偽造を防ぐためにスペードのエース(A)を大きく印刷して、より複雑にしたデザインをはっきり見せることが効果的であると判断したのである。