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2013年04月27日

ひばりの図書室 配布しました

 本日、ひばりの図書室配布しました
中学1年生には、ひばりの図書室からの中1生おすすめ図書
高校1年生には、図書館の使い方などを書いた「図書室のしおり」も一緒に
(中1のみなさんはstepひばりの図書室のページを見てね)
新着図書は、このブログでも紹介していきます

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今回、ひばり生のイラストを書いてくれた高2のHさん、ありがとう!

2013年04月25日

図書委員、デビュー

 今週から図書委員のカウンター当番が始まりました
月曜から金曜日の昼休みと放課後、20分カウンターに入り、本の貸出・返却の作業を行います。昼休みも放課後もたくさんの人が利用してくれるので、図書委員は大忙しです
 初めての図書館システムの作業に加え、新入生は学生証がないので、貸出手続にちょっと時間がかかることもありますが、温かく見守ってくださいね
 これから慣れてきたら、本の配架や新刊図書の整備作業なども手伝ってもらおうと思います。前期は学園行事も多く、図書委員として体育祭や文化祭でも仕事があるようです。半年間、がんばっていきましょう

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2013年04月24日

新しい地上絵、発見

 ペルーの南部海岸近くにあるパンパと呼ばれる砂漠に描かれたナスカの地上絵。誰が、どうやって、何の目的で描いたのか?地上絵の存在は、考古学最大の謎の一つといわれ、1994年に世界文化遺産になりました
 広大な砂漠に、巨大なハチドリやサル、コンドル、渦巻きや三角形などの幾何学模様が乱れのない正確な線で、しかも生き物は1本の線による一筆書きで描かれています。その全貌はあまりにも大きすぎて1000年以上前に描かれたのにもかかわらず、飛行機が発明され上空を飛ぶ迄はその存在に気がつきませんでした

 そのナスカで新しい地上絵が発見されました。見つけたのは日本の山形大学・人文学部の研究チームです。どうやら二人の人物像で、1体の方は頭と胴体が分断されている様子などから、何かの儀礼行為を表しているのではないかとも言われています

 昔から各国の研究者の調査対象になっている地上絵。その意味は暦や星座の配列、星の位置など諸説あります

 だれがかいた ナスカの地上絵/吉川豊(理論社) は、そんな諸説をわかりやすくかいた学習漫画

ナスカ 地上絵の謎/アンソニー・F・アヴェニ(創元社) には各分野の研究者のデータを集め、いつごろ、どうやって作ったかまでは、おおよそ判明したとあります。設計図も特別な道具も必要なく、人々の手によって比較的簡単にできるそうです(ちょっとがっかり?)
 パンパ特有の赤みをおびた小石とその下に黄色い砂の層、小石を掻き出すだけでくっきりとした2色のコントラストが出来上がるんですって。このあたりに住む人は距離感覚が研ぎ澄まされていて、目測だけで正確な作業ができるそうで、数年前にも近隣住民が足で小石を掻き出し巨大な地上絵を作り上げたそうです
 一部では、宇宙人説も語られていましたが、残念ながら宇宙人がUFOに乗ってやってきてササーッと描いたのではなさそうですね

 謎を持つ世界遺産はまだまだあって
どんな構造?誰が作った?世界遺産地図/インターナショナル・ワークス編(幻冬舎) では、ナスカの地上絵をはじめ、英国のストーン・ヘイジやイースター島のモアイ像などの世界遺産を紹介しています

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  「何のためにつくったのか?」だけは、まだ謎だそうです  


2013年04月19日

スーチーさんを知っていますか?

 アウン・サン・スー・チーさんを知っていますか?
 スー・チーさんはビルマ(現・ミャンマー)の民主化運動の指導者でもあり、ノーベル平和賞の受賞者でもあります。現在、来日中なのでメディアに連日取り上げられていますから、見たり聞いたりしている人も多いと思います。

 スーチーさんの父親は第2次世界大戦後、英国の植民地だったビルマを独立に導き、建国の父と呼ばれたアウン・サン将軍です。(独立直後に暗殺されてしまいます)
 独立後、社会主義政権に抑圧され不満を持つ市民の間で民主化運動がおこります。その中心になったのがアウン・サン将軍を父に持つスーチーさんでした
 その運動により社会主義政権は崩壊しますが、同時に軍部によるクーデターが起こり今度は軍が政権を握ることになります。そして、軍事政権下で行われた総選挙。スーチーさん率いる政党は勝利を収めたのですが、それを認めない軍事政力がスー・チーさんを自宅軟禁するという事態に。自宅で監視され続け、英国に住む家族にも会えません。1991年ノーベル平和賞を受賞しましたが、軟禁中だったため表彰式も出席することもできませんでした
 2010年、支配体制は整ったと判断した軍事政権は民主政権への移行を宣言、20年近く続いたスーチーさんの自宅軟禁もやっと解かれます。そして先日、かつて暮らしていたこともある日本への訪問となったのです

 そんなスーチーさんが、毎日新聞に連載していエッセイをまとめたのが
新・ビルマからの手紙/アウン・サン・スー・チー (毎日新聞出版)
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 季節の移り変わりや日々の暮らしのこと、それとは対照的に仲間が受けた理不尽な弾圧や迫害のこと。そして東日本大震災の被災者の方たちへのメッセージ。毅然とした姿勢と慎み深いまなざしがうかがえます

 ビルマの歴史について興味を持った人は、15歳からの伝記で知るアジアの近現代史シリーズ ビルマ独立への道~バモオ博士とアウンサン将軍/根本敬 (彩流社) をどうぞ

  
 

2013年04月17日

星の王子さま、70周年

 今年は星の王子さま/アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)が出版されて70年になります。世界で270程の言語と方言に翻訳され、たくさんの人に愛されている作品ですね。
 サハラ砂漠に不時着したパイロットが不思議な少年(王子)に出会い、パイロットに自分が訪れたいくつもの星の冒険を語る寓話です。王子が出会ったのは、人に褒められていい気分になりたい「うぬぼれ男」や星を少しでも多く手に入れようと忙しい「ビジネスマン」などちょっと変わった大人たちばかりでした
 
 そんな2人が交わす会話の中でもよく知られているのが「大切なことは、目に見えないんだ」という王子のセリフ
 人間の価値や幸せは何をどれだけ所有するかではなく、人やものとどんな関係を結べるか、そしてその関係の質こそが重要なんだ。きっとそれが人生の豊かさにもつながっていくんだよ、とサンテグジュペリは言いたかったのでしょうか

 お話同様、本の挿絵も有名です。これはサンテグジュペリ本人によるもので、イラストを描いた後にストーリーが生まれたと言われていて、作品を知るうえでも重要です。そこでフランスのサンテグジュペリ青年財団は70周年を記念して、このイラストのレリーフ5点を作成。目の不自由な方たちでも、一定の訓練を受けた人なら触ってイメージをつかむことができるのだそうです

 また、自ら飛行士だったサンテグジュペリは、偵察任務中に行方不明になっています。44歳だったそうです。本の出版は第二次大戦後、彼が亡くなってからでした

 日本でもいくつもの出版社から出版されていて、図書室にも揃っています

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  左から 新訳・星の王子さま/小島俊明・訳(中央公論新社)、ちいさな王子/野崎歓・訳(光文社)、星の王子さま/内藤櫂・訳(岩波書店)、 などなど 


2013年04月15日

2013年本屋大賞 決まる

 文学賞にもいろいろありますが、ちょっとユニークなのが『本屋大賞』です
 「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」をキャッチコピーに、出版業界を現場(売り場)から盛り上げていくことを目的に始まりました。今年で10回目を迎えます。ノミネート全11作品の中から、今回大賞に選ばれたのは、海賊とよばれた男 上・下/百田尚樹 (講談社)  です

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 実在する出光興産の創業者である出光佐三さんをモデルに、敗戦後の日本経済に活気をもたらしたともいわれる『日章丸事件』を題材にした、歴史経済小説。

 第二次世界大戦後、日本の石油市場は海外の巨大企業グループ(石油メジャー)に採掘から販売まで独占されてしまいます。借金だけを抱え何もかもなくしてしまった石油会社『国岡商店』を率いる国岡鐵造。
 彼は石油の国有化をめぐり英国と抗争中だったイランに注目、孤立した石油を救い出すため、一隻のタンカー・日章丸をイランに向けて送り出します。敵は当時の石油利権を独占していたセブンシスターズ(七人の魔女)と呼ばれた七社。待ち構えていたのは英国海軍。魔女たちの手をのがれ石油を持ち帰り、彼は海賊となれるのか?
 残された社員を家族のように愛し、だれ一人クビにせず、アイデアと行動力でたくましく会社を再生させていった物語です

 著者の百田さんはもともとTV番組「探偵!ナイトスクープ」の放送作家として活躍していました。50歳の時に初めて小説を書き始めたそうです。
 高校のボクシング部を舞台にした「ボックス」、太平洋戦争時のゼロ戦パイロットの生き様をかいた「永遠の0(ゼロ)」など多くの作品があります

2013年04月12日

仮の学生証で大丈夫

 新入生のみなさんが、ぽつぽつ図書室も利用し始めてくれています
 でも貸出に必要な学生証もまだ発行されていませんよね。本かりられるかな・・・と様子を見ている人も多いですが、掲示もしているように、今、手元にある仮の学生証があれば大丈夫
 中1生の中には、早速毎日利用している人もいますよ
 
1人4冊、貸出期間は2週間です

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     仮・学生証に記載されている学籍番号で貸出可能です

2013年04月10日

ようこそ、図書室へ

 新学期が始まりました
昨日は始業式、対面式をすませた新入生達が校内めぐりで図書室へもやってきました。高校1年生は、中学からあがった生徒たちが先導して説明してくれています。中学1年生は、グループごとにクイズラリー形式でめぐってきます
 中1生たちはクイズの方が気になり、ゆっくりと本棚をながめる余裕がなかったようですが、それでも、せっかくのチャンスなので、出来るだけ室内に呼び込みます
「わあ、広い!」 「この本、知ってる」 少々にぎやかですが、今日は大目にみましょう。 
 今年度もたくさんの人に、いろんな本を紹介していけるように。そして居心地のよい場所にしていきたいです
 
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今年はどんな本好きがやってくるだろう? 楽しみだなあ