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世界に一つだけの花

 桜はすっかり散ってしまったと書きましたが、それはソメイヨシノの話しで、山桜や八重桜は今が盛りです。造幣局の通り抜けも15日から始まりました。ソメイヨシノは、先日書いたように江戸染井の植木屋のよって作られ「吉野桜」と呼ばれていましたが、奈良吉野山の桜と紛らわしいため、地名を関して「染井吉野(ソメイヨシノ)」と呼ばれるようになりました。この桜は、戦前には「潔く散る」・「大和魂」の象徴のように扱われた可哀想な花といえるでしょう。本居宣長は「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂う山桜花」と詠んでいますが、この桜はソメイヨシノではありません。ところが、戦前にはこの和歌を曲解し、ソメイヨシノと共に軍国主義の道具として用いられたのです。本居宣長もソメイヨシノもきっと怒っていることでしょう。
 桜に限らず、花は見る人の心を和ませてくれます。タイトルは、もちろんあの曲名です。花にいろいろあるように、人もいろいろな人がいます。本校の人権教育の原則は、「一人一人を大切にする」ということです。これは、その生徒の特性を見極めて、生かしていくということです。例えば、全ての生徒がニコニコ、ハキハキ喋ることは正しいのでしょうか。私は、そうは思いません。寡黙であっても、じっと努力を重ねることも大切なことです。そうした人もいなければ社会は成り立ちません。みんながニコニコ・ハキハキでは、どこかのファストフード店のようで、かえって不自然に感じられるでしょう。
 高Ⅱの各クラスもそろそろ個性が見えてきました。どのようなクラスの雰囲気であっても、大切なことは、そこに参加している人が前向きであることです。元気でも静かでもいいのです。それぞれがそれぞれの持ち味を生かして欲しい。それが私達の願いです。
 今日は、2年生になって初めての英単小テストが実施されました。まだエンジンの掛かっていない人もいましたが、「英単」が「詠嘆」にならないように頑張りましょう!語彙力は、英語学習の基礎中の基礎です。
今日は、配布物はありません。