学力を伸ばすための指標④
昨年度(2006年度)の学力推移調査全国集計結果から、「身につけたい習慣」を取り上げています。今日は、「部活動と学習の両立」についての分析です。過去3回と同様に、2006年度中学3年生秋での結果を比較しています。成績別に集計すると、偏差値60以上のA層と偏差値45以下のD層とでは次のように違います。
| A層 偏差値60以上 | D層 偏差値45以下 | |
| 両立ができている | 46% | 17% |
| 学習時間が確保できない | 6% | 12% |
| 疲れて学習に集中できない | 16% | 29% |
部活動との両立ができているかどうかが成績に影響しています。しかし、部活動との両立ができなければやめさせればいいという意味ではありません。中高生にとってはいろいろな経験をすることが大切です。部活動は教室での学習活動とは異なる経験の場です。「学習時間が確保できないことを解決するにはどうするか」「疲れて集中できないことをどう克服するか」、いかにして両立させるかを考えさせて欲しいと思います。大人からのアドバイスを聞きながら、いろいろと試行錯誤することで、お子さまは問題解決能力が身につき成長していきます。そして自力で問題が解決できたときに達成感が得られるのです。悪戦苦闘しているお子さまをみていると、つい助け船を出してしまいたくなる親心はわかりますが、お子さまを逞しく育てるためにも、温かく見守っていただければと思います。
今週火曜日から個人懇談が始まります。そこでは55期生の現状を分析した詳細な資料をお渡しして、お話しをさせていただきます。A.M. / M.N.