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「助け合い」を大切に (1)

― ホームルーム「トルコ使節団救援秘話」を読んで ―

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22日のホームルームでは,明治23(1890)年9月の「エルトゥールル号沈没事故」をめぐる文章を読み,「助け合い」の大切さを学びました。 この事故は,トルコ使節団を乗せたエルトゥールル号が台風の直撃を受け,和歌山県沖で沈没,沿岸の住民が献身的救助活動によって海に投げ出されたトルコ人69人の命を救った出来事です。 生徒たちは「大島島民に見る惻隠の情」と題された文章を読み,感想文を書いていきました=写真

時代を超え,大島の人の行動と自分とを比べた感想がありました。

「大島の人のような人は今,あまりいないのでは?と思いました。 確かに今でも心優しい人もたくさんいます。 しかし,私も含めた多くの人は,その場にいてもここまではできないのではないかと思います。 街で困っている人を助けるのは危険なことではないのに,なかなかできません。 大島の人は危険を顧みず助けました。 『他人は関係ない』というのが根づいている気がしました。」(女子)

中学生になり本格的に歴史を学んでいます。 歴史を学ぶ意義まで考えた感想がありました。

「最後に『私達が歴史を学ぶゆえんはここにある』と書かれているが,ほんとうにそうだと思った。 美しい精神を感じ,それを次の世代に伝えていく,そうすることできっと自分達の精神も清く美しいものへと変わっていくのだろう」(女子)

今後,数回にわたって感想を連載します。