センター試験に向けて~番外編~
先日のセンターチャレンジにどのような服装で行きましたか?
服装と試験は関係あるのでしょうか。服装自体に関係はありません。問題は「模試や試験の当日に服を選ぶという行為」で「選択」「決断」を消費していないか?ということです。
アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズは生前、黒のタートルネックにジーンズ、足下はスニーカーというスタイルを貫いていました。
一般相対性理論で有名なアインシュタインは、毎朝何を着るかを決めるのは時間の無駄だと考え、同じスーツの別モデルを複数購入していたと言われています。
毎日同じ服を着る成功者は、スティーブ・ジョブズやアインシュタインに限った話ではありません。アメリカのオバマ前大統領は、ほぼ毎日同じスーツを着ることで知られています。その理由を、彼は以下のように語ります。
「私は常にグレーか青色のスーツを着用している。こうすることで私が下さなければならない決断の数が減るんだ。何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、他に決断しなくてはならないことが山のようにあるからね」
成功者からの口から揃って出てくるのは「決断の数を減らす」という言葉。その理由は、小さな決断でもその数を重ねることによって大きな決断の正確性が落ちてしまうためです。これは「決断疲れ」と呼ばれる心理的状態で、数々の決断により精神的な疲労が蓄積し、日々の生産性が下がってしまうことを指します。
「今日は何を着たら良いだろう」
「朝ごはんは何を食べたらいいだろう」
「次はどんな髪型にしてもらおうか」
そんな些細な決断を日々繰り返すことで、私たちはより大切な決断の精度を下げてしまっているのかもしれません。もちろんファッションや身だしなみに気を使って生活することが一概に悪いと言えるわけではありません。
要は最大限の準備をできたかということです。模試や受験の日は選択・決断の連続です。その大事な日の朝に大切な決断の精度を下げないように気をつけましょう。大事な試験の時は選択の余地がなく着慣れている制服であることがベターです。
どこまで真剣に向き合い、忍耐力を持ち、最後まで貫けるかです。そこにはすべて意志の力が働いていることを忘れないで下さい。