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ビーンズツリー研修会に参加して

 大阪府立高校の現職・退職校長と教頭が中心となって開催しているビーンズツリー研修会に参加しました。この会は2ヶ月に1回のペースで教育界の動向を勉強したり、情報交換することを目的として開催されています。通常は校長会と教頭会が別々に運営されていますが、今回は本年度初めてということで合同で実施されました。
 できるだけ視野を広げるために外部の方のお話を聞くことにしていますが、今回は九州大学大学院の八尾坂修教授に“今後の学校改善と学校評価のあり方”というテーマで講演いただきました。
 八尾坂教授は前任の奈良教育大学時代に、現在大阪府で施行されている“評価育成システム”の骨子づくりにあたって中心的な立場でご指導いただいた方であり、これまで個人的にも何回か学校経営について意見交換させていただいています。
 昨今、学校の自己点検や自己評価を各小・中・高・幼稚園が実施し、その結果を公表するような動きが出はじめていますが、恐らく近い将来制度化されることになるのではないかと思っています。しかしこれらを実施するのにあたって大切なことは、“指示されたからやる”とか“やらされているという気持ち”ではなく、“学校を良くするために何をすべきか”という視点が必要です。
 学校がその機能をどの程度果たしているのかを総合的・客観的に評価し、その結果が好ましいと判断できる事項については継続させ、改善すべきと判断される事項については全教員が一丸となって方策を講じていくという考え方が大切です。
 アラ探しをするような気持ちが評価する側にあったり、被害者意識が評価される側にあるようでは到底学校評価はうまく機能しないでしょう。学校を良くし、生徒を育てるという一点に両者の気持ちが結集しなければなりません。
 本校も目下新しい学校づくりを目指してさまざまな検討を重ねていますが、自らが実践してきたことを客観的に評価し、建設的な取り組みに反映させていくという仕組みを作り上げていきたいと思っています。