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「校長メモ」の作成

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一般企業と学校の大きな違いの一つは、“人材育成”についての取り組みです。
 企業の場合には、組織で仕事を進めていくため組織責任者である上司とその構成員である部下との関係、言い換えると責任・権限が明確になっています。そして、上司の役割としては「担当業務の遂行」と「人材の育成」という2つのことがあげられます。かつて勤務していた松下電器においては、「電気器具をつくる前に人をつくる」という有名な言葉に代表されるように、上司は「己を超える部下づくり」ということに注力しています。
 私も会社での生活を通じて、上司や先輩、また関係先の皆さんから多くのことを教えていただきました。しかし、学校においては“なべ蓋社会”と言われるように、上司や先輩、校外の方からの指導を受けるということは少ないように感じます。また、日頃接しているのは自分より若い生徒達が大半ということもあり、絶えずどん欲に色々なことを吸収していかないとどうしても幅が狭くなってしまいます。本校に赴任して2ヶ月半が経過しようとしていますが、先生方の勤務状況を見ているとなかなか自分のための時間がとれないのではないかと感じています。
 そこで、この機会に若い先生方が自己啓発をはかる上で参考にしていただきたい事柄を「校長メモ」という形にまとめて、希望者にお渡ししていくことにしました。私自身、人にお教えできるようなものはあまり持ち合わせていませんが、これまでさまざまな分野の方からお教えいただいたことを少しでもお返しできればと思っています。
 このメモはあくまで押しつけるのではなく、希望する方に読んでいただこうとするものです。吉川英治さんの言葉に、『我以外皆我師』がありますが、私自身も先生方とのコミュニケーションを通じ、多くのことを教えていただきたいと考えています。