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進路講演会の開催

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  10月6日(土)、駿台予備学校大阪校舎の松尾卓也先生をお招きして、午前11時から保護者を対象に、午後1時半からは高校2年生を対象に進学講演会を開催しました。本校では毎年夏休み明けにこの講演会を実施していますが、今年は台風の関係で9月の開催が約1ヵ月遅れになり本日開催ということになりました。天候にも恵まれ、土曜日ということで両親揃って参加される方も見受けられました。本校の生徒はほとんど例外なく大学進学を希望していますが、昨今の大学入試をめぐる環境は実に大きく変化してきています。
  私は冒頭の挨拶で、「社会の状況変化」、「これからの社会で生き抜くには」、「進路実現に向けて」というテーマで話しました。続いて松尾先生から保護者に対して大学入試の現状に関するいくつかの質問が出された後、受験勉強のポイントとして、教科書の理解が基本であり、バランスの取れた学力、思考能力、人間性、時間の有効活用についての説明がありました。また、合格のポイントとして、具体的な夢(目標)の設定、教科書を中心とした基礎学力の充実のための反復学習、具体的な受験校対策、学部適性を取り上げられました。さらに受験生のストレスに対する保護者としての取るべき対応をわかりやすく説明していただきました。特に受験は個人戦ではなく家庭、学校、先生、クラスの仲間等を含めた団体戦であるという言葉は印象的でした。そして、子どもとの円滑なコミュニケーションをはかることにより、よき家庭環境を作ることがポイントであるという話には、参加された保護者の皆さんは大きく頷いておられました。
  本年度の大学受験にあたっては、受験者数は減るが難関大学の競争倍率は下がっていないため、大学の二極分化が進んでいます。また〝国難私易〟(国公立大学が難しく、私立は易しい)や〝理高文低〟(理科系の競争率が高く文科系の競争率が低い)という考え方はまったく現実的ではありません。
なお、本日の「進路講演」は大変好評であり、一部の保護者からは「本日、私どもの子どもは公欠でクラブの試合に行っていますが、午後からの生徒への講演をビデオに撮っていただけないでしょうか。それを借りてビデオを見せたい。」との申し出がありましたので、急遽ビデオ撮影をして対応しました。
  既に後期に入り、2年生にとっては受験まであと1年半になりました。一人ひとりが自分なりの目標をしっかりと持ち、できるだけ早期に受験校を絞り込み、進路実現に向けて努力を傾注してくれることを願っています。