寒波襲来
真冬並みの寒波が日本列島を襲っています。日本海側では記録的な大雪になった所もあるようです。京都では例年より早く初雪が観測され、金閣寺が雪化粧しています。北極にある冷たい空気の塊(北極気団)が、膨らんだり縮んだりといった動きを繰り返し、膨らんだとき「寒気が南下」し寒波の襲来となります。膨らんだり、縮んだりする間隔から三寒四温となって現れます。今週中頃までは寒さが続くようです。寒波のことを冬将軍とも言います。なかなか強い将軍で、かのナポレオンもこの冬将軍には勝てなかったようです。
今週は寒波の襲来だけでなく、ふたご座流星群がやってきます。12月のふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とともに三大流星群のひとつに数えられています。毎年12月14日頃、地球が公転する軌道上に残されていたちりが大気にとびこんで発光して見える現象です。今年の活動のピークは14日朝8時ごろと予想されていす。13日は新月、しかもふたご座の放射点が空高く見えているので、なかなかの好条件だそうです。
寒波にふたご座流星群、両者に因果関係はないと思いますが、いずれも師走の風物詩です。厳しい冬に立ち向かっている人間に、心を和ませる天からの激励の贈り物かもしれません。厳しい寒波は、ずっと続く訳ではありません。三寒四温を繰り返しながらやがて春を迎えます。厳しい冬の次は、穏やかな春が待っています。厳しく冷え込んだ日は素晴らしい天気になるように、夜明け前が一番厳しいように、厳しさを乗り越えた先には素晴らしいものが待っています。