学年末考査
きょうから学年末考査です。進級・進学に関係することは勿論のことですが、単にその目標を達成するだけではなく、この一年間学習してきたことをどれだけ自分のものにしてきたかという尺度が大切になってきます。年度が替われば、新しいことを学習していくことになりますが、その内容を理解していく時に、今まで学習してきた内容の定着度が問われることになります。既知の知識によって、新しい学びの内容も変わってきます。理解度も変わってきます。当然のことですが、積み残したものが多くなれば、それだけ新しい学びが困難になってきます。反対に、学習したことを良く理解していれば、新しく学習する内容の理解が容易になり、理解も深くなるのは自明の理です。
コンピュータはあらかじめ、その処理能力や記憶容量は決められています。部品を追加しないと、それを超えることはできません。しかし、人間は、「処理能力や記憶容量」を変えることができます。良くも悪くもです。よく言われることに、同じことをするにも、意欲を持ってするのと、いやいやするのとでは成果の上がり方が違う、ということがあります。これは学習だけに限ったことではありません。力士は体が大きくなることと、強くなることが大いに関係があると言われています。食事をする時に、これを食べて強くなりたい、体を大きくしたいと思って食べるのと、単にお腹が減ったから食べるというのでは身につき方が変わると言われています。「意欲」が学習や運動の成果に関係があることになります。これに、「できた」とか「分かった」という体験が加わると鬼に金棒です。やったことが、すぐに確認できるのが試験です。「良い体験」が多くできることを期待しています。