« 北極の氷が減少すると南極の氷が増える | メイン | 彼岸の入り »

東大推薦入試実施

 東京大学が推薦入試を2016年度から実施すると15日発表しました。二次試験の後期日程を廃止し、それに充てていた募集人数約100名とするというものです。
 推薦入試といえば、私立大学だけのことと思われる方が多いのではないでしょうか。実は、ほとんどの国公立大学が実施しているのです。推薦入試を実施していないのは、国立大学では東京大学と京都大学、公立大学では京都市立芸術大学の計3校だけです。(平成25年度入試)そのなかの、東大が実施するとなれば、残るのは国立では京大だけになります。
 推薦入試はセンター試験を課す大学が国公立とも最も多く、二次試験、個別試験を課す大学も多くありますが、そうでないところもあり様々です。本校でも、毎年この推薦入試で国公立大学に進学している生徒がいます。今年も、「1Day Callege」や「最先端実験科学教室」などで学んだことがきっかけになり進学を決めています。単なる受験の学力だけでなく、その大学で何をしたいのかなど明確な目標を持つ生徒が合格しています。
 東大の推薦入試はもちろんセンター試験が課せられます。生半可な受験学力では通用しないことは当然ですが、今の入試制度で入学してくる生徒だけでは物足りないものを感じているからの改革だと思います。
 秋入学など物議を醸し出した東大が、推薦入試に踏み切りました。高度な受験学力が要求される現行の入試制度、大学に入ることが目的になってしまっているようにも思える現状の問題点の反映だとも受け取れます。