素数ゼミ
13年と17年毎に大量発生する周期ゼミが米国にいるそうです。北米大陸の氷河期に幼虫の期間が長い種が現れ、それが13年と17年のグループに分かれたとされています。13と17という数は数学でいうところの素数です。そこから「素数ゼミ」とも呼ばれているそうです。
素数といえば、2、3、5、7、11、13、17・・・と続く、1と自分自身以外に正の約数を持たない数です。素数は、この後も19、23、29、31・・・と無限に存在することは証明されていますが、どのように出現するかは数学上の大きな謎とされています。ということは、素数を次々と生み出す有用な式が、まだ発見されていないということになります。1以外の全ての自然数は素数の積で表されます。ですから、判定方法として、昔ながらの2から順に素数で割る方法で行っているようです。新しい素数の発見には賞金もかけられているとのことです。そんな中、先日、米セントラルミズーリ大学の研究者が、現時点での最大の素数を発見したとの報道がありました。最初の6桁が581887で、最後の6桁が285951の、1742万5170桁と想像もつかない巨大な数です。
数学は美しいという人がいます。0、1、1、2、3、5、8・・・と前の2つの項の和が続くヒィボナッチ数列は、自然界の現象に多く出現するといわれています。ヒマワリの種の数をらせんに沿って数えていくとフィボナッチ数が現れます。木の枝分かれもそうです。周期ゼミは、なぜ素数の13と17に分かれたのか、不思議なものを感じます。黄金比、円周率πなど数は、美しくて興味深いものがたくさんあります。