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今の取り組みの中に次のステージの気配が

 「春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の來るにはあらず。春はやがて夏の氣を催し、夏より既に秋は通ひ、秋は則ち寒くなり、十月(かんなづき)は小春の天氣、草も青くなり、梅も莟(つぼ)みぬ。木の葉の落つるも、まづ落ちて芽ぐむにはあらず、下より萌(きざ)しつはるに堪へずして落つるなり」。徒然草第155段の一節です。春が終わってから夏が来るというように一つの季節が終るのを待って、次がやってくるものではありません。その季節の中に次の季節の気配がでているものだという事です。
 今年は、本校にとって第2ステージの幕開けとなる年です。高校の全ての学年に一貫選抜・選抜特進・特進と3つのコースが、中学の全ての学年に一貫選抜・発展の2つのコースが揃い、始めて一貫選抜の卒業生がでる年になります。環境教育を柱として「人間教育」の更なる発展と、単なる受験学力ではなく「本物の学び」を通して「学力の向上」を目指す取り組みも充実したものにしていきます。高校生は勿論の事、中学生に大学での学びを体験する「サイエンスキャンプ」や高校生を対象に研究機関と連携した「最先端科学実験教室」や「研究者体験」などがその一例です。各種科学技術コンテストへの取り組みも従来以上の規模になります。パワーアップゼミや各種講習も「質的転換」を図ります。併行して、自ら進んで「学びを追求」し、何事にも積極的に取り組む「実践力旺盛」で、「自治力」豊かな生徒集団作りに注力していきます。このような取り組みの中に、次の第3ステージの気配がでている事になります。