「マルチタスク」
パソコンを使い始めてかれこれ30年になります。当時のパソコンは8ビットパソコンといわれ、使用できるのは英数字にカタカナでした。その後すぐに16ビットパソコンが登場し、やっと、ひらがなや漢字が使用できるようになりました。しかし、シングルタスクといって、一つの処理しかできませんでした。ところが、今のパソコンは更に進歩してマルチタスクです。複数の処理を並行して行えるようになっています。画面上に見えていなくてもプログラムが実行され処理が行われているのです。人間には及びませんが・・・。
4月もいよいよ最終週になりました。5月に入ると、体育大会、中間考査と続きます。特に、高校三年生は体育大会のエンカレの準備もあるでしょう。部活動も最後の大会になります。勿論、これらに全力を傾注する事は大切な事です。しかし、自分の進路実現という大きな課題があります。一つの事に取りかかったら、それが済むまでほかの事に手が付けられないという事になっていないでしょうか。重点の置き方はあるとしても、いずれも併行して取り組んでいかなければならない課題です。他の学年も同様です。4月当初の意気込みを忘れる事なく持ち続け、それぞれの学年の独自の課題を併行して遂行しなければなりません。行事などに取り組む目に見える姿と、表面上には見えない家庭学習などが併行して行われている必要があります。目に見えるところの処理だけをしているシングルタスクではなく、見えないところでも懸命に処理が行われているマルチタスクが求められているのです。