憲法記念日
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」。これは日本国憲法前文の冒頭の部分です。昔、中学時代の社会の時間によく暗唱させられたことを思い出します。憲法は、この前文と11章103条から成り立っています。きょうは憲法が施行されて66年目の記念日です。
憲法と言えば、国も時代も違いますが、最近観た映画「リンカーン」を思い出します。アメリカ合衆国第16代大統領リンカーンは、南北戦争のさなか悲願である「奴隷解放」を実現させるために、アメリカ合衆国憲法修正第13条を議会で可決させることを決意します。下院では3分2の以上の可決を得ることが出来ず失敗していたのものを、粘り強い交渉と議会対策で1865年に可決させます。その後、4分の3以上にあたる36州のうち27州の議会で修正条項が批准され成立していくのですが、その過程での苦悩を描いたものです。アカデミー賞を受賞した話題作です。
憲法は国のあり方、基本原理・原則を定めたものです。文字の量にしてはそれほど多いものではありません。今年は、いろいろな立場から憲法について論じられています。だからという訳ではありませんが、学生時代を思い出し、読み直してみる必要がありそうです。