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PISA問題解決能力調査

 経済協力開発機構(OECD)は1日、15歳対象の2012年国際学習到達度調査(PISA)で、解き方がすぐには分からない「問題解決能力」の結果を発表しました。日本はテストを受けた44カ国中3位でした。
 問題解決能力以外の3分野、数学的リテラシー(7位)、読解力(4位)、科学的リテラシー(4位)は昨年12月に結果が公表されています。問題解決能力の得点と3分野の得点との相関を見ると、42カ国で数学的リテラシーとの関係が強いとでていました。日本も同様の傾向でしたが、相関係数の値を比較すると39 番目と低くなっています。
 生徒への意識調査では、5項目の内「困難な問題に直面すると、すぐに諦める」、「難しい問題は後回しにする」、「すべてが完璧になるまで課題をやり続ける」、「問題に直面したとき、期待されている以上の成果を出す」の4項目が最下位で「取り組み始めた課題にはいつまでも関心を持つ」が下から2番目となり、「問題解決における忍耐力」の自己評価が参加国中最下位となっています。同じく「問題解決における柔軟性」を問う調査では、「ある事実を他の事実と結びつけることは、簡単にできる」、「物事の意義を求める」、「多くの情報を扱うことができる」、「物事の理解は早いほうだ」、「複雑な問題を解くのが好きだ」の5つの項目すべてで、柔軟性があると考えている生徒の割合が参加44カ国の中で最も小さくなっています。
 3位だと喜べない、多くの課題を提起している調査結果でした。