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熱中症による被害の予防

7.15%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E8%AC%9B%E5%BA%A7%20%282%29.jpg きょうの午後、運動部の部長、副部長、マネージャーと希望者を集めてメディカルケアトレーニング(熱中症編)を文化館視聴覚教室で開催しました。講師として大塚アカデミーより先生をお招きしました。夏休み中の部活動を充実したものにすると共に事故を未然に防ぐ為にも、活動するもの自らが学ぶという企画です。部員たちに伝達する役割も担っていますので、一生懸命メモを取り真剣に受講していました。
 「熱中症 急増」きょうの朝日新聞夕刊の記事です。総務省消防庁の発表によると、「13日までの一週間に熱中症で救急搬送されたのは2357人」で、「前週の2.3倍、65歳以上が46.6%を占めた」というのです。熱中症については、海洋研究開発機構が「関東地方における熱中症と気候変動の関係を解明」としたプレスリリースを7月10日に行いました。当然のことながら35℃を越える猛暑日が多くなると熱中症により亡くなる方が多くなります。この猛暑日の発生する日数はラニーニャ現象(熱帯太平洋の東側で海面水温が平年に比べて低く、西側で高くなる)や正のダイポールモード現象(熱帯インド洋の東側で海面水温が平年に比べて低く、西側で高くなる)が関わっていることを明らかにしたというのです。日本は、ラニーニャが発生すると猛暑・厳冬に、正のダイポールモード現象で猛暑になる傾向があるといわれているものを実証したことになります。「気候変動現象を精度良く予測し、猛暑日に関する情報を事前に社会に発信すること」と正しい科学的知識を持って対応することで、熱中症による被害を予防していくことが可能と考えられます。