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55期生の皆さん、ご卒業おめでとう(2)

 この一年、皆さんと進路のことを真剣に考え、話し合ってきました。それは私にとってもとても充実した時間でした。それぞれの将来を見定める為に「憧れ」を「志」に高めていく作業をしているのだな、と感じながら一緒にディスカッションしていました。その作業を通じて、私自身が高められているのを感じていました。「高志 自律 努力」、そして「日々に新たに」毎日を過ごしてください。そして、自立して、人の役に立ち、多くの人に感謝されたとき、今日まで育ててくれたご両親への最高の孝行となります。そのときまで、多くのことを学び、また、雲雀丘に戻ってきてください。後輩たちとともに待っています。
 荒木田義人


 于武陵の絶句『勧酒』を紹介します。下につけたのは、井伏鱒二の『厄除け詩集』からの訳です。
「 勸君金屈卮 コノサカズキヲ 受ケテオクレ
  滿酌不須辭 ドウゾナミナミト ツガシテオクレ
  花發多風雨 ハナニアラシノ タトエモアルサ
  人生足別離 サヨナラダケガ 人生ダ 」
 旅立つ友に贈る詩ですが、特に最後の句は名訳と言われています。訳だけを読めば「別れに満ちた人生」を明るく歌い上げているようにも感じます。考えてみれば、別れは出会いと同じ数だけあるんですね。この当たり前には、なんだか不思議な気がします。新しい出会いに胸をときめかしているみなさんには申し訳ないですが、またいつか別れる日が必ず来ます。でも大丈夫。寂しくなったら、また会えばいいんです。卒業おめでとう。学校にもときどき遊びに来てくださいね。
 川村護

卒業おめでとうございます。
卒業後はさまざまな人生が待っていると思います。
思いどうりに行かないこともあるでしょう。
でも、これが自分の道だと思って、
素晴らしい「自分史」を描いてください。
            進路 佐藤