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合格体験記

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神戸大学 発達科学部 人間形成学科
受験型〈国公立大学前期入試〉S君

高校で雲雀丘学園に入ったときの最初の試験での成績は中の下、偏差値で言えば50強くらいでした。当時の私はまともに勉強もせず、「自分の能力ってこんなもんなんだな」と決め付けてしまいます。ちなみに、私には小学校の頃から教師になるという夢がありましたので、その時から高3の冬まで第一志望を神戸大よりもセンターのボーダーが低い教育大に定め、二次試験である小論文の練習ばかりしていました。他の大学のことをまったく考えることもなく「自分はここに入れば十分だ」と思い込んでしまいます。今思えば、この「決め付け」は本当に馬鹿なことでした。
自分の意識が変わり始めたのは高3の秋でした。苦手科目を早めに克服したためか、模試の成績が少しづつ上がり、やっと他の志望校という選択肢もあるんじゃないかと思えるようになってきたのです。そこで目に付いたのが神戸大の発達科でした。しかし、既にセンター試験まではあと1、2ヶ月に迫っていて、こんな時に志望校を二次試験の方式も異なるような大学に大きく上げるようなことは普 通の人は恐らくしません。周りの人に志望校を上げることを話すと、たいていは認めてくれましたが、今さら冗談だろと笑われることもありました。
私はそれから、二次試験までの3,4ヶ月間センター対策と平行して、これまで手を付けてこなかった記述式の筆記試験対策を必死に行いました。センターは基本的には自分で、記述は先生に添削してもらったり、コツを教えてもらったりしました(先生は遠慮せず徹底的に利用しましょう)。何度かダウンしたり挫折しそうになりはしましたが、合格のイメージを最後まで頭に持ち続けることで、なんとか合格することができました。
私が受験で大事だと思うことは二つあります。まず第一に、色んな大学を視野に入れてほしい、ということです。神戸大と決めるまで、私には、他にもたくさんの大学があるにもかかわらず、先ほどの教育大しか頭にありませんでした。というか、そこしか知らなかったといっても過言ではありません。大学はみなさんが思っている以上にたくさんあります。色んな大学を見て、知ってほしい。上を、上を狙ってほしいと思います。第二に、最後まであきらめない、ということです。もし今成績がわるくても、ギリギリまで志望校を下げないでほしいと願います。というか、上げてもいいと思います。はっきり言って、過去の成績なんて関係ありません。E判定 もA判定も、私の話もぶっちゃけあんまりあてにはなりません。最終的に頼りになるのは自分の力だけです。自分の回答に、自らの選択に自信をもってください。最後まであきらめずに志望校を狙い続ければ、結果は付いてきます。くじけそうになったときは、自分が合格する瞬間をイメージしてください。やる気がでます(多分)。
最後に、受験というものは長期戦です。周りの誘惑を退け、勉強を根気よく続けることは確かに大事です。が、あまりがんばりすぎると、私みたいに本番数週前にインフルにかかったりして体を壊します。時には息抜きをしたり、友達と遊んだりすることも必要です。無理をしすぎず、がんばってください。応援しております。