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サントリー生命科学財団 生物有機科学研究所-感想(5)-

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最先端科学実験体験教室に行ってみて最初、実験の説明を聞いていて知らないワードや方法があって不安でいっぱいでした。でも実際に実験室に行ってみると不安がなくなり率直に楽しそうだなと思いました。
私たちのグループは最初に「目的の核酸を迅速に増やす方法」-PCR実験-をしました。研究員の方が、丁寧に説明してくださって、紙の上だけでみていると全然違って、あるホルモン受容体がどこにあってどこにないかがミニゲル電動泳動装置など普段つかえない装置を使ってするのが、すごく新鮮でした。一番難しかったのが、様々なピペットマンを使って、分量を量る事でした。一ケタ間違えたりすることもあったけどなんとか結果と答えが一致してよかったです。
次に「DNAシークエンス法」をしました。DNAシークエンス法では、オートシークエンサーをもちいて、遺伝子の配列を読みました。今回は時間の都合上全部の過程をすることが出来なかったけど、どうしてこのかていはこうしたのかとかもわかって、納得することばかりでした。様々な溶液を正確に合わせないと、読み取ることができないと聞いて驚きました。でもPCRチューブに入れたえきがふたをついていたりしても変わるからと言われてわかりました。
その次には、普段使っている顕微鏡の何倍もの値段の「共焦点レーザー顕微鏡」を用いて、細胞の観察をしました。これにはパソコンがついていて、焦点をミクロレベルで合わすことができ、蛍光も観察できるというすごい機能があって、感動しました。この観察で苦戦したところは、意外にもピントを合わせるということでした。これだけすごい機械となると合わすところも、普通のものよりも多くて合わせることができませんでした。GFPのみを発現させた細胞は全体的に光っていたけどGEP融合膜タンパク質を発現させた細胞はまわりだけが光っていておもしろいなど興味が起こりました。中でも厚みのある試料画像を連続的に再生したものがおもしろいと感じました。
その後に凍結切片をしました。組織切片がすごく繊細でちぎれないようにと慎重にしすぎて観察の時に、中心線や根がどれであるかがあまりわからなくて残念でした。でも最後の話のときに「失敗しない人はいないし、ここにいる研究員も恥ずかしい失敗をしている」と聞いて安心しました。
今回この教室に参加してみて一番感じたことは、普段生活で活用されていることは、こういう実験を地道にし続けて、得られたものなんだということです。なのでやっぱり自分でするということに意味があるんだなと思いました。
最後には、最初にあった不安が、好奇心に変わりました。もっとこういった実験をしてみたいと思えたのも、こういう機会があったからだと本当に感じています。この経験は、今後私の進路に大きく影響してくるだろうなと思いました。とても有意義だと感じたので、またの機会があれば参加したいと思いました。ありがとうございました。
高1女子

―PCR―
ピペットマンに様々な種類があって面白かったです。初めは戸惑ったけれど、何回かやらせて頂くうちにコツがつかめてきて楽しかったです。
殿堂泳動したものを写真に撮れるということに驚きました。そして自分たちがやった実験の結果が答えとほぼ一緒でうれしかったです。

―シークエンス―
ピペットマンの使い方の一つとしてピペッティングという方法を教わりました。
普段の生活では絶対に見ることができない最新の機械を見れたことが嬉しかったです。
また、DNAのグラフがきちんとした形になっていないと前の段階に戻ってやり直すということに驚きました。やはり、研究をしている方は何か違うなと感じました。
―共焦点レーザー顕微鏡―
パソコンとつながっていて、3D画像も見れて面白かったです。
光り方がとても綺麗でした。
GFPのみを発見させた場合とGFP融合膜タンパク質を発現させた場合でなぜ光る所が違うのか説明がすごく分かりやすく、3D画像で見たら違いがよく分かりました。
―組織切片の作製―
組織を切る感触が気持ちよかったです。
筆でシワを伸ばすというところがとても面白かったです。
慎重にしないと組織をきれいに見ることができず、難しかったですが、楽しかったです。
顕微鏡の動かした方が学校と全然違っていて楽しかったです。
―まとめ―
・全体を通して授業で扱った言葉が出てきたので、授業をもっと大切にしていこうと思いました。
・初めは緊張していたけれど、研究員の方が、丁寧にそして面白く教えてくださったので楽しく実験が出来ので良かったです。
・DNA鑑定という言葉はよく聞きますが、やり方は全く知りませんでしたが、機械に入れて終わりだと思っていました。
しかし、今回DNA鑑定に少し触れ、思っていたよりも大変な作業だと思いました。
・また研究というのは体力勝負だと実感しました。
チャイムが鳴っていたのも、研究に没頭してても休憩を取る気にするためかな?と思いました。疲れたけれど、やりがいがあって楽しかったです。

6時半に家を出なければいけなかったのは少ししんどかったですが、それを吹き飛ばすくらいのやりがいがありました。
 研究員の方々もみんな優しく、私たちがわかるまで丁寧に教えてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。今度また研究所に行く機会があれば、マウスの解剖を見学したいです。
高1女子