サントリー生命科学財団 生物有機科学研究所-感想(4)-
私は、今回1日科学実験教室に参加して、めったにできないとても貴重な体験をさせていただきました。難しいことばかりで、全然わからなかったらどうしようと思っていましたが、研究員の方々が丁寧に教えてくださったので、楽しく実験に取り組むことができました。なんといっても面白かったのは、ピペットマンを使った作業でした。チップをこんなにバンバン使っても良いのかと思うくらいたくさん使って、電気泳動やDNA配列解析に実験をしました。ピペットマンにチップをつけて、液体を吸ってチューブの中に入れる、という何回もの作業がとても楽しく、少し幼稚かもしれませんが、自分が研究者になれたような気分を味わうことができました。自分達でそういった作業を繰り返して、電気泳動の実験を行いましたが、結果が写真に出て現れた時は感動しました。研究者のみなさんが、毎日こういった実験をして、結果を出して、そこから発見というものが生まれるのだと改めて実感しました。自分達でやったことが形としてあらわれるのは達成感があるのだな、と思いました。また、GFPを使った観察も印象深かったです。人の腎臓からとったという細胞にGFPをつけたものを顕微鏡で見ましたが、とてもきれいでした。ミクロの世界をのぞくのはレーザー顕微鏡を見たときは、顕微鏡なのにこんなに大きいのかと驚きました。コンピューターの画面に顕微鏡で見えているものを映し出して、大画面で見られたのが良かったです。焦点を変えることによってGFPで光っているところが変わるのが、面白かったです。
昨年度もこの企画に参加したのですが、その時よりも皆様方の実験の説明や資料などによってもっとより深く理解することができました。昨年度は緊張して固まってしまい質問できませんでしたが、今年度はあまり緊張せずにいられたので質問をたくさんすることができ、とても解消することができました。特に、電気泳動の話は理屈は理解していたのですが、その実験結果からどのようなことがわかるのかについてはイマイチわかっていませんでした。けれども、そのことに関する質問をしたり説明を聞いたりして、わかりました。
自分は将来、有機化学を研究しようと思っています。今回の企画は主に生物のことでしたが、研究する楽しさの一片でも感じることができたと思います。将来みなさんのような研究員になって、研究漬けになる日を目指して、これから勉強していきます。
高2女子