Academic Summer in ひょうご税理士法人
今年度より新しくAcademic Summer に仲間入りしました「Academic Summer in ひょうご税理士法人」が行われ、中学3年生から高校3年生までの8名が参加しました。朝から事務所を訪問して、9時からは事務所の朝礼も見学させていただきました。税理士の仕事を学ぶために用意していただいたのは、「戦略GM」(Management Game)でした。講師の田中先生からこのゲームの説明をお聞きし、あの「Sony」の経営陣が開発したゲームであることを知り、参加した生徒たちも興味をそそられていたようです。
このゲームは、各自が会社の経営者となり、仕入れや製造、販売の過程や市場の規模や販売価格から、販売のタイミングなどを経営者として「意思決定」していくゲームです。一通りゲームの進め方を説明されて、いざ開始となりました。各期ごとに定められた時間内でゲームを行いながら、各自は自社の運営状態を記録するために、資金繰表(現金出納帳 兼 仕訳帳)を書いていきます。その結果を明確に数字で確認していくために、各期が終わるごとに、マトリックス会計表を作成します。これは貸借対照表(バランスシート)にあたるものでもあり、会社の経営状態がはっきりと分析できます。最初は計算の方法がわかりにくく、戸惑っていた生徒もいましたが、中には一緒に参加してくださった会計士の方よりも早く表を完成していた強者の高校生もいました。他の生徒たちも期を重ねることにより、表の作成はスムーズにできるようになったようです。引率の教員も参加していましたが、計算や表の作成に苦戦しており、ラストの期では最後まで汗水垂らして計算していました。予定の時間を少し過ぎましたが、午後6時過ぎにすべてのプログラムを終え、解散となりました。
このAcademic Summer を通じて、税理士という職業の一端に触れることができたと思います。また、経済のシステムや市場の動きなどに関しても興味を強くしたことでしょう。なによりも、働くこと、つまり仕事を通じて社会と関わり、社会に貢献することの大切さを強く印象づけられたようです。次回はさらに多くの生徒に参加してもらえることを期待しています。