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2016 One Day College 感想 16

大阪府立大学 現代システム科学域
工藤 宏司 准教授
「犯罪統計が作る「神話」 ~数字が語る「もうひとつの事実」」

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・ (高1男子)
 「犯罪統計は黒人が高いとされている」=「黒人は犯罪を起こしやすい」と思ってしまいます。しかし、講義を聞いて、黒人の犯罪統計が高いのは、社会や社会の人々の黒人を見る目にも問題があることがわかり、犯罪に対する見方が広がりました。また、ひきこもりや学校の不登校者も、その人自体の問題だけではなく、その人の周りの人や環境にも問題があることが分かりました。
 「心理学」と「社会学」の違いもわかり、自分の学部を決めるのに、役に立ちました。
・ (高2女子)
 犯罪統計は、信用できないと思った。確かに、日本でニュースを見ていても、アメリカの差別によるトラブルの問題を見かけることがある。しかし、日本でも同じように、外見によって判断しているとことはあるのではないだろうか。また、気づかぬうちに、主観的に考え、間違った観念が生まれていると思う。これからは、物事に対し、多面的に、客観的に考えられる力をつけたい。
・ (高3女子)
 1950年代のアメリカの黒人差別がひどく、学者たちも差別的な考え方をしていたことが分かりました。しかし、そういう考え方に対して全く別の視点から論を展開するということは、とても難しいことでありながらすごく大切なことだと感じました。また、犯罪の通報過程にも人が関わっているため、人の考え方や判断によって結果が変わってくるということを聞いて、なるほどと思うと同時に、私も色々な角度から物事を向き合えるようになりたいと感じました。