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2018年02月28日

先輩からのおすすめ本 7

 昨日、57期生で現在大学4回生のNくんが遊びに来てくれました。中学の時から図書委員も務め、部活も続けながらの図書室のヘビーユーザーでもありました。
 そんな先輩が、懐かしい本棚からおすすめ本を選んでくれました。

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 僕は中高6年間図書館に通いつめてました。僕はいろんな小説を読むのも大好きですがマンガももちろん大好きです。なので今回は、ずっと文字を読み続けるのは辛い…という人にもおすすめの本を紹介します。

 『ダーリンは外国人』シリーズはマンガなので楽に読み進めることができます。
この本一冊で語学、文化、国際化、結婚、子育て、仕事などいろいろなことを学べる本です。
 ただ勉強するだけではしんどいし、将来は漠然としていてすごく不安になることもあると思いますが、この本を読んで、ぜひ将来の良いイメージをもって学園生活を送ってください。

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  ダーリンは外国人シリーズ/小栗左多里、トニー・ラズロ(KADOKAWA)
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 Nくんは、現在理学部・物理学科に在籍中で、研究分野は宇宙・素粒子。宇宙を作っている素粒子(原子より小さい)を探し、宇宙の根元に迫っていく分野だそうです。
 これからは海外の研究施設に出向き、いろんな国の研究者と一緒に研究をしてみたいのだそうですが、将来の目標は中高の先生になることだそうです。

 今回紹介してくれたのは、漫画家である小栗さんと自他ともに認める語学オタクのトニーさんの国際結婚カップル(究極の異文化交流!)の日常を描いた人気のコミックエッセイシリーズです。

2018年02月24日

金メダリストの言葉

 この冬のオリンピックで日本中から注目をあびたフィギュアスケートの羽生結弦選手。彼が東日本大震災での被災、前回のソチ五輪での金メダル、など様々な経験をした10代の頃に語った言葉を綴った1冊です。

 羽生結弦 誇り高き日本人の心を育てる言葉/楓書店編集部・児玉光雄編(サンクチュアリ出版)    

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 完璧な演技を終えた後「自信がありましたか?」という問いかけに「自信があるないは重要ではない。ただ常に全力を出すと考える」と応えた言葉がありました。
 この週末は国公立大前期試験、受験生のみなさん、落ち着いて、これまでやって来たことを全力で出しきって。目指せ、自己ベスト!

2018年02月22日

ヤーップ!

 平昌オリンピックも終盤。メダルの数が連日話題ですが、メダル取得種目数にも注目です。こちらでは日本はかなり上位のようです。
「日本はたくさんのウインタースポーツを楽しんで、尚且つトップレベルのアスリートがいるということだ」という記事がありました。ちょっとうれしですね。

 氷上のチェスともいわれる競技・カーリングもオリンピックではすっかりおなじみ。今大会は男女とも出場。そんなカーリングが題材の物語。

青森ドロップキッカーズ/森沢明夫(小学館)
 仕事を持ちながらアマチュア選手としてカーリングに打ち込み、トップレベルを目指して日々練習に励む柚香、陽香姉妹。幼なじみなのに、いじめられる側といじめる側になってしまった中学3年生の宏海と雄大。
 情けない自分を変えるきっかけが欲しい宏海が、スポーツが苦手なのにもかかわらず地域で行われるカーリング講座に参加。今まで知らなかったカーリングの面白さに目覚めます。それがきっかけで4人は出会いチームを組むことに。
 一緒にスポーツに取り組むうちに年齢や性別を超えたつながりができ、それぞれが抱える悩みや思いを乗り越えるために、皆が1歩踏み出します。

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 北海道に暮らす高校3年生の女子達が、あこがれのカーリング選手に会うためにチームを結成、いつの間にかカーリングに夢中になる姿を描いた シムソンズ/森谷雄 (ポプラ社) も。

2018年02月09日

平昌オリンピック開幕

 いよいよ、平昌冬季オリンピック開幕です。韓国・平昌と日本は時差がないので、朝早く起きたり、深夜まで起きている心配はありません。リアルタイムで楽しめます。今夜は開会式、現地の寒さはとんでもないようですが、期間中は選手達の活躍を楽しみたいですね。

 平昌オリンピックコーナーです。特集雑誌やフィギュアスケート、カーリングなどオリンピック競技種目を題材にした小説。韓国の文化を紹介した絵本、韓国語やハングル文字の本など展示してみました。

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 開催地・平昌(Pyeongchang)についての詳しい情報は、地理が専門である校長先生のブログでどうぞ → Pyeongchang  

2018年02月07日

オビ、一新

 掲示板の新着図書紹介のオビを張り替えました。
小説、小説以外、新書、それぞれおもしろそうなオビが並びます。

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 いつもの通り「センス良く貼ってねー」の私の声を受けて、今日の放課後の図書委員がオビの配色を見ながら張り出してくれました。オビを読みながら「おもしろそう」 仕事が終わるとしっかり予約をして帰っていました。

 右は先日、講習に来ていた高3生。講習の合い間の気分転換にひと仕事。

2018年02月03日

立春の卵

 明日は立春です。
 70年ほど前、普通は立つはずのない卵が立春に限って立つという噂が話題になり、実際に立った卵の写真と共に新聞に掲載され世界を駆け巡りました。

 この報道に疑問を感じ、卵を徹底的に調べたのが北海道大学(当時)の中谷宇吉郎教授でした。そして『立春の卵』というエッセイにしています。中谷教授の専門は低温科学で、世界初の人工雪作成に成功した人物。   

 立春は中国の暦・二十四季節の一つです。中国では春が立つくらいなんだから卵ぐらい立ってもいいだろう、でも米国の卵はそんな暦を知るはずないし・・・。あるいは卵が地球の軌道上の動きを知っていて立春がわかる? いかにも不思議です。 早速、中谷教授は家の卵で試してみます。すると立つんですね、立春じゃないのに。

 中谷教授は卵の殻を顕微鏡観察したり、力学計算をおこなったりして、立春でなくとも卵を立たせることが可能であることを明らかにします。
 卵は立つ。コロンブスの時代から何百年もの間、世界中で卵が立たなかったのは、皆が立たないと思っていたから。目の前にある現実を見逃していたことがわかったことこそ、この話の大発見だ。

 人間の眼に盲点があるのは誰でも知っているけれど、人類にも盲点があることはあまり知られていない。卵が立たないと思うくらいの盲点は大したことではないけれど、これと同じようなことがいろんな方面にありそうだ。人間の歴史が些細な盲点のために左右されることもあるんだ。
 中谷教授はエッセイをそう締めくくっています。
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   卵立て挑戦してみますか?
   詳しい方法はエッセイに書かれています。
   中谷宇吉郎随筆集(岩波書店)

   又、「立春の卵」として青空文庫(インターネット)でも
   公開されていて無料で読むことも出来ます。