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読書週間にあたって

読書週間
2007年度 読書週間ポスター
        (画/和泉まゆ)

  明日11月3日は文化の日ですが、この日を挟んだ10月27日から11月9日の2週間は『読書週間』になっています。
  このルーツは1924年(大正13年)、日本図書館協会によって定められた「図書週間」に遡ります。読書の鼓吹、図書文化の普及、良書の推薦を目的とし、当時は11月17日から23日までの1週間とされていました。その後、戦争によって一旦廃止されますが、戦後間もない1947年(昭和22年)、“読書の力によって平和な文化国家を創ろう”という決意のもと出版社,取次会社、書店、公共図書館、新聞・放送のマスコミ等の関係者が結集して見事に復興し、名称も『第一回読書週間』とされました。そして、翌年の第二回目からは現在の文化の日を挟んだ2週間になりました。以降今日に至るまで、「読書週間」は日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」となりました。各家庭においても、幼少の頃からお母さんが添い寝をして本を読み聞かせると共に機会があれば子ども達に本を与えてきました。このようにして日本の子ども達は本に慣れ親しんできたのです。小さい頃から本を身近に感じている子どもは読書好きになると言われています。これまで日本が高い教育水準を維持することが出来たのは、この読書力が大きな要因であると思います。
  現在、テレビを主とするメディアの急速な普及によって、本を読む必要も機会も減り、特に若年層の活字離れが心配されています。明日は文化の日で休みの方も多いと思います。丸1日かけて1冊の本を読み終えてみる、たまにはそういう休日のも良いのではないでしょうか。