« 2014年08月 | メイン | 2014年10月 »

2014年09月30日

「長月」から「神無月」へ

 きょうで9月が終わり、あすから10月です。鮮やかな彼岸花、芳香を放つキンモクセイから柿やみかんが色づき、ますます秋が深まる時期となってきます。呼び名も「長月」から「神無月」になります。何れも旧暦で使われていたものが新暦でも使われるようになったものです。旧暦は単なる順番を表すと言うより、風習を表し趣があります。
 「神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里にたづね入ることはべりしに」、徒然草第十一段にも「神無月」は出てきます。秋の深まりを表す情景にピッタリ来る言葉だと思います。ところで、「神無月」は、日本中の神様が出雲に集まるという伝承からきていると言われたりします。出雲は神様が集まってくるので「神在月」ですが、その他の地域は神様がいないので行事や祭りを行わないともされています。これに対し、「十月を神無月と言ひて、神事に憚るべきよしは、記したる物なし。本文も見えず(徒然草第二百二段)」。どこにも根拠がないし文献もない、と同じ徒然草の中で吉田兼行は異を唱えています。旧暦の中に「無(な)」の付く月がもう一つ、6月の「水無月」があります。神無月に水無月、この「な」は無しの「な」ではなく「の」の意味で「神の月」、「水の月」を表すと言います。「名水百選」に選ばれている水の名所「水無瀬(みなせ)」(大阪府三島郡島本町)も同じ。これをみると納得です。諸説に思いを馳せながら味わうのもいいものです。旧暦の呼び名、それぞれに趣があり私は好きです。

2014年09月29日

PTAバスツアー


  2号車集合写真            散策中
 きょうはPTA主催のバスツアーです。中1から高3までの保護者と丘友会(卒業生の保護者)、教職員代表が参加し、昨年同様バス3台でのツアーとなりました。バスツアーは会員相互の親睦をはかる目的で毎年この時期に行なわれています。日帰りですから距離的な制約もあり、京都方面が多くなりますが、今年は滋賀県の長浜市まで足を延ばしました。
 長浜は元々は浅井氏の所領で「今浜」と呼ばれていたものを、豊臣秀吉が織田信長から拝領した際に信長の「長」をとって「長浜」と改称したとされています。秀吉築城の長浜城は琵琶湖を一望できる素晴らしいところに位置しています。そのお城から琵琶湖を眺めているのと同じような雰囲気を味わいながら全員で食事をし、その後、市内を自由散策するスケジュールとなっていました。
 市内の黒壁スクエアを中心に小グループでの散策は、江戸時代から明治時代の建物の情緒を残す町並み楽しむものとなりました。ガラスの町と言われる通り工房やギャラリーが多く、店先でガラス細工の実演をされている光景もありました。素晴らしいガラス芸術を堪能する散策となりました。同じクラスや学年に所属し学級・学年懇談で顔を合わせるとは言うものの、会員同士なかなかゆっくり話をする機会が無いのも事実です。場所や雰囲気を変えての親睦の集い、新たな繋がりができる機会になったのではないでしょうか。
 11月には趣向を変えて講演会も企画されています。多くの方に参加していただき益々PTA活動が活発になることを期待しています。

2014年09月28日

御嶽山噴火

 「♪木曽のナー なかのりさん 木曽のおんたけさんは ナンチャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」。木曽節に唄われる御嶽山は長野県と岐阜県の県境にある3,067mの火山です。古くから山岳信仰の対象の山とされてきました。その御嶽山が昨日の昼ごろ噴火しました。天気もよく、紅葉も見頃にさしかかっている頃で多くの登山者があったようです。そこへの突然の噴火、意識不明者や負傷者が多数でていると新聞は報道しています。7年前の小規模噴火以来だそうで、何れも水蒸気噴火とされています。自然の猛威を知らされた思いです。
 一方で、きょうの正午過ぎ、晴れ渡った青空のなかで、月が土星を横切る「土星食」がおこっています。肉眼では見ることができませんが、国内では7年ぶりに観測されたようです。また、明日、明後日と日の入り後の南西の低空には、細い三日月に火星、土星、さそり座の1等星アンタレスが接近します。秋晴れの良い天気が続けば街中でも観察できるかもしれません。この細い月も10月2日には上弦の月、10月8日には満月となり皆既月食が見られます。国立天文台の予報によりますと、宝塚市では午後7時25分頃には皆既食が始まり、8時頃に食が最大となり8時25分頃に皆既食が終わるとなっています。約1時間の天体ショーです。
 広大な宇宙空間に広がる月、火星、土星などの動きは正確に予測できても、火山活動など地球内部の動きの予測が現状では困難です。自然の奥深さには驚かされます。

2014年09月27日

9月最後の週末

 9月最後の週末です。気温は高くなったものの湿度が低く、吹く風は爽やかでカラットした暑さです。きょうは中体連の試合が市内各中学校で行われています。本校は体育館が柔道と剣道の大会会場となっています。市内の学校から選手や保護者、引率の先生が多数来られていました。館内では本校生も活躍し、熱戦が繰り広げられていました。出かけている部もあれば、迎え入れる部と様々です。2学期の中間考査を間近にした最後の土曜日、試合のない部は校内で練習しています。澄み渡った青空の下、部活動に励む生徒の声や楽器の音も心なしかクリアに聞こえてきます。
 一方、土曜日の放課後ですが、岡山大学から大学院医歯薬学総合研究科三好教授をお迎えして、薬学部についての説明会を開催しました。中学生の参加も可能にしています。勿論、薬学部への進路を考えている高校生もいます。「薬学ってなに?」と言ったところから薬学部の抱える使命と言ったところまで丁寧にお話ししていただきました。これを機会に薬学部への進路を考えるものや同大学への進学者が増えてくれることになればと期待しています。
 学習スペースでは高3生でしょうか、黙々と学習している姿も見られます。中学生も机に向かい合って学習しています。ここ数年、大学受験を控えた高3生の学習スペースで学習している姿を後輩が見ているのでしょうか、すっかり定着してきた感があります。
 秋の味覚、栗や梨が美味しくなっています。もうすぐ丹波の黒枝豆も出回る頃です。「実りの秋」、「食欲の秋」、「スポーツの秋」、「読書の秋」、様々に表現されますが、気候もよく学習に一番適した時期になりました。

2014年09月26日

南極の海氷が増え北極の海氷が減少

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、南極海の海氷が衛星による観測が始まった1970年代後半以降で最大の面積を記録したと今月の20日に発表しました。これまでの最大面積記録より、さらに本州、四国、九州を合わせた面積の約2倍増加したとしています。一方、米航空宇宙局(NASA)は北極海の海氷面積が観測史上6番目に小さくなったと発表しています。
 海氷の場合はその面積の増減が海面水位に与える影響はほとんどないと言えます。しかし、南極の場合、南極大陸に膨大な陸氷があります。陸氷は海氷と違い海面水位に大きな影響を与えます。その陸氷は温暖化により減少しており、その速度は加速しています。すぐに起こるわけではありませんが、陸氷が全てとけると仮定した場合、海面水位が50〜60m上昇すると言われています。世界中の主要な都市がほとんど水没することになります。
 北極海の海氷や南極大陸の陸氷は温暖化により確実に減少していますが、南極海の海氷は増加していると言う、一見矛盾したような現象になっているのが今回の発表です。温暖化が進行する過程では、海や川からの水蒸気上昇がすすみ、降水量や降雪量が増えることがあります。そのことにより、海水の濃度を低下させるなどして南極の海氷を増やす要因になったりしているようです。同様に、温暖化により北極海の海氷が小さくなると、寒波が襲来する要因になるとも言われています。当初の予報では、今年は冷夏、暖冬といわれていました。北極海の海氷減少の報を受けどのようになるのでしょうか。自然現象の奥深さ、複雑なメカニズムに神秘すら感じます。

2014年09月25日

更に前期日程を考えると


 前期入試はA日程とB日程があります。A日程受験者の中には、B日程も受験する方があります。なんとしても合格したいとの気持ちで連続して受験していただいているのだと思います。有り難いことです。A日程とB日程とでは、受験科目は同じ3科目ですが、配点の違いがあります。B日程では国語と算数の配点が理科の1.5倍となり、国語や算数の得意な方には有利な配点となっています。合否判定に微妙に影響してくることも事実です。
 さて、B日程についてですが、前述のようにA日程と連続で受けられる方と、初日は他校を受験されてB日程を受験される方とに分けることができます。このB日程だけの受験者の合否の状況をみると合格率が53%となっています。内訳は一貫合格者が46%(33%)、発展合格者が7%(12%)となっています。( )内は昨年度の数字です。今年の方が合格率は高くなっています。B日程だけの受験者は昨年より減少しましたが、一貫合格者は昨年より多くなっています。昨年、今年と前期日程の募集を一貫110名・発展40名と一貫を増やしてきたことも影響し、B日程の受験者が変化してきているのではないかと考えています。
 前期の受験を考えると、当然のことながらA日程受験者の合格率が一番高く69%(内部生含む)となっています。続いて、A・Bとも受験された方の合格率が65%、B日程だけを受験された方の合格率が53%と、全て50%を超えています。午後入試が増え、初日と2日目で4校も受験できるような入試日程になっています。「行きたい学校」を目指して受験のスケジュールを立てる際の参考にしていただければと思います。

2014年09月24日

中学前期入試を考える


 中学入試の前期日程を振り返ってみますと、2011年度では一貫70名・発展80名(後期一貫10名)、12年度は一貫80名・発展70名(後期発展10名)、13年度・14年度は一貫110名・発展40名(後期一貫10名)募集と募集形態が変化してきました。その結果、2011年度と12年度は一貫2・発展3、13年度と14年度は一貫3・発展2のクラス数となりました。
 前期日程はA・Bと連続日程で入試を行い、発表を同時に行ってきました。A日程の受験者の推移は上記左のグラフ、同じくB日程の推移は上記右のグラフで表しています。11・12年度は一貫と発展の間で10名の募集人数の違いはあるものの発展合格者が多く、13・14年度は募集人通り一貫合格者が多くなっていることがわかります。A日程をみますと、当然のことながら一貫の募集人員を増やした13・14年度で発展の合格人数・率ともに逆転が起こっています。一方、B日程は一貫合格が人数・率とも増加していることがわかります。14年度入試ではB日程受験者の34.7%が一貫の合格率となっています。
 統一日となるA日程はどこの学校もそうだと思いますが、ほぼ第一希望の受験者で、合格した場合の入学率も高くなります。その点、B日程は他校を受験した児童が受けることになり、謂わば併願者と考えられますのでどこの学校とも合格の基準は高くなっていると思われます。ここ数年、雲雀丘のB日程は難しいと言われてきましたが、上記グラフのように合格者・率とも増加傾向にあります。もう少し細かく分析すると違った側面が見えてくると思います。

2014年09月23日

「秋分の日」

 素晴らしい秋晴れ、澄み切った青空に何処からともなく秋の香りが漂ってきます。ほんのり甘い香りを漂わせるキンモクセイです。緑の葉の間に小さなオレンジ色の花をたくさん咲かせていました。
 きょうは「秋分の日」、昼と夜の長さが同じになるとされる日です。天文台によりますと、大阪府の日の出は5時46分、日の入りが17時54分となっています。少し昼が長くなっていますが、ほぼ同じ長さです。
 秋分の日は秋の「彼岸の中日」とも言われます。この日の前後3日間をあわせた1週間が「彼岸」とされ、雑節の一つになっています。仏教では、悟りの世界を「彼岸」、迷いや煩悩に満ちた現実の世界を「此岸」といいます。また、彼岸は西方の遥か彼方(西方浄土)に、此岸は東にあるとされ、太陽が真東から昇り、真西に沈む「春分・秋分の日」を特別な日と位置づけられてきました。農作物の豊作や祖先を供養する行事としても定着してきました。秋の彼岸に「おはぎ」を供えるのは秋に咲く花、草冠に秋と書く「萩」に由来するともされています。
 例年ですと、厳しい残暑の中、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれる秋の彼岸の来るのを待ちわびていたものですが、今年は季節の進みが早く彼岸を待つまでもなく爽やかな日がやってきていました。きょうから、「秋の夜長」が始まります。「実りの秋」、「文化・スポーツの秋」、「学びの秋」と様々な表現をされる「秋」です。入試に挑む児童・生徒にとっては、どのように過ごして挑むのかが問われる「秋」となります。

2014年09月22日

第2回中学入試説明会を終えて


 昨日は今年度2回目の中学入試説明会を行いました。今年の中学入試説明会も残すは11月2日(日)のみとなりました。年々厳しくなる中学入試です。おまけに午後入試が増え受験パターンも変わりつつあります。そのような入試状況の中、本校はコース制導入以降定着してきた日程を、あえて来年度入試においても変更しないことを早くから発表し準備を進めてきました。
 2回目終了時の一昨年、昨年との比較をしながら今年度の状況をみてみますと、上記グラフの通り昨年度が説明会参加者、資料配布部数ともこの3年間の中では一番多かったことが分かります。今年は一昨年と昨年の中間となっています。受験者は、前期A・B日程の合計では一昨年が昨年より約100名増となっていました。その内訳は、前期A日程の受験者数の差約30名、前期B日程の差約70名でした。もう少し細かく見ると、A日程だけの受験者はほぼ同数で、A・B両日程受験者約30名、B日程だけの受験者約40名の差がありました。一昨年と昨年の受験者数の差は2日目以降の受験者数の差と言うことができます。
 これらの背景には、他校が実施する午後入試の影響もあると考えられますが、本校の募集形態が一貫80名・発展80名から一貫120名・発展40名へと変わったことにあると考えています。さらに来年度の募集は一貫160名となりますが、2回目の説明会を終えた状況から第一希望の学校を受験すると考えられるA日程や他校との併願となるB日程や後期の受験者をシッカリ確保できる手応えと可能性を感じています。

2014年09月21日

平成26年度第2回中学OS&入試説明会

%E4%B8%AD%E5%AD%A6OS%20%286%29.jpg %E4%B8%AD%E5%AD%A6OS%20%2812%29.jpg
%E4%B8%AD%E5%AD%A6OS%20%2819%29.jpg %E4%B8%AD%E5%AD%A6OS%E8%AC%9B%E5%A0%82%20%2811%29.jpg
 秋晴れのなか、第2回中学OSが開催されました。事前に申し込みのあった200名の児童が参加しました。OSは、1回目同様、体験授業とクラブ体験に分かれています。生徒会役員が待つ受付で参加者用のシールを胸に着けてもらい所定の場所に移動していきます。少し緊張した面持ちと嬉しそうな笑顔が印象的でした。
 体験授業では、白衣に着替えてシャボン玉をドライアイスの入った容器の中に吹き付け浮かせる実験をしていました。少し大きめの白衣が体験授業の様子を物語っている理科の授業でした。また、iPadを操作しながらカッターナイフで図形を切り抜き、立体を作成して展開する数学の授業もありました。その他に国語、社会、英語、美術、技・家の授業が行われました。いずれも親子で授業に楽しく参加している姿が見られました。
 クラブ体験は運動部と文化部で行なわれました。本校生に手取り足取り指導を受けながら初めて取り組む姿もあれば経験者もありなど様々ですが、本校生と一緒になって中学での部活動の体験をすることができたのではないかと思っています。
 OS終了後、第2回中学入試説明会を講堂で行いました。OSに参加されなかった方も来られました。参加者は544名、329部の資料をお渡ししています。この時期になると、新聞社や各種団体主催の校外での説明会に参加されてきた方が、学校見学を兼ねて来られるというケースも多くあると思います。志望校の最終確認や最終の検討段階に入られてくる頃です。「行ける学校」ではなく「行きたい学校」を選ぶ入試説明会にしたいとの思いが伝わっていることを願います。

2014年09月20日

「バナナの皮はなぜ滑る?」

 学術研究を称える賞の中の一つにイグ・ノーベル賞というものがあります。「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞です。
 米ハーバード大学で18日に行なわれた授賞式で、北里大の馬渕教授らの研究チームが「バナナの皮はなぜ滑る?」を解明したとして、この賞の中の物理学賞を受賞しました。とかく日本人はユーモアに欠けるとか言われますが、日本人の受賞は8年連続だと言います。それを聞くとそうでも無さそうです。
 昔は、道ばたに捨ててあるバナナの皮を踏んで滑ったりしましたが、最近ではそういったこともなく忘れかけていたところにこの発表です。とても親しみを感じたところです。研究チームによると、バナナの皮の内側にゲル状物質を含んだカプセルのような組織があり、それが踏まれた圧力でつぶれ、にじみ出た液体が潤滑効果を高めることを突き止めたと言います。バナナの皮の内側を下にした皮の上から床を踏んだ場合、摩擦係数は直接床を踏んだ時の6分の1しかないそうです。「痛みのもとになる摩擦を減らす仕組みはバナナの滑りやすさと同じだが、実際に滑りやすさを測定した学術的なデータはなかった」と人工関節の研究をしている馬渕教授は研究の動機を語っています。
 バナナには責任がないことですが、最近、サッカーのサポーターにいやな使われ方をして話題を集めました。が、今回のような研究対象として使われれば本望と言ったところかもしれません。研究と言えば難しもの、研究課題をみつけるのも難しいものと考えてしまいますが、身近なところに研究課題はあるということを示した例ではないでしょうか。

2014年09月19日

中学OSのクラブ体験

 一週間ほど前は雨の予報でしたが、何とか天気の方も持ち直してくれそうです。日曜日に行なわれる中学OSは体験授業とクラブ体験を行ないます。授業は校舎内で行いますので天気は関係ありませんが、クラブ体験はグランドで行なうものもあります。雨となると折角のクラブ体験が十分行なえないものがでてくることになります。このまま天気が回復方向に向かってくれることを願っています。
 中学に進学すると小学校との違いとして、教科で新しいものが出てきたりとか、同じ教科でも内容が高度になってくるなどがありますが、部活動をあげることができます。この部活動ですが、学校教育の中に位置づけられているのは日本の特徴のようです。欧米の学校では部活動というものが無く、授業が終わると学校を離れ社会教育の一環として位置づけられている地域のクラブチームに入り活動しているそうです。日本の部活動は様々な課題を持ちながらも学校教育の中で重要な位置を担ってきたのも事実です。生徒にとっても学校生活の中での思い出として大きな位置を占めたりもします。この様な背景を持つ部活動です。
 今回予定されていますのは、7つの運動部と10の文化部です。本校の部活動には、約8割の生徒が参加しています。毎年全国大会に参加する成績を残す部もありますが戦績は様々です。しかし、どの部もそれぞれに目標を掲げ一生懸命頑張っています。部活動は参加・不参加を含め、自らの意志で選択できます。学年を越えて先輩、後輩の縦の関係を学ぶことにもなります。今回は、ほんの一端を体験することにしかなりませんが、充分楽しんでいただきたいと思います。

2014年09月18日

生徒の自治力を高める生徒会活動

 校内にペットボトル入りのお茶や水、清涼飲料水の自動販売機があります。これは、前年度の生徒会役員が生徒からの要望に基づいた運動により、今年の4月に実現したものです。それまでは、紙コップにジュースなどが入る自動販売機が食堂内に設置されていました。それが撤去され校舎外に新しい自動販売機が設置されたのです。
 紙コップに入るものだと、ほとんどの場合その場か食堂内で飲むことになり、コップをその場で処分することになりますが、ペットボトル入りの場合はその場でも飲みますが、逆にそれを持って他の場所へ移動することの方が多くなります。そこで、新たにゴミの問題と同時に分別の問題が出てきます。これらは、設置にあたって当初から課題としてあげられていたことで、生徒会役員も共通の認識を持っていました。その為、校内に専用の回収箱の設置や教室にペットボトル用のゴミ袋を置くなどの対応策と利用者のマナーを呼びかけてきました。
 しかしながら、守られていない現状があります。打開策がないものかと生徒会厚生委員長が呼びかけ委員会を開いています。各委員から現状を出し合い、共通の認識を持ち改善策を話し合っているようです。また、食堂へ弁当を持ち込む人が多く、食堂利用者が座れないという問題も取り上げています。これらについて「厚生便り」で全生徒に呼びかけています。
 折しも、生徒会役員は改選の時期になっっています。後期の役員選挙にあたり多くの人が立候補しています。様々な意見を出し合い活発な討論を期待しています。生徒による自治、自治力を高めることは学校を良くする不可欠の要素です。

2014年09月17日

週末は中学OS&入試説明会

 第2回中学オープンスクール(OS) が今週末の21日(日)に行われます。今年度最後のOSとなります。OS終了後、中学入試説明会も行われます。中学受験は高校受験に比べ志望校決定が早いとされています。本校の説明会も第3回目として11月2日(日)が残っていますが、この頃にはほぼ志望校を決定されている方が多いと思われます。昨年の説明会の様子をみますと、最終回となる3回目の参加者は一番少ないのですが、反対に、説明会後のアンケートの提出は一番多く、しかも「受験予定」の方が「検討中」より多くなっています。
 近年、中学入試は年明けの1月中旬に行なわれています。「今の力」で「行ける学校」を選ぶのではなく、「行きたい学校」を見つけ、そのために努力する姿勢や気持ちが大切なことは言うまでもありません。まだ4ヶ月もあります。この4ヶ月をどう過ごすかは、入試は勿論のこと中学入学後にも大きく影響を与えます。学校選びが重要な課題となっています。私立は公立と違いそれぞれの学校が創立・建学の精神に基づき特徴ある教育を行っています。違う言い方をすれば、公立以上に向き不向きがハッキリしていると言えるかもしれません。しかし、公立ではできないような取り組みをしているのも私立の特徴です。目指す方向、教育理念が合致するなら公立では得られないものを手にすることができます。「中学受験は親の受験」といわれますが、親が我が子にあった学校を選ぶと共に受験する当事者である子が親と同じ思いになるような学校選び・受験でなければなりません。その意味からもOSや説明会は絶好の機会といえます。

2014年09月16日

様々な取り組みが実を結ぶ「実りの秋」に

 早いもので、9月も半分が過ぎました。2学期の大きな学校行事である文化祭も終わり、日常の学校生活に戻りました。これから年末にかけての期間は、今年度の学習活動、学びの成果がどのようなものになるかを決定づける重要なものとなります。授業やこれから行なわれる諸行事のひとつ一つがその実践の場となってきます。
 「Hibari SPP」の先頭を切って行なわれたテーマA「航空機の先端技術」に続いて、テーマB「食品添加物の科学」やテーマC「生物多様性」の準備も進められています。これらの取り組みはいずれも中学1・2年生の有志が行なうものですが、内容は遥かに高度で専門的なものになっています。しかし、昨年度の取り組みや今年度のテーマAに参加した生徒の様子からは、生き生きとして意欲的に取り組んでいる姿がみられました。「知りたい」、「学びたい」といった欲求は、たとえ高度な専門的な内容であっても、それに食らいついていこうと意欲的になる原動力であることを実証したものとなりました。環境大使も然り。この連休中に篠山畑作体験に出かけ、広葉樹が保水力を高め災害を防ぐことや温暖化により米の品種改良が必要になってきていることなどの話を聞くとともに畑の整備、下草刈りや枝打ち体験などをしてきました。
 これらの活動とともに、何と言っても日常の授業が学習活動の基本となり大切なことは言うまでもないことです。1時間1時間が生徒の知的好奇心を刺激し、より深い学びを追求していくものとなるように工夫していく授業研究・授業改善は必須課題です。きょう行われた数学科の研究授業もそのための取り組みの一つです。互いに授業を高め合う風土は学校の命です。
 様々な取り組みや実践が実を結ぶ「実りの秋」としたいものです。

2014年09月15日

世界に誇る長寿国日本

 きょうは「敬老の日」です。ハッピーマンデー制度により第3月曜日となったものが偶然重なっただけですが、15日が敬老の日というのは何となくおさまりがいいです。
 厚労省のデータによりますと、日本の平均寿命が平成25年度は男性80.21歳、女性86.61歳となりました。国際的な比較では女性は2年連続世界一、男性は世界第5位から4位となりました。日本は世界に誇る長寿国となっています。平均寿命の年次推移表の最初にある昭和22年は、男性50.06歳、女性53.96歳となっています。織田信長が好んで演じたとされる「敦盛」の一節、「人間五十年 下天の内をくらぶれば」ではありませんが、同じぐらいの平均寿命です。戦争の影響が色濃く出ています。
 また、100歳以上の高齢者はことしの9月1日の時点で、全国で5万8820人おられ過去最多となりました。そのうちの9割近くが女性だそうです。統計を取り始めた50年前は約150人といいますから、急速に長生きが可能な国を築き上げてきたことになります。科学技術や医療技術の進歩とともに、世界が注目する「国民皆保険」制度や健康、医療、福祉制度が貢献してきた結果の現れと言えます。
 今があるのは、それを築き上げてこられた先輩があるからです。いつまでもお年寄りをを大切にする社会であって欲しいと願います。

2014年09月14日

太陽フレア現象に土星食

 週末の土日の両方が晴れというのは久しぶりです。湿度は低く昼間もカラッとした暑さで気持ちよく感じます。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、彼岸を待つまでもなく暑さが遠のいていく感じです。
 季節の進行が早いようですが、太陽の活動も活発なようです。独立行政法人情報通信研究機構は、日本時間9月11日午前2時頃、太陽面中央に位置する黒点群で大規模な太陽フレア現象(太陽表面の爆発)が発生したと発表しました。この現象は太陽から地球に向けて電気を帯びた微粒子を放出します。それが地球の地磁気に影響を与え、無線通信やGPSにも影響をあたえることになります。過去には、1989年この現象が原因でカナダで大規模な停電が起きたといわれています。また、普段は見られないような緯度の低い地域でオーロラが観測されることもあるそうです。13日頃には地球に到達し影響が出ると言われていましたが、たいした影響は出なかったようです。
 一方、月は9月28日に土星、29日、30日には火星とアンタレス(さそり座の1等星)に近づきます。太陽が沈んだ南西の低空に上弦前の月が火星や土星・アンタレスの近くを通り過ぎます。街中では綺麗な星空観察は難しいかもしれませんが、澄み切った秋の夜空で天体ショーが繰り広げられます。
 また、夜空に仲良く並ぶ月と土星ですが、土星が月によって隠される「土星食」が同じく28日に起こります。今年は、地球全体では11回土星食が起こりますが、日本で観察できるのは今回だけだそうです。ただし、昼間の現象のため肉眼では見ることはできません。天体望遠鏡が必要となります。

2014年09月13日

「鶺鴒鳴(せきれい なく)」

 中秋の名月も過ぎ、朝晩はめっきり涼しく、少し肌寒く感じます。草に朝露が輝き「白露」に相応しい季節になつてきました。今年は季節の進みが早く感じられます。
 きょうは二十四節季「白露」の次候、七十二候の44番目にあたる「鶺鴒鳴(せきれい なく)」です。セキレイは、校庭の芝生でも時々見かけることがありますが、長い尾を上下に小気味よく振る子鳥です。北辰一刀流基本の構えとされる「鶺鴒の構え」は、この尾の如く剣先を上下に動かしつつ斬撃の機会を伺うものとされています。刀や竹刀を力一杯握りしめていては、セキレイの尾の如くは動きません。この様な動きができるためには、基本に則った正しい持ち方が必要とされます。「太刀のとりやうは大ゆび人さしゆびを浮ける心にもち、丈高指(中指)はしめずゆるまず、くすし指小指をしむる心にして持つ也。手の内にはくつろぎの有る事あ(悪)しし」。宮本武蔵の著とされる「五輪書 水之巻 太刀の持ちやうの事」にはこの様に記されています。「手のひらに卵や小鳥を包むようにそっと握る」、しかも緩みや遊びがあってはいけません。ゴルフクラブを握るグリップも同じ要領だとされています。また、肘や腕、肩に力が入っていては正しい持ち方はできません。腰の備えや立ち方など姿勢や呼吸も関係してきます。
 理にかなった動き、そのためには、部分だけにとらわれず、それを可能にする準備も含め全体を俯瞰しながら部分を観る、それなしにナイスショットは期待できないようです。「我以外皆我師(宮本武蔵)」、セキレイから教えられる事が沢山ありそうです。

2014年09月12日

中学前期日程受験者分析


 上記左のグラフは中学改革に伴うコース別入学者数の変化を棒グラフで、入試の合格目安を折れ線グラフで表したものです。合格目安は前期A日程入試のもので、五ツ木駸々堂模試の合格70%ライン偏差値を使っています。一貫の人数が増えるに従い難易度が上がってきています。
 上記右のグラフは最大の志願者だった12年度以降の前期日程の延べ受験者と実受験者を表したものです。推移をみると、2012年度647名(A264名、B383名)13年度628名(A286名、B342名)14年度528名(A254名、B274名)と減少傾向で、約120名受験者が減っています。その内訳は、A日程受験者が一番多かった昨年度と比較すると今年のA日程受験者は約30名減となりますが、12年度からの推移でみると約10名減、B日程受験者が約110名減となっています。
 但し、A・B両日程を受験している者は両方にカウントされていますから、それを差し引くと、前期受験者の一番多かった12年度はA・B両方受験している者の数が今年より約20名多くなっていますので、A日程だけの受験者は今年の方が12年度より約10名多くなります。この数はA日程受験者の一番多かった昨年度とほぼ同数です。また、B日程だけの受験者も約90名と減少数が少なくなります。この間の推移を見ると、A日程だけの受験者は増え、B日程の受験者が減っていることになります。これらは、午後入試の増加の影響もありB日程受験者層の変化、言い換えると併願パターンの変化の表れ、と私たちは分析しています。

2014年09月11日

変化するコース制

 2学期に入り、中学受験や高校受験、大学受験など来年度入試に向けた動きが本格化してきました。本校も、迎え入れる入試も送り出す入試もこの2学期の取り組みが成否の鍵を握っているとして、全教職員、心を一つに頑張っているところです。 
 迎え入れる入試(中学・高校受験)は、中学は一貫のみ、高校は募集人数の約115名を選特で募集、一貫と特進は若干名募集となり、中学は一貫、高校は一貫と選特で構成する学校改革の第三ステージへ歩みだすものとなります。
 第一ステージから第三ステージを迎えるこの間の本校のコース制は大きく変化してきました。中学は、一貫2クラス、発展2クラスでスタートしたものが一貫3、発展2へ。高校は、選特1、特進5でスタートしたものが現高1では一貫2、選特3、特進3となりました。上記グラフ(卒業時の高3の在籍者数と現在の高校の在籍者数をコース別に表示した棒グラフ)から、この間の特徴として一貫と選特が増加し特進が減少していることが確認できます。これは、コースを固定化したものとして捉えていないという本校のコース制の考え方、理念が表れたものと言えます。
 また、このグラフには国公立大学合格者数が在籍者数に占める割合(在籍率)と現役の合格者数が在籍者数に占める割合(現役率)を表した折れ線グラフも表示してあります。今春(14年度)は現役で71名(29.7%)、現役・過年度生を合わせ87名(36.4%)が国公立大に合格していることを表しています。コース制の変化とともに右肩上がりに推移していることが確認できます。

2014年09月10日

法務省司法試験合格者を発表

 法務省は9日、司法試験の合格者を発表しました。受験者8,015人で、合格者が1,810人、合格率は22.6%で過去最低の率となりました。
 平成16年に法科大学院の制度は創設されました。法科大学院は「3年以上在学し、93単位以上修得することが修了要件とされています。ただし、法学の基礎を学んだ法学既修者は、1年以下・30単位以下を短縮することが可能」となっています。3年の法学未修者課程(未修)と2年の法学既修者課程(既修)が存在することになります。
 法科大学院修了者の今年の合格者数は1,647名(7,771名受験で合格率21.2%)、内訳は既修が1.121名(3,417名受験で合格率32.8%)、未修が526名(4,354名受験で合格率12.1%)となっています。
 法科大学院修了者の合格率が年々低下し、今年は過去最低の率となりました。既修は毎年3千数百人が司法試験を受験し、平成20年度の1,331名を最高に毎年1,000名以上の合格者を出してきましたが、未修は毎年4千人〜5千人が受験し、平成23年度の881名をピークに年々低下しています。2つの課程の間に大きな差が生じています。
 一方、予備試験通過者の合格者は163名(244名受験)と平成24年度から始まったこの制度での最高の合格者数となりました。その内訳は法科大学院生・院生・大学生が120名と合格者の73%強を占め、年齢別では20歳〜24歳までの者が96名と6割近くを占めました。

2014年09月09日

「Hibari SPP 」始まる

 昨年度、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が行う「サイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)」に、本校の中学1・2年生の有志が応募し「発酵から学ぶ食品の科学」、「日本の食糧を守る~水産資源の確保~」の2つが採択されました。中学1・2年生を対象にした「本物の学び」の一環として取り組めるものを検討していた矢先のことでした。参加した生徒は大学の研究所や工場見学、その道の専門家や大学の先生による指導や実験に大きな感動と学びの面白さを体験しました。この取り組みを中学1・2年生に是非とも定着させたいとして、本年度は分野も3つ(物理・化学・生物分野)に広げ、名前も「Hibari SPP 」として本校独自のものとして進めることになったのでした。
 日程の関係で早くスタートするテーマA「航空機の先端技術」の事前指導が本日行われました。「航空機がなぜ飛ぶのかその仕組みを知りたい」というものや「管制官の仕事に就きたいから」、「整備士の仕事に就きたいから」など様々な志望理由を書き応募してきたものの中から選ばれた中1(15名)、中2(8名)の計23名が受講しました。
 今後は、『航空機開発の最前線』として、三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場内資料室及び飛島工場の訪問、大阪府立大学砂田茂教授をお招きして『小型航空機の開発』の講義などを予定しています。研究成果は来年度に発表する事にしています。それに触発された後輩が、また新たなテーマで次年度取り組みを始める好循環になるものと期待しています。

2014年09月08日

38年ぶりに早く見られる「中秋の名月」

 縁側に団子やサトイモをお供えしてススキを飾る、地方によってお供えの仕方がは違ったりしても古くから定着している「お月見」の風習です。旧暦では7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と言い、仲秋の「月」の中でも15日の「月」(旧暦8月15日)を「中秋の名月」として特別な位置づけをしています。今年はきょう9月8日がその日となっています。
 月の満ち欠け(約29.5日)で計算される旧暦では、一ヶ月は小の月(29日)、と大の月(30日)になります。これでいくと1年が354日となり、約11日ほど短くなります。旧暦では、これを解消するために約3年に一度、1年を13ヶ月とするための閏月(うるうづき)が導入されます。「中秋の名月」も新暦の9月から10月の間を移動し、昨年は9月19日、一昨年は9月30日で、来年は9月27日となっています。
 また、「中秋の名月」イコール満月とはなっていません。今年から2020年までの7年間は完全な満月ではないようです。きょうの月齢は13.5、あす9日が14.5で満月となっています。しかもあすは月の楕円軌道が地球への最接近と重なり、一段と満月が大きく見えるスーパームーンとなっています。月の観察だけに限ればあすの方が良いのかもしれません。
 きょうは二十四節気の「白露」でもあります。今年は猛暑日が1日もなく8月が過ぎ、9月に入ると早くも朝晩が涼しくなりました。季節の進みが早く感じられます。そう言えば、「中秋の名月」が「白露」(9月初旬)と重なる早い時期に見られるのも38年ぶりだそうです。

2014年09月07日

「 HIBARI FESTIVAL 49th 」終了

H26.9.7%28%E6%97%A5%29%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%20%282%29.jpg %EF%BC%A826.9.6%28%E5%9C%9F%29%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%20%2827%29.jpg
H26.9.7%28%E6%97%A5%29%20%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%2815%29.jpg H26.9.7%28%E6%97%A5%29%20%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%2812%29.jpg
 きょうは文化祭2日目です。天候にも恵まれ早朝より多くの保護者や卒業生など多数の来場者がありました。講堂では演劇部、箏曲部、合唱部、吹奏楽部、ギター・マンドリン部が舞台発表を行ないました。中学生から高校生まででの部員で構成される部の活動発表です。学年の枠を超えた同じ共通の趣味を持つものの集団が、組織として日常の練習を積み上げその成果を発表します。深まりと洗練されたものを感じました。
 校舎内の展示や催し物も一般公開日で多くの来場者があり、昨日とは違った雰囲気になっていました。校庭の模擬店も長蛇の列ができるほど繁盛し、調理、販売する方も力が入っていました。
 文化祭は2学期最大の学校行事であり、生徒会にとっても大きな活動課題です。生徒会では1学期から文化祭企画・運営委員会を立ち上げ取り組みを進めてきました。テーマの設定、クラスや学年、クラブの取り組みの調整や練習計画、プログラムの作成等々、多くの課題を遂行してきました。全校生徒の力を文化祭の成功を目指し結集させる、まさに、自治力を発揮、実践する場でした。課題を乗り越えることにより人や組織は成長します。この間の取り組みでクラスや学年、クラブがどう変わったのか、到達点や今後の課題は何なのか、それぞれが何を感じたのか、それぞれの所で最後の総括までシッカリすることが大切です。
 6・7日と2日間に渡って行なわれた文化祭、延べ4,000人にものぼる多数の来場者を迎えた「 HIBARI FESTIVAL 49th 」が終了しました。

2014年09月06日

感動の音楽コンクール

%EF%BC%A826.9.6%28%E5%9C%9F%29%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%20%2815%29.jpg %EF%BC%A826.9.6%28%E5%9C%9F%29%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%20%2843%29.jpg
%EF%BC%A826.9.6%28%E5%9C%9F%29%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%20%2857%29.jpg %EF%BC%A826.9.6%28%E5%9C%9F%29%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD%20%2861%29.jpg
 きょうは「 HIBARI FESTIVAL 49th 」の初日です。8時30分全校生徒が校庭に集合、開会式が行われました。生徒会長の開会宣言の後、各委員会からの諸注意がありそれぞれの持ち場へと移動、雲雀祭が始まりました。
 高校音楽コンクールが始まるころになると、講堂へ向かう生徒の列が出来始めました。その中から「ゆっくり、ゆっくり」と呟く声が聞こえてきす。勿論、ゆっくりとしか進めないのですが、どうも人をかき分けて進もうとする気持ちを諌めているのではなさそうです。舞台へ上がるとテンポが速くなってしまうので、そうならないようにと自分に言い聞かせるように呟いていたのでした。音楽コンクールにかける意気込みと集中しようとしている様子を垣間見た感じがしました。
 例年、この音楽コンクールは、中学もそうですが、聴くものの心、いや凛々しい姿勢で表情も豊かななので観るものの心も打つ、素晴らしい伝統行事となっています。選曲から役割分担、練習に至る過程では、真剣に意見をぶつけ合い、相互批判や自らの姿勢の反省も含め「喧嘩をしている様」に感じるほどだそうです。音楽コンクールのために組織されたクラスではありません。歌の苦手な人もいるでしょう。大きな声を張り上げるのが恥ずかしいと思う人もいるでしょう。しかし、このコンクールではそれらを乗り越え、どのクラスも心を一つにして金賞を目指すのだという意気込みをみせます。例年は上級生が経験とプライドを示すところなのですが、今年は一年生が金賞と銀賞を獲得しました。
 目標実現に向け、皆んなで力を合わせ努力する、音楽コンクールを通してどのクラスも団結が一つステップアップしたことでしょう。

2014年09月05日

異常気象分析検討会の報告

 気象庁は3日、今年「8月の不順な天候について」異常気象分析検討会を開きその結果を報告しました。
 それによりますと、西日本を中心に記録的な多雨・日照不足になったのは、台風の北上や偏西風の蛇行(日本の西側では南に、東側で北に蛇行)が関連するとしています。それらの影響により前線が本州付近に停滞しやすい状態が続いたからです。偏西風を蛇行させた要因は太平洋東部やインド洋東部で海面水温が高かったことなどが考えられるとしています。
 西日本太平洋側では、1946年の統計開始以来8月の降水量平年比が301%と最も多く、日照時間平年比は54.6%と最も少ない記録となったようです。1時間降水量が50mm以上や80mm以上となった観測回数は増加傾向にあり、日本の上空の水蒸気量にも増加傾向がみられるとしています。このことは、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第5次評価報告書第1作業部会報告書で、「地球温暖化の進行に伴って今世紀末までに、我が国を含む中緯度の陸域のほとんどでは極端な降水がより強く、より頻繁となる可能性が非常に高いこと、大気中の水蒸気量が世界平均で 5~25%増加すると予測」していることと重なります。我が国の短時間強雨の増加傾向は、関連性をより確実に評価するためには今後のデータの蓄積が必要としながらも、地球温暖化の可能性を指摘しています。
 地球温暖化対策の取り組みと防災・減災対策やその準備は待った無しといえます。

2014年09月04日

大詰めを迎えた文化祭準備

 9月に入り残暑が厳しい澄み渡った青空が訪れるかと思っていたのですが、相変わらずの天気が続いています。週末の天気も危ぶまれますが、何とか文化祭は秋晴れの下で行いたいと願っているところです。
 文化祭準備も明日を残すのみとなりました。校庭には高3が行う模擬店のテントも準備されました。生徒への食券は順調に販売されているようですが、例年、食券が前売りの段階で売り切れてしまい外部の方へ提供できないという問題があったようで、今年は、教職員が協力していた食券を外部の方ように当日券として確保しているようです。限られた食材ですが、各クラスが工夫したものを用意していますのでお楽しみ下さい。
 放送部、鉄道研究部、美術部、ESS、科学部、書道部、インターアクト部、写真部、囲碁・将棋部は高校校舎で、また、ステンドグラス(中3の作品)が飾られる中央棟では茶道部、華道部が展示や趣向を凝らした出し物を計画しています。各部の活動する教室へ足を運んでやっていただきたいと思います。
 7日には、演劇部、箏曲部、合唱部、吹奏楽部、ギター・マンドリン部が講堂で舞台発表をします。それぞれの部が、日頃の練習の成果を出すべく張り切って練習に励んでいます。きっと素晴らしい演技や演奏をしてくれるものと期待しています。また、6日の中学・高校音楽コンクールで金賞を受賞したクラスの合唱も予定されています。今年はどの学年のどのクラスが出場することになるのでしょうか。
 また、本校の受験を考えておられる方は生徒の活動の様子、学校の雰囲気を味わっていただくと共に相談会を実施していますのでご活用いただければと考えています。クラスや学年の準備と併行して部活動の準備も頑張りながら「HIBARI FESTIVAL 49th 」を迎えようとしています。

2014年09月03日

文科省平成27年度大学入試の概要を発表

 文科省は2日に来年度大学入試の概要を発表しました。それによりますと、国立大学は82大学(385学部)約9万6千人、公立大学は84大学(178学部)約2万9千人で、国公立大学全体で約12万5千人の募集となっています。国立大で募集人員(前期・後期・AO推薦を含む)の一番多い大学が大阪大で3,236名、次いで東京大3,063名、京都大2,816名、九州大2,555名となっており、旧七帝大で国立大学全体の約19.5%を占めています。神戸大は2,524名で、九州大に次いで多く、北海道大の2,485名より多い募集人員となっています。
 平成25年度から27年度までの推移を見ますと、センター試験で5教科7科目以上を課す大学は国立大342学部(89.8%)、公立大52学部(30.1%)であったものが国立353学部(91.7%)、公立59学部(33.1%)となり、国立・公立とも増加する傾向にあります。
 AO入試を実施する大学は、国立が137学部から139学部へ、公立は35学部から33学部へと推移し、国公立全体の募集人員に占める割合は2.6%から2.7%(140名増)と増えています。ほとんどが公立の増加分です。
 推薦入試は国立が267学部から266学部に、公立が163学部から167学部となり、全体の募集人員に占める割合では15.3%から15.2%に減っています。
 すでに報じられているものとして、今までAO・推薦入試を行なってこなかった東京大が平成28年度入試から後期で募集していた100名を推薦入試に振り分け全10学部で実施、同じく京都大も約110名を全10学部で特色入試(AO・推薦)を行なうというものがあります。

2014年09月02日

「 HIBARI FESTIVAL 49th 」迫る

 今週末は「 HIBARI FESTIVAL 49th (文化祭)」です。6日(土)は保護者・卒業生など学園関係者のみとなっています。7日(日)は、本校の受験を考えられている方、及びチケットをお持ちの方も対象となっています。
 生徒会では今年度の活動テーマを「 Let It Go 」としています。「各々がたくさんのことに挑戦するチャレンジ精神を持ち、みんなで協力し、また、一人ひとりが自ら様々なことに行動を起こし、成功を目指すことを目標(生徒会長)」とするためです。文化祭に取り組むなかには、そのきっかけとなるものが沢山あるとして文化祭でもこのテーマを掲げています。
 文化祭は、大きく分けて教室展示と舞台発表、高3の模擬店となっています。展示は、社会科と中学生と高1や高3の選択者が美術と書道の教科作品展示を行い、中1・2、高1が学年・クラス展示を行います。高2は修学旅行でお世話になったファームで穫れた野菜などを北海道物産展として販売します。夏休みに行ったNZ研修やカナダ研修の展示、アカデミックサマーの成果を発表する企画もあります。
 講堂では中学音楽コンクール、高校音楽コンクール(高1・2)が行われます。どのクラスも金賞を目指して練習に励んでいます。中3・高2はクラスごとに舞台発表を行います。
 文化部は日頃の活動の成果を舞台発表や教室展示で行うことになります。その他、PTAが「制服のReuse」、同窓会ではホームカミングとして恩師を招いたりと盛りだくさんの内容です。僅かとなった準備期間、生徒や先生の頑張っている姿があちらこちらで見られます。

2014年09月01日

9月「長月」

 きょうから9月、「長月」です。「長月」は本来旧暦9月のことですが、新暦9月の別名としても使われるようになっています。新暦と旧暦、私たちの生活に大きな影響を与える太陽と月の動きをもとにした暦です。
 月の満ち欠けは平均約29.53日でひと巡りします。地球からみて月と太陽が同じ方向にある時(新月)を朔(さく)、地球を挟んで太陽と月が反対側にある時(満月)を望(ぼう)ともいうことから、満ち欠けひと巡り分を朔望月(さくぼうげつ)といい1ヶ月を表すのが旧暦です。旧暦では月の初めは朔日(ついたち)になり、十五夜はほぼ満月となります。なかでも、旧暦8月15日(今年は9月8日)は「中秋の名月」といわれ、古くから夜空に浮かぶ月を愛でる観月(お月見)の風習があります。また、毎日2回ずつある満潮と干潮もおもに月の重力によって引き起こされます。新月と満月の時のように太陽と地球と月が一直線上に並ぶと月や太陽の重力によって満潮時と干潮時の潮位の差が最も大きくなる大潮となります。安芸の宮島(厳島神社)のある瀬戸内海も干満の差が大きくて有名な所ですが、同じく世界遺産に登録されているフランスのモンサンミッシェルでは最大15mにもなることが知られています。
 夜がだんだん長くなる「夜長月」からとか、雨が多く降る時季である「長雨月」からなど、「長月」の語源や由来は諸説あるようです。私たちの日々の生活に影響を及ぼす太陽と月、現在の暦は太陽暦が使われていますが、月の動きをもとにした旧暦も大切にしたいものです。