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推薦・一般入試をどう乗り切るか。(その2)

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caution2.jpg 一般入試は最後の最後まで自分を信じること

現役は「秋からが勝負だ」とも言われます。現在,勉強して吸収したことが,徐々に学力となって結実していくので,最後にグウッと伸びるのです。チャンスは必ず訪れます。最後まで,強い意志を持って,受験にのぞみましょう。
先輩たちも,最後までよくがんばりました。


【国公立編】

 三年前,国公立大に現役合格した36名の中で,9月の模試の5教科偏差値が50未満の人が8名いました。また,合格の時期を調べると,推薦(センター利用推薦含む)9名,前期16名,中期1名,後期10名でした。 いかに3月の最後までよくがんばったかわかると思います。


【私立編】
① 何が何でも第1志望校に・・・
○Case5-E君(第1志望-関大)
推薦受けず→関大・経済×・商×・社×→関大・法○

 E君は第1志望が関大でした。9月模試の偏差値は50未満でしたが,とにかく関大とねらいを決めて過去問を丁寧に学習しました。前期,関大の法・経済・商・社会と受験し,法学部に合格しました。関大以外は受験しませんでした。


○Case6-Fさん(第1志望-関学)
推薦受けず→近大・経営○→関大・商×→関学・文・経済・商×→関学・社会○

 Fさんは第1志望校が関学でした。9月模試の偏差値は52,E判定でした。前期試験は近畿大(経営)と関大(商)と関学(文・経済・商・社会)を受験し,近大と関学(社会)に合格し,関学生になりました。


② 3月入試までがんばったぞ・・・
○Case7-G君
推薦受けず→関大・工×→関学・理工×→甲南・理工×→近大・理工×→後期甲南・理工○

 G君は前期入試で関大(工)・関学(理工)・甲南(理工)・近大(理工)と受験しましたが,すべて不合格でした。9月の模試の偏差値は45以下でした。後期でリベンジをねらい,甲南を受験し,理工学部に合格しました。


○Case8-H君
推薦受けず→京産大・経×→関大・経・商・社×→後期京産大・経済○,関大・経済○

 H君は前期入試で,京都産大(経済),関大(経済・商・社会)と受験しましたが,すべて不合格でした。,友人の中には「3月入試はどうせ無理だ」と,早々と予備校を決める者もいました。9月の模試の偏差値は50未満で,自信はありませんでしたが,必死にやってきた受験勉強を3月まで続けようと思いました。結果,京産大(経済)と関大(経済)に合格し,関大生になりました。


○Case9-I君(第1志望-国公立大)
推薦受験せず→龍谷・法○→甲南・法○・経済×→関大・社×→後期関大・経済×・総合情報○

 I君は国公立をめざしていましたが,最後まで数学と理科が不得手で,センター試験の結果も思わしくありませんでした。浪人するのはいやだったので,国公立はあきらめて,私立で合格できそうな大学と考え,前期は龍谷大学の法学部と甲南大の法・経済と関大の社会を受験し,龍谷と甲南の法学部に合格しました。これで浪人することはないので,3月入試にも挑戦することにし,関大の経済・総合情報を受験し,総合情報に合格しました。


最後に,3年生のみなさんへ

 では,みなさんが今すべきことは何でしょうか。
 今一度,自分が進学したい大学・学部はどこなのかを確認することです。9月のマーク模試の結果も返却されて,志望大学の合格判定が気になり始めることでしょう。そうなると,ともすれば「進学したい大学」から「進学できそうな大学」に気持ちが揺れ始めます。これがもっともいけないことです。
 上記の先輩たちは,すべて3年の4月に自分自身で記した志望校リストの中の大学に見事に合格しています。つまり,どれだけ「志望校に進学するんだ」という強い意志と情熱を持続させることができるかが,合格への第一歩です。 
 人生の中で「ここだ」という踏ん張り所はそう何回もあるものではありません。まして,若さいっぱいのみなさんが,次のステップに達成感を得てのぼるのか,悔いを抱いてゆくのかは大きな岐路です。  
 3年生のみなさんのおおいなる踏ん張りに期待しています。