先端科学実験 体験教室2013
昨年度から始まりましたサントリー生物有機科学研究所での「先端科学実験 体験教室2013」を21日に行いました。朝8時30分に水無瀬駅に集合し、1年生9名、2年生12名が参加しました。
今回は、「ある生物のホルモンの受容体タンパク質をつくるDNAをPCR法によって増幅させ、電気泳動でどの組織に存在するかを確認する。」、「そのDNAをサンガー法によって塩基配列の解析する。」、「そのDNAに蛍光タンパク質の遺伝子を組み込み、発現させた受容体がどの部分にあるかを共焦点蛍光レーザー顕微鏡で確認する。」という一連の3つの実験とナズナの芽の冷凍切片づくりを体験させていただきました。本当ならば数日かかる内容のものなのですが、操作を体験させて頂きながら、3分クッキングの要領で研究者の方々が先に用意していただいていたものを使って結果を見させて頂きました。
行った実験の原理は学校の生物の授業で学習する内容なのですが、実際、それを自分たちの手で行うことで、生徒たちは机上では得られない理解を持つことができたと思います。参加したみんなは、眼を輝かせ、マイクロピペットを操作していました。
最後に、研究員の代表の方から「失敗を恐れないでください。その失敗以上にみなさんの実力は大きい。最後まで自分の力を信じてつづけてください。必ず夢は叶います。」と激励されました。
夏には、5日間を使ってすべての過程を自分で行う体験教室を行います。今年度の大学推薦入試で、この教室に参加したことによって佐賀大学への合格を手に入れた生徒が出ました。「ほんものの学び」からこうした結果を得ることはとても嬉しく、これからもそうした生徒たちが増えていくことを願います。