サントリー先端科学実験教室2014
サントリー生物有機科学研究所で3回目の先端科学実験教室をおこないました。今回も多数の応募があり,高校1年生・2年生26名と今春卒業した3年生2名が参加しました。一流の研究者の方にサポートしていただき,先端機器を実際に使わせていただいて実験を経験するこの企画は,他校にはないものと自負しています。
仙木理事長から「最先端の研究者の姿から何かを感じ取って欲しい」とのお言葉をいただき,体験がスタートしました。その後,佐竹部長に体験する実験の背景をレクチャーしていただき,「失敗を怖れないで」と励ましていただきました。
3つのグループに分かれ,時間差で①PCRによる遺伝子の増幅と電気泳動による確認,②増幅したPCR産物のDNA配列解読,③共焦点蛍光レーザー顕微鏡によるタンパク質の細胞における所在の確認の3つのテーマを体験しました。今年は材料のホヤを解剖して,卵巣や脳を取り出す実験をオプションで用意していただきました。
生徒たちは最初のうちは緊張して言葉も少なかったようですが,研究員の人たちに優しく指導してもらううちに笑顔もみられるようになりました。昼食を共に頂いてからは,実験の内容だけではなく,いろいろなことを尋ねるようになっていました。次世代シーケンサーやデジタルPCRなど最新の機器に囲まれた中で,それを使いこなす研究員の方に教えていただきながら,楽しく過ごすうちに時間となってしまいました。感想はこれから取りまとめますが,表情を見る限り非常に満足してくれたものと思います。