サントリー先端科学実験教室に参加して②
高1男子
「1日科学実験教室2015」を終えて心からこの行事に参加できてよかった,と思いました。
その理由は二つあり,一つは科学により一層興味がわいたためです。ふだんの授業での実験では絶対使うことのない実験機器を使用して行う実験に私は興奮し,ワクワクしました。そしてその機器たちを扱っている研究員さんに釘付けになりました。次は何をするのだろうか,どんな機器を見せていただけるのだろうか,と実験室内をしきりに見回していたのでご迷惑になっていたかもしれないと後で思ったほどです。生物と物理の二択なら生物のほうがいいかな,となんとなく選択した「生物」という分野ですが,今回の体験から,生物選択にして良かった,と強く思いました。面白い学問であると気づかせてくれたこの体験を忘れずにこれから生物を学んでいきたいです。
もう一つの理由は,サントリーの生物有機化学研究所で実際に働いておられる研究員さんにお会いでき,話が出来たためです。本物の研究員さんとお話をしたことは一度もなかったのでなかったので,良い経験になりました。最初は緊張してなかなかお話を聞けなかったのですが,研究員さんのほうから歩み寄ってくださったおかげで,緊張が少しとけ,お話をすることができました。研究員さんたちとお昼をご一緒させていただいた時に話の中で研究員さんがおっしゃった,「ただ勉強ができるより,ほかの人ができないことをできる方がいいよ。いろんなことを勉強したらいい。」という言葉がとても印象に残りました。「研究者」というほかの人ができない職業に就く研究員さんの言葉にはすごく説得力があり,納得できました。自分にしかできない事を見つけることは簡単ではないと思いますが,いろんなことに挑戦し自分を開拓してほかの人にはない自分の「強み」を得たいと思いました。