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囲碁将棋部 県総文祭将棋部門個人戦 女子優勝

2019/11/05

囲碁将棋

決戦の日の朝の空です。11月3日(日)尼崎稲園高校で県総文祭将棋個人戦が行われました。本校からはA級2名、B級2名、女子1名の5名で参加しました。

今回の個人戦、顧問としては非常に楽しみにしておりました。部員たちの棋力がここ数年で急速に伸びていることを感じているためです。兵庫県の男子将棋界は甲南高校、灘高校、白陵高校の三強とよく連想されます。大会の決勝トーナメントもこの三校の生徒が大半を占め、同校対決で優勝が決まることもあります。雲雀丘学園は4月の大会で創部以来初めて決勝トーナメントに2名が入りこむ結果を出していました。あれから半年経ち、今回は前回果たせなかった決勝トーナメント1勝を目標として大会に臨みました。


一部結果から述べますと、部員1名は予選で連勝し決勝トーナメントに入りました。もう一人のMくんの将棋は激戦でした。Mくんは予選リーグのくじ引きで毎回死の組を引いてしまいます。今回も、前回大会B級優勝者が属するグループを引いてしまいました。初戦はおそらく120手を越える激戦。相手に入玉を許した中攻められ、反撃の機を伺うもかなわず敗れました。

二戦目は鮮やかな逆転勝ち。中盤は劣勢であったMくんですが、相手の攻撃が緩むと、4一飛車と打ち反撃へ。3枚目の写真が実際の局面です。今相手が5六歩を打った局面、Mくんは冷静に4七玉と寄ります。逃げ場がなく狭いうえに竜角の近い4七玉はためらいそうな気もします。同金としてしまいそうな場面ですが、本人も「寄る以外ない」という一手。同金とした場合、金銀交換のあとの6五金打ちを警戒したと言いますが、すでに30秒の秒読みの中で繰り出された冷静な一手。経験と感性が表れたこの手が勝敗を分けました。

のちに7二馬→同玉→7一金打→8二玉→8一金→9三玉→8五桂打→8四玉→7五金打まで。

三戦目勝てば決勝トーナメント進出、相手は一回戦敗れた同じ相手でした。将棋は相手の銀冠からまたもや玉が逃げ一戦目と似た形の入玉へ。しかし、冷静なMくんは馬と自陣竜を巧みに使い勝利、雪辱を晴らしました。まさに執念の決勝トーナメント進出でした。二名とも決勝では優勝候補にあたり、1勝を挙げることはできませんでしたが、大きく成長できた大会になったのではないでしょうか。


B級ではおよそ130名がB級決勝トーナメントをめぐって争います。4戦戦い全勝が条件と非常に厳しい戦いです。参加した2名は連勝するなど大健闘してくれましたが、決勝進出とはなりませんでした。普段なかなか指せない他校の部員と指すことで、気づいたことも多いかと思います。次はさらに優秀な成績を収め、A級昇格を果たしてくれると信じています。


女子個人では前回、前々大会準優勝の高1生が参加しました。準優勝までは全国大会に出場できるため、この大会で優秀な成績を収めれば2月に福島県で開催される全国新人大会の出場が決まり、大会すべてでの三冠達成となります。そんな彼女ですが、危なげなく連勝を重ね、全勝で大会初優勝を果たしました。準優勝ばかりであった彼女が優勝を果たすのは初めてのこと。非常に嬉しく思います。県1位の代表として来年の全国大会で飛躍する姿を楽しみにしています。

年内の公式戦の大会は11月23日の団体戦で最後になります。12月には公式戦ではありませんが、明石清水大会に参加の予定です。

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