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鉄道研究部 「探究ゼミ」ダイナミックプライシング

2021/06/10

鉄道研究

今日の昼休み、探究ゼミ「日本の交通網」を開催し、鉄道研究部員有志と一般の生徒の24名が会議室に集まりました。

今日は第3回、テーマはダイナミックプライシング導入の是非です。鉄道は車両や運転士などの維持費負担が大きく、平日午前7~9時のわずか2時間に必要な量確保に費やし、乗客の少ない平日昼間は車両が余っています。そこで、時間帯で料金の異なる変動運賃制を採用し、ピーク時の乗客を減らし他の時間に分散できれば、車両を減らしコスト削減・経営改善につながるという考えです。航空券やホテル宿泊料では既に導入されており、年末年始は高く平日は安くなっています。阪急の回数券でも、土休日・時差・普通と3種類の運賃が既に採用されています。

コロナ禍で乗客の減少から、鉄道各社は苦境に直面しており、テレワークの広がりで鉄道を使わない生活もありと分かったため、需要の縮小は避けられません。経営立て直しのため、JR東日本などが導入の意向を示しました。このことに関する新聞記事を読み、賛否を挙手し、意見を発表しました。

賛成・反対は、ほぼ半々でした。

賛成の立場からは「ラッシュ時の運賃を上げることで時差通勤を進めることができる」「深夜料金導入もありかも」「人手の少ない昼に利用者を増やすのに効果的」「人が少ないとき金額を下げた方が効果的」「会社がつぶれてしまうよりは良い」、反対の立場からは「時間により料金が異なるのは混乱する」「通勤通学のたくさんの人が利用する時に運賃を上げるとその人たち皆が困る」といった意見がありました。

「よくよく考えてみると、良いところと悪いところがあるので、難しいなと思いました。もっと考えてみたいです」「どちらのことも考えていきたいです」など、さまざまな意見が挙げられました。

経済の論理で考えると、「需要の多い時価格が高く、少ない時低くなる」のは、当然です。しかし、ラッシュにもまれて値段が高いというのも、割に合わないような気もします。しかし、コロナ禍で、そもそも鉄道の需要が減ってしまうと、何らかの打開策を考えねばなりません。

次回は6/17昼休みに会議室で行います。多くの皆さんの参加をお待ちしています。

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