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鉄道研究部 「探究ゼミ」DMV

2021/11/25

鉄道研究

鉄道研究部は、今日の昼休み、探究ゼミ「日本の交通網」を開催し、部員と有志の12名が会議室に集まりました。今日は第18回、テーマは「DMV」です。 

 阿佐海岸鉄道が、鉄道と道路の両方を走行する「デュアル・モード・ビークル」(Dual Mode Vehicle=DMV)の世界初営業運行を12/25から開始します。DMVは、線路を走行するための車輪と道路を走行するためのタイヤの両方を備えた車両で、鉄道とバスの2つのモードを持つことからこの名がつきました。開発を始めたのは赤字路線を数多く抱えるJR北海道で、2002年からスタートしましたが、車両に合わせてホームを低くせねばならず、車体の軽さからくる鉄道信号機の不都合など、さまざまな課題などで頓挫しました。一方、阿佐は営業距離が短く駅も4か所しかないため少ない改修投資で済み、定員の少なさも平均乗車人数が数人程度で障壁とならず、むしろ導入による話題での観光需要に期待しての運行になりました。

 「バスモード」と「鉄道モード」の切り替えには、鉄道と一般道がつながる場所に「モードインターチェンジ」が用意され、要する時間は15秒程度しかかからず、乗客を載せたまま問題なく行えます。座席数は18席を用意し、立ち席を入れると最大22人までが乗車でき、一般道を1km走行し、その後で鉄道モードに切り替えて路線を10km走行、再びバスモードで一般道を走行して計4kmを走行し、平日はこれを往復13本、土日・祝日は往復12本を予定しています。DMVが観光の新たな乗り物として定着していくことを地元は期待しています。

 生徒は、「路線延長も道路を走れるので便利」「線路を敷くのが難しい地域も本領を発揮する」「利用者が増えたら鉄道に戻すのも一つでは」「過疎地方の交通の便の改善に役立つ」といった意見がありました。

 次回のゼミは12/9に開催します。

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