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鉄道研究部 SL通信(28)保存の意義

2021/12/16

鉄道研究

12/9・10に特別授業「蒸気機関車から経済・仕組みを学ぶ」を行い、学園保存のSLを見学したうえで、歴史的意義や仕組みについて社会科(鉄道研究部顧問)と理科のコラボで授業し、最後に保存の意味について意見を書いてもらったことは、12/10のブログに掲載しました。

12月15日毎日新聞夕刊1面に「野良SL増殖中~貴婦人への愛どこへ」というタイトルで、SL保存に関する記事が掲載されていたので紹介します。

島根県益田駅近くの児童公園に保存してあるSL C57-156が、1974年に引退し翌年国鉄から市に貸与されたものの11年前の塗装を最後に野ざらしなっている現状が掲載されています。こうした「放置SL」は「野良SL」と呼ばれ公園など各地で問題になっています。

1970年代前半、引退したSLを公園のシンボルとして欲しがる自治体が相次ぎ、国鉄の貸与という形で自治体に設置されました。本学園も国鉄から共永興業が貸与されたものを保存してあります。

約半世紀を経て、愛着を感じる層の高齢化・自治体の財政難・アスベスト除去費用といった要因で放置されるSLが増えてきました。他方、島根県雲南市のC56-108は、1000万円予算化して修繕し、保存会をつくり月1回の点検・年1回の塗油(さび止め)・冬はシートをかけて劣化を防ぐ取り組みを行っています。

記事の最後に、保存の意義として「日本は、江戸から明治に時代が変わり、鉄道整備に力を入れることで近代国家へと前進した。それを支えたSLを後世に伝えていくことは大切」という評論家の言葉を紹介し、観光目的の復活運転が各地で行われていることに触れています。

雲雀丘学園では、鉄道研究部員の生徒が定期的に清掃作業を行っています。また、SLカレンダー(写真左下)・SLカード(写真右下)作成も、部の先輩から後輩に継承しています。これからも、SLが保管されている学園の鉄道研究部として、取り組んでいきたいと考えております。

今回で、2021年度100回目の鉄道研究部のブログです。毎回お読みいただき、ありがとうございます。

(12/17追記)本日17日から予定していた阪急園田駅構内での写真展は、会場が耐震化工事で使用できなくなっておりましたので、とりあえず中止といたします。

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