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部活動

囲碁将棋部 将棋 春の高校選手権大会〔個人戦〕

2022/05/06

囲碁将棋

  先日の団体戦に引き続き、個人戦を振り返ります。5月5日(木)場所は尼崎稲園高校です。昨年度までこの大会で女子部門5期連続の全国大会出場を決めていましたが、今年は女子からの出場はなく、男子A級4名、B級3名が参加しました。

  画像はA級会場です。約150名が参加するため、様々な会場に分かれて激しい熱戦が繰り広げられました。千日手や王手見逃し等の普段やらないような反則なども起こります。私はB級Bブロックの運営を行っていましたが、このブロックで2勝同士の生徒の対局が、お互い入玉して勝負がつかなくなる持将棋になりました。負ければ決勝トーナメント進出が途絶える対局だっただけに、両者一歩も譲りませんでした。私は持将棋の計算を行って勝敗を決めましたが、負けた生徒の落ち込みぶりはとても記憶に残りました。

  全国大会の団体戦や女子個人戦を見ると、泣いている生徒もよく見かけます。気の毒ではありますが、本気で挑み戦った姿はとても美しいと私は思っています。将棋は楽しいのですが、怖い競技でもあります。練習とは違う雰囲気が会場にはあります。普段と違うことも起こります。その中で生徒たちはよく頑張ってくれました。

  A級では高入生のKくんが予選を突破し、決勝トーナメントに進みました。決勝T初戦でも姫路西高校1年生相手に逆転勝ち。棋譜を見ていると、まさに有段者らしい手筋と寄せ方の連発でした。相手の6五桂による金取りを無視して2六飛とまわった手には驚きました。桂で金を取られると、持ち駒が増やされるだけでなく次に逃げ場のない角も取られるような局面でしたが「あそこで引いているようでは攻めが繋がらず勝てない。むしろ金を取って欲しいと思っていました」と冷静な指しまわしでした。次の加古川北高校2年生に敗れましたが、今年の1年生は本当に強い。次こそベスト4に入って欲しいと思います。

  B級では中入生のFくんが予選を4連勝で決めて決勝トーナメントに上がってきました。私も決勝まで進める力はある生徒だと感じていました。しかし、決勝Tの初戦で敗戦。改めて大会の怖さを実感しました。その日の体調、相性、その他予期しないことが起きるのが大会です。棋力は間違いなく決勝に行ける力を持っています。自信をなくさずに次回、リベンジを期待しています。

  紹介しきれませんが、その他生徒の皆さん、本当によく頑張りました。3年生は次の7月で引退ですね。また執念の将棋を見せてください。楽しみにしています。

  昨年度に引き続き、本年度も本校の中井校長が将棋連盟会長に就任されました。開会式では顧問の私にも刺さるご挨拶をしていただき、閉会式では他校選手の表彰もしていただきました。ありがとうございました。

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