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鉄道研究部 探究ゼミ「日本の交通網」指定席

2023/10/05

鉄道研究

今日の昼休み、「日本の交通網」が会議室で開催され、鉄道研究部員と有志の8名が参加しました。今日は第12回、テーマは、全席指定席です。

東海道・山陽新幹線「のぞみ」が年末年始、ゴールデンウイーク、お盆の3大ピーク期に自由席をなくし、「全車指定席」になると発表されました。現在は1~3号車を自由席としており、これを指定席に変更し、次の年末年始から実施予定です。自由席はJR東日本・西日本で淘汰が進み、数が減ってます。

「指定席派」は、ピーク時の混雑率がなくなり、指定席が増えるので、途中から乗車する客にとっては朗報かもしれません。一方、「自由席派」は、「のぞみ」も乗降口付近に立ったら自由席特急券で利用できるとしてます。「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」の自由席は従来通りなので、こちらを利用する方法もあります。ただ「のぞみ」は指定席が予約できないと、席に座って乗車きなくなります。「運がよければ座れる」がなくなります。

自由席が利用できないとなると、値上げではないかと思う人もいますが、インターネット予約で席を確保できるし、チケットレスサービスを選択すれば券売機に並ぶ必要もなく、座れるかどうかわからないまま自由席を選び、乗車後に「席取り競争」を繰り広げるよりずいぶんと楽で、早割など割引サービスもあります。でも、そういうサービスに疎い人は、苦労します。

鉄道会社の視点では、人手不足ゆえ、可能な限りインターネット予約への転換を図りたいこともあり、「指定席化」の流れが進んでいると言えますし、窓口発売からインターネット予約への誘導でもあります。人員配置を「最混雑時」に対応できるよう整えると、利用客が少ないときは一部が遊休化し、経費ばかりがかさみます。混雑をできるだけ平準化し、車両などを有効活用したいという思惑もあります。

自由席は列車の出発時間に縛られなくて済むため利用客にはメリットがありますが、鉄道会社にとっては混雑がコントロールできなくなっていくことを意味します。自由席は高度経済成長期、長距離列車の混雑を背景に始まり、いつしか利用客もその手軽さに慣れてしまったわけですが、車内改札の人手がいまだに多くかかることを考えると、いずれは淘汰されるかもしれません。

その記事を読んだ上で、意見交換しました。

感想は「自由席の便利さがなくなるのはさみしい」「ふらっと乗れなくなるのは残念」「自由席の混雑でドア開閉二時間がかかるので世間は歓迎するのでは。着席需要も大きいので推進すべき」「停車駅を差別化して多様なニーズに応えるのも一つ」などありました。

京阪も有料指定席があり阪急京都線も導入の方向です。散髪・通院・食堂などネット予約が多くなっている世の中ではやむを得ないかもしれません。どう考えるか、考えの分かれるところです。

次回は10月19日に開催します。

これからのイベントは以下の通りです。

10/1~11/13 雲雀丘学園・龍谷大平安・京都共栄・京都工学院合同写真展(阪急大阪梅田駅ギャラリーコーナー

10/21午後 高校説明会クラブ見学(中3と保護者対象、要予約)

11/3 中学入試説明会 鉄研クラブ体験・見学(小6と保護者対象、要予約)

11/11夕方 満願寺ライトアップ プラレール

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