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進路の部屋

探究プロジェクト「薬学の世界」

2020/02/13

探究プロジェクト

2/7(金)午後、関東から株式会社ツムラの方々をお迎えし、「生薬から医薬品のタネを探そう」というテーマで実験を行いました。

はじめに製薬企業についてのお話がありました。私たちにって身近な存在である医薬品ですが、医師によって処方されるもの、ドラッグストア販売されるものなど、その性質によって私たちが入手するルートが異なっていることに気づかされました。また一つの医薬品の開発には膨大な時間とお金がかかっていることにも驚かされました。

実習では、糖尿病患者に効く生薬をみつける実験を行いました。食事を通じてからだに取り込まれたデンプンは、だ液に含まれる消化酵素であるアミラーゼのはたらきで糖に分解されます。このはたらきを阻害するはたらきをもつ成分こそが、糖尿病患者と血糖値を下げる効果をもつ生薬としての可能性を有しているのです。今回は、ニンジン・ウイキョウ・ケイヒ・マオウを候補として実験を進めました。その結果、アミラーゼの阻害効果が高い生薬はマオウであることが分かりました。さらにマオウの成分をクロマトグラフィーで抽出し、特に有効となる成分の特定をしました。

2時間ほどの実験でしたが、たくさんのスタッフの方々のお手伝いと実験器材を提供していただいたおかげで、理科の授業では行えないような内容で実験をすることができました。



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