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選考方法を知ろう1ー大学入学共通テスト① 

2020/05/02

大学入試

 先輩の体験記の中に出てきた入試制度に関心を寄せている人が多くいると思いますので、少し選考方法について紹介したいと思います。

【大学入学共通テストについて】

 大学入学共通テストとは、知識を前提にそれを活用する「思考力・判断力・表現力」を一層重視した評価がなされるテストです。

―評価されるのは学力の3要素ー

①「知識・技能」

②「思考力・判断力・表現力」

③「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」

すなわち、知識を前提にそれを活用する「思考力・判断力・表現力」を一層重視して評価されるテストです。

もう少し具体的にみてみましょう。

 共通テストの正式名称は「大学入学共通テスト」で、各大学が独立行政法人「大学入試センター」と共同で実施する試験です。2020年度入試まで30年にわたり実施されてきた「大学入試センター試験(以下、センター試験)」の後継にあたる試験で、2021年度入試が初の実施となります。センター試験と同様、毎年1月中下旬の土・日曜の2日間に全国で一斉に実施される予定です。

 センター試験から共通テストへの移行は、国が進める「高大接続改革」の一つである、「大学入試改革」にあたります。現代社会の大きな変化に対応すべく、自ら問題を発見し、他者と協力して解決していくための資質や能力を育む必要がある、というのが改革のベースになっています。

 本校においてもこれらの能力を求めるべく、アクティヴラーニングやディベート、探究プロジェクトや海外研修など、様々な活動を提供してきました。

 本校では、高校3年生全員が大学入学共通テストを受験します。一般的に、国公立大学の一般選抜受験者は、原則共通テストを受験しなければなりません。また、多くの私立大学でも共通テストの成績を利用する「共通テスト利用方式」を設定しています。大学進学を考える受験生にとって、この共通テスト対策は必須といっても過言ではありません。

 2020年入試までは、難関私立大学も含め、一部の私立大学では、大学独自の入試(一般入試)、全学部統一入試に加え、センター利用入試と呼ばれる入試方式がありました。センター利用入試とは、各大学の方針にもよりますが、センター試験の特定の科目の得点の割合のみで合否を判定する入試方式です。この方式を用いると、センター試験の得点を入試に使用して、センター試験の特定の科目の得点率が大学の合格者レベルを超えれば、大学にわざわざ受験しに行くことなく合格できました。大学によって、センター試験の得点だけでなく、独自に各大学で出題される特定の問題を解いて、それらの得点の合計点で合否を分けるセンター併用型の入試などもありました。これらは、センター試験を受験している人にしかチャンスがない入試でした。同様のことが、この共通テストにも当てはまり、センター試験利用入試の代わりに大学入学共通テスト利用入試として継続していく大学があります。大学によっては使わない学部や学科もあるなど、変更もあるようです。受験生は自分の受験大学の入試方式を入念にしらべておく必要がありますが、受験機会の一つとして知っておきましょう。


 



 


 


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