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変更は最適な選択だった~受験体験記⑪

2023/01/24

大学入試

共通テストが終わり、国公立大学の出願が始まりました。高3生は平均点や出願動向を踏まえ、担任の先生方との懇談が進んでいます。出願先が決まった人も、まだ決めかねている人もいると思いますが、気持ちを切らさないこと、勉強を止めないことが大事です。

今日は共通テストで思ったように点数が取れず、出願先を当初の学部から変更した先輩の体験記です。


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進学先;大阪大学 外国語学部 外国語学科 ベトナム語専攻(前期) 一貫選抜コース

私が阪大外国語学部を目指そうと決めたのは高3になる直前でした。きっかけはエンパワーメントプログラムを通して他言語を使って自分を表現する楽しさを知り、また国際的な視点に触れたことで将来J I C A(国際協力機構)で働きたいという夢を確信したことです。高3の夏には、人間科学部を総合型選抜で受験できると知り、志望先をそこに変更しましたが、1月の共通テストで思うように点数が取れず、推薦入試への勉強不足もあり不合格となりました。一般選抜では2次試験の配点が高い外国語学部に出願し、気持ちを切り替えて2次対策を始めました。同志社大学の一般入試も振るわず、一時はかなり気落ちしていましたが、周りの人たちの支えもあって徐々に立ち直り、最終的には合格を掴み取ることができました。 

私には「○年の○月から受験勉強を始めた」といった感覚がなく、いわゆる「追い込み」もあまり意識しませんでした。それでも阪大に合格できたのは、高1からの学校の定期考査に向けての勉強の積み重ねがあったからだと思います。そのおかげで、受験直前の復習もスムーズにできました。定期考査を疎かにしなくて本当に良かったと今実感しています。特に英語には学校と塾でほぼ毎日触れていました。阪大はもちろん、慶應や京大など、他の大学の英文にも目を通し、和訳していました。単語や文構造も英文を訳すことを通して覚えました。私は他にも国語、社会に自信があったので、共通テストでは、この3教科は絶対落とさないぞ!という気持ちで挑みました。2次試験の勉強は2月から本格的にスタートさせました。英語、国語、世界史の過去問を過去7〜10年分解き、試験の前日まで、学校と塾で添削してもらいました。すると、世界史で前日にやったのと同じテーマが出題!最後の最後まで諦めないことの大切さを学びました。

受験勉強は、自分を客観的に見つめ直す良い機会にもなりました。そのために親や先生、友達と話をすることは、たとえ試験直前であっても大切だと思います。一方、周りに流されることなく焦らずに最後まで自分のペースで勉強をすることも大事です。そして本番では「失敗したらどうしよう…」とかは考えず、「ええ、ままよ!」って感じでぶつかってきてください!

最後に、私を支えてくださった先生方には、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!!

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思い描いた通りにいかないのが人生ですが、受験勉強を通して、自分を見つめ、自分の道を自分らしく歩むための力を身につけたN君。彼の出願先変更は、第一志望を諦めたわけでも妥協したわけでもありません。将来の夢、志のためにどういう道があるのかを柔軟に考えた上での、最適な選択だったと思います。

大学でも自分のペースで着実に夢に近づいて行っていることと思います。大学での様子をまた話して聞かせてくださいね。

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