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松浦成昭先生にまなぶ「がん」

2026/03/23

「大阪国際がんセンター」の総長 松浦成昭先生を本校にお招きし、「医療や研究を志す君へ」講演会を開催いたしました。将来医療や研究の分野に進むことに関心のあるおよそ60名の参加者(中3~高2)にとって、がん治療の最先端や、医療従事者に望まれる心構えを学ぶまたとない機会となりました。

日本人の2人に1人が罹患するとされているがんが、どのようにして体内にできるのかなどの専門的な内容をとてもわかりやすく説明してくださり、参加者たちはメモを取りながら、熱心に聞き入っていました。

これまでなんとなく怖いというイメージを抱いていたがんが、たとえがんにかかっても、前向きに治療法とその後の生活まで考えることができるということを知り、不安が減ったという生徒もいました。大阪大学医学部を卒業され医師となられた松浦先生が、手術だけでは全てのがんを治すことが難しいことを悟られ、その後ハーバード大学でさらに研究を進められたというお話を聞いて、研究の道に関心が強まった人たちもいました。

質疑応答の際は、高2生を中心に多くの生徒が積極的に質問をし、その一つ一つに松浦先生が丁寧にお答えくださりました。そのやりとりの中で、松浦先生がどれほど患者さんのことを深く考えておられるのか、また治療成果を上げるためにどれほど勉強を重ねてこられたのかに触れ、先生の温かく聡明なお人柄に憧れを抱いた生徒も多かったと思われます。

講演会に参加できたことで、「人を助けたい」「だれかを助けるために医療や研究のチームの一員になりたい」という気持ちを強くし、将来への大きな励みを頂いた生徒が多かったように思います。未来の医療従事者のタマゴたちがここらか育つことを願っています。松浦先生、貴重なお話をありがとうございました。

 

~ 生徒感想文からの抜粋 ~

☆「私は特に、松浦先生が患者さんのことを考えることを大切にされている姿勢に感銘を受けました。症例説明の時に、"この人は…"とか”この治療した人は結局…"のように、一つ一つの治療について詳しく覚えておられて、それだけ患者さんと向き合い治療を行っているんだということを感じました。」(中3)

☆「私はこれまで、医療とは病気を完治させることがすべてだと思っていました。しかし、松浦先生のお話を聴いて、単にがんを治すことだけを目的とするのではなく、できるだけ痛みや苦しみを取り除き、治療後も以前と同じように生活できることを大切にしていることが深く印象に残りました。病気だけを見るのではなく、その先にある患者さんの人生を支えようとしている医療に驚きました。」(中3)

☆「松浦先生の"がんは亡くなる直前までは元気だから、さまざまな目標を立てられる"というお言葉が印象的でした。私は助産師になりたいと考えています。困った人を助ける精神を軸として、患者さんの病気や悩みを緩和できるようになりたいという気持ちが強くなりました。」(高2)

☆「一番印象に残ったのは、がん細胞のでき方です。がんを起こす遺伝子の原型となる遺伝子を正常細胞が持っていて、それが生活習慣やウイルスなどの様々な原因で変化してがん遺伝子となるという仕組みを知って驚きました。医療技術や薬の進歩のおかげで昔に比べてがんが治りやすくなったことに希望を感じました。医師になる上で大切なことは”人の命を救いたい”という精神を持つことだと先生がおっしゃっていて、それにとても感銘を受けました。」(高2)

☆「医療といえば、医師や看護師をイメージしていましたが、今日のお話を聴いて、その現場を裏側で支え研究を続けている人たちの力が医療を発展させていることを知りました。あと、今までは"がん=不治の病"というイメージがありましたが、その不安ががんとどう向き合っていくかという前向きな考えに変わりました。」(中3)

☆「講演会のおかげで、チーム医療は病院の中の医療従事者だけでないと知り、その規模の大きさに驚きました。その一員になれるように、勉強に励みたいと思います。」(高1)

☆「がんという病気や治療について知りたいと思っていましたが、自分では知りたいことが見つけられなかったり内容が難しかったりしました。今回のご講演で理解が深まり、より一層興味を持ちました。私は医者になりたいけれど研究にも興味があって、それを悩む中で、最先端で活躍されている松浦先生から直接お話を聞くことができたのはこの上なく貴重な経験でした。”ぜひなってください”と言って頂いたことを絶対に忘れません。」(高2)

ご講演と閉会後の様子:お帰りになられる松浦先生を図書室で見つけた生徒たちが、質問をしたいと次々とやってきては列を作っておりました。(3月12日)

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