学校ブログ

卒業生~母校は母港になる

No.15(60期)母港からの出航

2021/08/03

 私は母校である雲雀丘学園での教育実習を終え、小学校教諭となるべく、教員採用試験の真っ最中です。学校の先生を目指すきっかけとなったのは、高校 2 年生の時に恩師に頂いた「先生はどうや?向いてると思うけど。」という言葉でした。
 雲雀丘学園の温かく、優しい雰囲気に魅了され入学した雲雀丘学園で、日常的な学校生活、体育大会や文化祭といった学校行事、仲間と助け合い励まし合った部活動と充実した 6 年間を過ごしました。中学校の時は、授業をあまり熱心には聞いておらず(先生方、その節は大変申し訳ございません)、成績もとても優秀とは言えませんでした。高校入学前に、これではまずいと勉強に向き合うようになりましたが、依然として勉強に対する興味は沸きませんでした。
 そろそろ進路について考えなくてはと思い始めた高校 2 年生の頃、色々な学部に関する資料を集め、漠然と文系の学部に進学しようと思ったものの、はっきりと目標が見つかりませんでした。そこで恩師に相談し、教育学部を勧められたとき、もやもやとしていた気持ちが晴れたような、パズルの最後のピースがはまったような、そんな感覚になりました。学校が好き、子どもが好き、そうだ学校の先生になろう!そう決意し、志望校として大阪教育大学を選びました。
 目標が決まると、今まで退屈で面白みを感じなかった勉強が、なんだか楽しい気がしてきたり、伸びしろしかなかった成績がぐんぐんと上がったりするのが面白く、一生懸命ながらも楽しく受験勉強を終えることができました。
 大阪教育大学には、幼稚園~高等学校の先生、養護教諭や特別支援学校の先生を志す、やる気のある学生が多く集まっています。授業も少人数で行うものが多く、学生間で意見を交流する場面が多く、とても刺激をもらえます。とはいっても、勉学に専念しないといけないといった堅苦しい雰囲気もなく、部活動やサークル、アルバイトやボランティアを頑張る学生も多く、雲雀丘学園と同じように、温かく、優しい雰囲気に包まれています。実習中に、「先生になりたいと思っています」と言ってくれた生徒がいました。ぜひ!山の上にあるため通学にかなり体力は使いますが、自信をもってオススメできます!
 大好きな母校である雲雀丘学園で、恩師から頂いた言葉をもって、将来に向かって母港から出航しました。学校インターンシップ、学校サポート活動、二度の教育実習、そして教員採用試験、卒業論文…と、一所懸命船を漕ぎ続けています。教師という職業は、簡単な仕事ではありません。あまり良い印象を持たない人も多いでしょう。これから、大きな波、たくさんの波が私を襲うと思います。それらの波にのまれず、自分の信念を強く持ち、これからも船を漕ぎ続けようと思います。疲れたら母港で一休み、またお世話になります。これからもよろしくお願い致します。

大阪教育大学 4年  江隈 采音(2018年卒業・60期生)

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