学校ブログ

校長通信

ガーナの家族 第92号

2018/12/24

カリキュラム

中1CLILの授業を参観しました。中学1年生がチョコレートを題材にシミュレーションゲームをしながら課題解決に取り組み、一生懸命考え、協働し、そして英語を使って発表し合う姿に感心しました。また、あるグループではひとりの生徒の考えに耳を傾け、自分の中の学びとして取り込む姿もありました。時間の関係でねらいとしていたグループ間の気づきやアフリカの国と日本の関係性や児童労働、フェアトレードまでは十分に進むことはできなかったと授業からのコメントがありましたが、生徒にとって主体的な学びにつながる授業であり、学んで半年あまりの英語に対する姿勢も評価できると思いました。

私も開発教育の教材題材や手法で授業を行ってきましたが、気づきを深めていくことは難しいと感じていました。今回CLIL型授業によって社会科と英語科の教員の力が合わさり、我々がめざす習得と探究の加わった授業になったと思いました。あとのフォローによって生徒たち自身が探究を深めてくれる可能性を感じています。

終業式式辞で省略し話せなかったサンタにまつわる異文化の話しをひとつ・・・。サンタクロースの姿も国によって違っていました。イギリスでは緑の服を着た大男、フィンランドでは羊のコスチュームを着た老人、イタリアではほうきで空を飛ぶ黒服の魔女がサンタクロースでした。では、赤い服はどこの国から広まったのでしょうか?これはアメリカです。赤い服のサンタ自体はありましたが、コカ・コーラが大々的に宣伝に使って広まり定着したそうです。緑や茶の服を着ていると考えられる国や地域もあった中、バラバラだったサンタクロースのイメージを世界に統一したのはコカ・コーラのキャンペーン広告がその役割を果たしました。人物のモデルはトルコ、衣装はアメリカ、ツリーはドイツと様々な文化が混ざっているのが今のサンタと言われています。私は宗教的文化的意義が語られずにクリスマス、ハローウィンが日本式イベントとして商業主体で全国一斉一律に広がっていくことに違和感、とまどいを感じています。

24日、25日と本番同一時間の高3センター直前模試が始まります。受験生にとってはクリスマスも正月も関係ないかも知れません。しっかりシミュレーションしましょう!


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