学校ブログ

校長通信

進路検討会 第32号

2019/07/11

行事

考査中ということで登校から金次郎スタイルで本とにらめっこという生徒も多いです。学園には講堂前に金治郎像があります。こちらからのあいさつに気がつかない生徒もいます。テストにかける思いはわかりますが、気を付けて登校してほしいです。諸説ありますが、金治郎は本を読みながら歩いていたのではなく、薪を背負って歩きながら覚えたことを暗唱していたそうです。
歩きながら本を読むことは良くない、歩きスマホにつながるということで、金次郎像が撤去されたり、座って本を読む像が設置されたりしているそうです。「百姓に学問はいらない」という時代に学ぶことをあきらめず、働いている時間も惜しみ勉学を行い、多くの功績を残したのが二宮金次郎です。勤勉の重要性や生き方が語られず、今の時代の価値観だけで判断される典型かも知れません。

考査初日、2日目の午後に「高3進路検討会」が行われました。校長、両教頭、進路指導部の先生、高3の先生で進路の方針・課題を検討する会議です。目的は、以下の通りです。
●現段階での本人の学力と志望を確認し、夏に取り組むべき課題を洗い出す。
●必要ならば選択の可能性を拡げるために、受験校候補を提供する。
●検討内容は担任個人ではなく、学年、進路指導部を含めた学校全体の指導方針として共有する。
この会議は、一人一人に向き合って行います。志望校、志望動機は何か?この学部で間違っていないか?これをやりたいならばこの大学学部では?本人の興味のあることは何だ。などなどまずは本人の資質、興味、関心が大学選択のスタートです。
次に、模試の結果をふまえた議論になります。できている科目は?なぜ6月の模試が悪いのか?これが実力か?伸ばしたい科目は?どうアドバイスすれば?知恵を出し合い、担任は必死にメモをとります。生徒へのアドバイスが詰まっています。
昨年同様に事前に生徒と担任、担任と学年主任も細かに打ち合わせが行われていました。62期生の先生方の気合いを感じました。手前味噌ですが、ここに本校の進学実績の秘密があるように思いました。みんなで知恵を出し合い生徒のことを考える。生徒に関する情報、大学や学部に関する入試情報の量が多い。どちらも先生がよく知っている。みんなで何とかしよう。3年、6年の想いが詰まっています。そして何より、生徒の志望に対して先生方が諦めていないということです。
現段階での模試の偏差値による判定結果は資料としてみていますが、勉強はこれからです。私は一人一人の個人写真を見ながら記録をとります。志望など新しい発見です。声かけする材料にもなります。

昨年に続き、「一人一人を大事にする諦めない指導」を感じ、心強く思いました。62期生高3諸君、いい夏を過ごして下さい! 次は12月受験校決定のために行います。

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