学校ブログ

校長通信

令和4年度入学式 第3号

2022/04/07

行事

4月7日、暖かな春の日に、ご来賓、保護者の皆様を迎え、午前に中学校第70回、午後に高等学校67回の入学式を行いました。中学一貫探究コース167名、高校一貫探究コース163名、文理探究コース185名のみなさん入学おめでとうございます。

中1教室前には中2の先輩からのメッセージが届きました。

書道部からのメッセージも。いい言葉です。字も上手!

県知事、市長など関係の皆様、出身の小学校、中学校の先生方からもたくさんの祝電をいただきました。ありがとうございました。

入学生代表の宣誓、生徒会役員による歓迎の言葉、入学生の言葉、緊張の中にも立派にできました。

保護者の皆様と一緒にクラス写真を撮りました。クラブの歓迎勧誘も行われました。


高等学校式辞の要旨です。
みなさんの中学校での生活は、コロナが大きく影響したと思います。みなさんが積み上げてきた経験は、必ず役に立ちます。距離を置きながらまわりを気遣ったり、離れていても心を通じ合わせたり、ICTを活用したり・・・。一所懸命に過ごしてきた日々に自信をもってほしいと思います。
私は、単なる高校生でなく、雲雀丘の高校生「ひばり生」になってほしいと思います。「ひばり生」は、創立の精神を意識し、親孝行の心、チャレンジ精神を備えた「自立型人間」を目指します。そして、この雲雀丘で思いっきり、心を解放して成長してください。
高校入学にあたり、自立、チャレンジ、心の解放の3つをお話しします。
「自立型人間」についてです。約140年ぶりに成年年齢がこの4月から、20歳から18歳に引き下げられました。私が重要だと感じているのは、民法が定める成年年齢は「一人で契約をすることができる年齢」と「父母の親権に服さなくなる年齢」という2つの意味があるということです。親や先生の大人が子ども達をどう扱い、子ども達にどのように意識させ、育てるのかが重要だと思います。自立と自律であり、大人の意識改革も必要です。
第2に「チャレンジ」です。雲雀丘学園は、この地域に学校がなく「子どもたちがのびのびと安心して学べる学校を」の保護者や地域の熱い想いから、まったく資金も何もないところから70年前に設立されました。創立時の方々や生徒たちは、苦労の連続、まさしくと挑戦でした。現在、70年が経ち、すばらしい教育環境のもと、私たちが挑戦しなければ、先人に合わせる顔がありません。「やってみなはれ」は初代理事長のお言葉ですが、「継承者こそ挑戦者でなければならない」と思います。新入生のみなさんにも、自らの挑戦は当然のこと、「仲間の挑戦に対する無限の信頼」も大切にしてください。
第3の「心の解放」についてお話しします。みなさんがこれまでの勉強する理由は「~を得るため」「~するため」「~にならないように勉強した」だったかもしれません。勉強すれば楽しいこともいっぱいあったと思いますが、いやいや、しょうがなくやっていたこともあったのではないでしょうか?これは、心が縛られている状態です。みなさんには、心を解放して学校生活を送ってほしいです。何かを得るため(to have)でなく、なりたい自分の存在(to be)のために努力し、この学校で成長しましょう!
最後に、「さわやかな挨拶を自らする」ということを意識してください。人は笑った分だけ人間関係を築くことができるといいます。私も学生時代のことを思い出すとそうでした。友達や先生と、おもしろいこと、くだらない、意味のないかもしれないことに一緒に取り組んで、「よくやった」「ばかばかしい」と大笑いしてください。学校では生徒たちと先生とが楽しむことが大切だと思います。そのスタートは挨拶です。
私たちは、皆さんが入学されてくるこの日を心待ちにしていました。心よりお祝いし、歓迎いたします。この中には本校が第一志望ではなく、入学した人もいるかもしれません。しかし、最終的にここに進むと決めたのは君自身です。どんなに落ち込んでいたとしても、私達教職員一同は『生徒一人ひとりの夢の実現をはかる』という高い志のもと情熱をもって努力し、取り組んでまいります。心配はいりません。ぶつかってきてください。これから三年間どうぞよろしくお願いします。そして、骨太の「ひばり生」になってください。
保護者の皆様にお願いがあります。「子離れして下さい」というお願いです。高校時代は、親離れを遂げ、人を守り支える大人へと成長する時期です。子どもが何を考え、何に悩んでいるのか、見えないもどかしさに親として苦しむ時期です。親として、自ら全力をあげて成長しなければならない時期でもあるようです。私自身も親として苦しい時期でした。子ども達の育成にあたっては、家庭と学校との連携が何よりも大切です。皆様のご理解とご協力なくしては、雲雀丘学園の教育は成立しません。
三年後、みなさんが卒業される時、「雲雀丘学園に来て良かったなあ」「三年間で随分成長したなあ」と胸を張って言えるようになっていただきたいと願い、私の式辞といたします。

pagetop