学校ブログ

校長通信

教員の卵 第21号

2022/05/26

行事

教育実習が始まりました。卒業生20名を迎えています。個人的な見解ですが、日々、目の前の子どもたちにしっかり向き合うこと以外に私たちにできることは何か。1つは優秀な人材を教育界に呼び込むことだと考えています。少子化時代となり、教育の世界は大きな転換期です。国の教育予算が大幅に増えることもなく、教育格差や子どもと教員の危機が叫ばれます。大学生は教師を目指さなくなったと聞きます。
初日ガイダンスで以下のお話しをさせていただきました。
1.「なぜ教育実習を行うのか」
コロナ感染状況下の教育実習を受け入れることは、困難もあります。しかし、対面での指導、授業は生徒にとっても実習生にとっても有益なことです、実習生におかれては大学生活が思っていたものとは違ったのかも知れません。

2.「高校生に戻るな」
私の授業を見学に来た実習生のことを思い返すと、生徒の目で授業を見てしまいがちです。同級生と一緒で同窓会気分にもなります。過去のエピ-ソードを紹介しました。「先生」でいてください。

3.学校教育目標の理解
来年どんな学校に勤めるかわかりませんが、各学校には教育目標があります。しっかり調べて勉強し、それに基づいた教育実践をしましょう。中教審2021年1月答申「新しい時代の高校教育の在り方」でスクールミッション、スクールポリシーが取り上げられました。私学は以前から建学の精神に基づくミッション、ポリシーを重視してきました。あらためて本校の創立の精神と目指すべき生徒像を説明しました、。

4.授業
授業が命です。これまで受けた授業を思い出しましょう。「面白い授業」に目が行きがちですが、「正しい授業」ができているか、教師の都合でうそを教えていないか、しっかり教材研究をしましょう。

これまでの中高での経験、教えていただいた先生の姿、大学で理論的に学んだこと、すべてを投入して実習に臨んでください。先生方にも、教員の卵、国の教育を支える人財として指導をお願いしています。「どんな先生になりたいのか」をしっかり持ってください。われわれも全員が経験してきました。教師人生の中で一瞬の教育実習ですが、忘れることのできない大切な時間です。中高校を卒業し、大学で成長され、もう一段階成長されることを期待しています。

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