学校ブログ

校長通信

1学期終業式 第31号

2025/07/18

行事

終業式式辞の要旨です。今回は高3教室よりライブ配信で行いました。

今日で1学期が終わります。皆さんの努力と周囲の支えに、心から感謝したいと思います。先ほどの紹介のように、この1学期もたくさんの生徒が部活動などで表彰され、大変嬉しく思います。このあとの大会でも、また新チームとしてもがんばってください。放送部3年生が、夏の甲子園、高校野球閉会式で司会を行うことになりました。地上波放送もあり、全国が注目する大会での大役になります。がんばってください。

さて、今日は皆さんに「子どもと大人の違い」について、そして「平和」について、少し考えてもらいたいと思います。「大人」とは、何歳からだと思いますか?18歳になれば法律上は成人ですが、それだけで「大人」と言えるのでしょうか。私は、こう思います。「自分の行動の結果を、誰のせいにもせずに引き受けることができる人」が、大人だと思っています。それはつまり、「誰かのせいにしない」「失敗しても逃げない」「自分のことを、自分で決める」――そういう姿勢です。この夏、「自分のことを、自分で考え、自分で選ぶ」時間を、少しだけでも増やしてください。誰かに言われたからやるのではなく、「自分で決めたからやる」。

そして――この「姿勢・態度」は、平和な社会をつくるためにも不可欠な力なのです。平和は、戦争がないことだけを意味しません。人と人が、違いを認め合い、ぶつかっても話し合い、暴力ではなく対話で解決する努力――それこそが、平和の本質です。子どものように「あいつが悪い」「自分だけが正しい」と言って相手を攻撃するのではなく、大人のように「相手にも事情があるかもしれない」「自分にできることは何か」と考えられる力。皆さんのような若い世代が、“「考える力」「選ぶ力」「相手の立場を想像する力」”を育てていくことこそが、これからの社会に必要な「平和への一歩」だと私は信じています。

まもなく8月。今年は戦後80年。広島・長崎の原爆や戦争の記憶が語られます。この夏休み、平和について、自分なりに何かひとつでいいので考えてみてください。私たち一人ひとりの生き方そのものが、平和をつくるのです。私のお話しと矛盾しているかもしれませんが、大人をドキッとさせるビデオがあったので紹介します。

君のコドモ心は誰にも邪魔させない!君は何にでもなれるって
 あの時言ってくれたよね? なれる! 今も!
 今日が1番若い! 大丈夫!できる!

皆さんがこの夏、「自分のことを自分で考える時間」「人の痛みに目を向ける時間」そんな時間をほんの少しでも持ってくれたら、それだけで皆さんは「子ども」から「大人」に、確実に一歩近づいていると私は思います。それでは、どうか安全で、心に残る夏休みを。2学期、元気な顔でまた会いましょう。

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